猫のメメとモエ

生命線があと10年分しかない!どうせなら、やりたいことに(あまりお金をかけずに)ちょっかいを出すことにした猫好きのブログ。メンタルトレーニング、自己啓発、一人旅、猫めぐり、山歩き、真剣な子育て、ジョギング、写真。その他いろいろ。

アスペルガーの家族を持った人へ2~『旦那さんはアスペルガー アスペルガーとカサンドラ』

アスペルガーの特徴を持っている人でも、本人自身がそれを苦にしている人もいれば、そうした困り感がない人もいます。

環境に恵まれたり、社会性の障害が軽かったり。

著者はそうしたアスペルガーをサイレントアスペルガーと呼びました。

 

本人に、困り感はありません。

いいんです、本人は。

 

でも、それで困るのは、家族ですよね!

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著者は7人の女性から、話を聞きました。

サイレントアスペルガーの夫に悩んでいる妻たちです。

旦那さんのタイプもそれぞれ。

家庭に無関心、イエスマン、他人行儀、気弱、母と息子みたい、批判的、伝書鳩

など。

 

結婚生活の中でしか見えないことで、外の人には理解できないことが多くあります。

家庭に無関心な夫は、妻の意見に反対しないけれど、実際にやるのは妻だけ。

そういうのは”支える”っていうことと、違うと感じています。

旦那さんの金銭感覚に困っている人は、なんと全員。

著しくザル勘定だったり、聞いても収入や貯金を教えてくれなかったり、家族の使うことにはすごくケチだけど自分の時には平気だったり、金銭感覚になぞな部分が多いようです。

うちもだ。

 

仕事関係のトラブルで、家族が困るケースも多いようです。

 

うちもそうでしたが、父親になれないというのも、ひとつの特徴。

赤ちゃんの時は世話はできたりします。

しかし、子どもが自分の意志を持つようになると、

うまく叱れない、

子どもの心に寄り添えない(自分の好きな話しかできない)、

年齢にふさわしいものを与えられない(小さい子どもにスプラッター映画を見せてしまうなど。はい!うちもありました!!)。

 

笑顔見たさにおもちゃを買い与えたり、気分や感情で怒ったり、子どもとおなじレベルで言い合いをしたり。

中には、自分が止めさせたいときは強制終了したり、思い通りにならないと幼い子にキレたり。

刑務所の看守のようなお父さんに子供が他のお父さんとの違いに気づいて泣いたので、間に入るようにしたら、今度は完全に無視。(うちと似ている)

今では、そのご家庭では、子どものほうが精神的に大人になり、父親の扱い方が上手になったそうです(うちと全く同じ)。

カサンドラとは

カサンドラとは、アスペルガーの特性の影響を受けて、心が不調を起こしている状態のこと。

気分障害や不安障害の症状を訴える方が多いそうです。

 

アスペルガーな人との関係』という生活に不適応状態になっているとも言えます。

 

相手がアスペルガーであるとわかって知識もあれば、特性に合わせた考え方や対応もできます。

しかし、「私の気持ちも少しは考えてよ!」などとアスペルガーな人には難しいことを要求しがち。

「考えればわかることなのに、なぜわかってくれないの?」

「わかっていて、意地悪しているの?」

と家族は思いますが、本当にわからないだけです。

 

感情をぶつけられると、フリーズするタイプ、”責められた”ことに激しく起こる人もいます(うちはこれです)。

 

そのうち、家族は諦めます。

「自分が泣いても怒っても、伝わらない」

「もう、あの人に怒ったり泣いたりするのはやめよう」と。

 

でも、喜怒哀楽はワンセット。

怒るのを止める、という感情の起伏を下げると、感情全体の起伏を下げることになります。

勘定の起伏が薄くなると、”好奇心”や”意欲”なども薄れます。

波の無い水面のように、静かで生命力の乏しい『情動剥奪』という状態です。

 

それでも、家庭以外の場で共感が得られればいいけれど、周りの人からは見えにくいので、「夫なんて、みんなそうよ」なんて言われてしまうばかりだと、パートナーからだけでなく、人に話してもわかってもらえない孤独感から、カサンドラになります。

 

カサンドラ」のこわいところは、気づかないうちに心と身体が病んでいくこと。

すぐには気づかないため、ほとんどの人が長い間苦しんで、どん底状態を経験しています。

夫のアスペルガーにまず気づくこと。

そして、自分の不調がカサンドラであったことに気づくこと。

 

まずは、そこからです。

 

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ほんの小さいうちから、遠くにドライブに行くときにスプラッタ映画を流したり、そんな画像をわざわざ印刷して見せて、泣かせて喜んだりするので、いったいこのキチガイはどうしたらいいんだろうか、と思っていました。

子どもが小さい時は、大変でした。かわいそうでした。守るのに必死でした。

 

しかし、あっという間に子どもの精神年齢は夫を抜きましたので、今はとても平和です。

父親の前で子どもたちはほとんどしゃべりません。

 

しかし、長い旅行に行くと彼の話を何時間も一方的に延々と聞くことになるので、家族旅行をした後、ワタシが不調になることも多くありました。

だから、家族旅行は誰も行きたがりませんが、その理由を話しても、わかってもらえません。

自分の不調が「体調管理が悪いから」だったわけではなかった、と気づけたので、本当に良かったです。

 

 

 

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あなたの家族にもいるのなら、一緒に浮上しましょう。

アスペルガーは意地悪や性格のせいでそうなっているわけじゃない。(迷惑だけど)

あなたがその人とのかかわりで体調を悪くしているのなら、それはあなたのせいではない。

 

次回は、元気を取り戻すために、そうした人を家族に持った体験者たちの試行錯誤について。

 

今日もお疲れさまでした。

ゆっくり休んで、素敵な夢を。

では、また。

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