人はだれしも弱くて、しょうもなくて、すぐ悪いほうに傾いてしまう生き物なのだ、と言います。
しかし、自分にはどうにも厳しくしてしまう・・・。
だから、落ち込みやすかったり・・・。
ニンゲンという生き物も生物のひとつであることをわかっていて、よく理解していること。
そこからがスタートなのかもしれませんね~。
でも、この「自分に完璧求めちゃう主義」を手放すのは、意外と頑固。
何冊良い本に巡り合っても、かたつむりの速さくらいでしか進まないですよ。
まぁ、「こんなミスばかりする自分は、死んでしまいたい」と思っていた中学生のころに比べれば、ずいぶんとラクにはなりましたが。
自分の弱さに目を背けているうちは、しっかり立ち上がっているつもりでも、いつもふらふらでした。
学歴とか肩書のよろいで一所懸命守っているけれど、よろいの中には怖がってびくびくするワタシが手足を縮こまらせていました。
だから、他人のちょっとした「ほめ言葉」に踊らされました。
他人のちょっとした「評価」に踊らされてきました。
他人のために生きることで、自己肯定感はとても高まります。
しかし、それも一瞬です。
本質的な自分の弱さを「認める」ことは、何より重要。
それは、他人に何かをしてあげるときに前提として持つべきものでした。
でなければ、「ほら、やってあげたよ。私を褒めて!」と言うためにやっていることになってしまうからです。
どうやって自分の弱さと向き合うことができるのか?
瞑想をしてみました。
ヨガ教室に通ってみました。
走ってみました。
職場を休んで、眠ってみました。
見つけたことは、自分の弱さと向き合うだけの精神力を持つ」ということでした。
「精神力」というか、「元気」のようなその力。
これを得るため、ワタシの場合有効だった手段です。
1 体力を戻す
2 自分を大事にする
ワタシの場合、この2点が有効でした。
体力は、日々の忙しさの中で、自分が思ったよりも奪われています。
土日で眠り溜めをしたつもりでも、倦怠感が残りますよね。
まだ、疲れているんですよ。
年に一度の盆や正月が終わっても、まだぐったりしているならば、その時間でも疲れが取れ切れていない証拠ではないか、と思うのです。
1 体力を戻す。まずは、眠ること
だからといって、職場を一時休暇しちゃうのは、あとあとのダメージなど考える全くおすすめできない方法です。
そうした失敗を踏まえて今考えるならば、普通に働いているときに、
「何か、思考が停止してるな」
という自分からのサインを受け取ったら、寝る時間を早くすることが大事だと、後々思いました。
21時とか22時とかに本気でベッドに入る。眠れなくてもいいから。
できれば、スマホを眺めないほうがいいです。
紙媒体のお愉しみであれば、漫画でも雑誌でも、一番楽しいものを見ていたとしても、何時間も眠れなくなることは、少ないです。
(大好きな漫画全刊読みは、さすがに眠れませんでしたが)
それだけでも、結構違ってきます。
2 自分を大事にする。自分を甘やかすことに「慣れる」
これは、たくさんの自己啓発本で読んで、実践するようになったのですが、じわりじわりと効果を発揮するやり方でした。
たとえば、調子が悪い時の習慣です。
帰りに「ちょっとどこかに寄って一休みしてから帰りたい・・・。」と思ったとき。
しかし、「いやいや、少額といえどももったいない!時間も大事!帰って、持ち帰った仕事を片付けて、掃除して、ちゃんとしたご飯を食べて・・・」と否定してしまったりしませんか?
または、帰り道に欲しかった何かを見つけたとします。
「いやいや、もうちょっと〇〇を頑張ってから、ご褒美にしよう」と思ってしまったり。
これは、「今の自分は一休みも、欲しいものも、与えるのはそぐわない人間だ」と自分に言い聞かせているのです。
そして、そういう扱いは気づかないうちに、服装選びや仕事の微妙なやり方に影響し、ふざけた輩(そういうニオイをよく嗅ぎつけるタイプ)に、何だか不遜な態度をとられたり、仕事を押し付けられたり、変な扱いを受けたり、ということが勃発しだしましたりします!
今思い出しても腹が立つ!
よ~く耳を澄ませてみると、そんなに本当の「あなたの声」は、バカみたいなぜいたくを言いだしたりはしません。
「シャネルやプラダで大人買いをしよう!」などという声が聞こえたら、なぜそうしたいのか、落ち着いて思い出すと、わかります。
実は雑誌の広告ページや通勤途中の看板に影響されていないか、ちょっと考えると答えが出ると思います。
あなたはもっと「あなたに愛されるべき」人です。
あなたが、あなたをもっと大切にするべきなのです。
誰かに愛してもらいたい、そう願う人で今世の中は溢れていますよね~。
雑誌には、「モテるしぐさ」「好かれる服装」「愛されるメイク」「愛されキャラ」の特集です。
ビジネス本でも「好かれる話し方」「信頼される上司」になる方法がたくさん紹介されています。
しかし、自分で自分を好きにならないと、結局のところその「自分をどう思っているかオーラ」みたいなものが、相手にビシバシ伝わるように思いました。
「自分を好きじゃない」人は(実にストイックに頑張りまくっているにもかかわらず)、相手もその人を好きにはなりませんよね。
そして、何よりも「自分に好かれていない自分」は、不幸です。
でも、生まれてこの方まじめにかつストイックに「がんばって」生きてきたタイプは、「自分に厳しく」「星飛雄馬に対する星一徹のように」接してきました。
そうすることで、たくさんの成長と成功を手にしてきたとは思うのです。
が、人生の最期の日まで「星一徹に厳しくされている星飛雄馬」の人生では、かわいそうです。
話が余計な道に逸れました。
ストイックな人は、そのままでもワタシは大好きです。
でも、もうちょっとだけ自身を愛してほしいので、もしもそんな部分がおありになるならば「自分とデート」をお勧めします。
あなたの中で隠している「人生で最高の恋人」をこっそり思い出してください。
そのあなたの人生で一番大好きだった恋人を、あなた自身と重ね合わせます。
その人を、あなた自身だと思ってください。
もしあなたが、一番大好きな恋人と一緒にいるとき、その恋人が、
「今日はカフェに寄りたいな?」
と言ったら、あなたは「ほんの数百円のこと。喜んで!」とコーヒー代を出しますよね。
それと同じように、自分にコーヒーをごちそうするのです。
1日1回でもいいし、慣れてきたら数回でも。
お金が無くなりそうです。
が、これを繰り返していると、「ストレスがたまりまくった結果のドカ食い」とか「意味不明なドカっとした買い物」「趣味に馬鹿みたいにつぎ込む瞬間」などが消えてきますので、結果的に経済的ですから大丈夫。
安定してとてもとても楽しい気分になります。
落ち込みやすい自分を浮上させるには、実はカロリーやちょっとばかりのお金が必要なんです。
つい、根性論で何とかしたくなるんですけどね。
頑張ってきて、疲れ果てれば、疲れます。
そして、疲れるから前や上を向けなくなります。
そんな自分、疲れてる自分は、「頑張ってきたから」そうなっているのに、「もっとがんばれ」と言ってしまったり。
そこまで努力を重ねるタイプの人は、ワタシ自身はとても好きです。
でも、ちょっと休んでください。
これ以上ご自身を追い詰めないでほしいです。
身体が悲鳴を上げるまでやってしまうと、踏切が「こっちにおいで」と呼んでいる声が、大きめに聞こえることがあります。
2徹3徹や慢性の短時間睡眠などやっているのが日常になると、自律神経の崩れから、疲れに気づかなくなります。
そこで疲れを感じない自分に万能感を感じてしまうかもしれません。
が、それは嘘の万能感なので、後になってドンと疲れと落ち込みをもたらします。
この瞬間、自分で気づかない集中力の落ち込みが起き、失敗が起きます。
そして、疲れからその失敗をバカに大きく感じてしまうのがやっかいです。
そんなときワタシの場合は、踏切や先頭車両の「おいで、おいで」が、リアルに大きく聞こえました。
どうもおかしいな、と思ったら仕事は絶対定時で上がって21時に布団に入り、必要なら市販の睡眠薬でも飲んで寝ましょう!
あなたを守ってくれるのは、あなただけなんですよ。
本当にどんなに尽くしても、仕事先はあなたを守ってくれません。
びっくりするくらいに。
日々少しずつ自分を大事にしていくと、じわじわとココロが元気になります。
すると、見えている世界の色が変わって、「どうしてこんなことにこだわっていたのかな?」などと気づくことが多くありました。
落ち込みからも、少しずつ解放されました。
今日も1日お疲れさまでした。
ゆっくり休んでくださいね。
では、また。