アスペルガー”人の気持ちに寄り添うことが苦手な人”をパートナーに選んでしまったら、どうすればいいのか。
相手が”共感する”ことができないタイプであることに気づくのは、しばらく一緒に生活し始めてからである可能性もありますね~?
ふだんデートしているくらいでは、向こうも対人スキルとして、「その時間だけは相手の話を聞く」ということもできたりするので、ちょっとわかりにくいです。
週に数回ほんの数時間での、ふつうの仕事の話とか、身の回りの話などからは、相手が”共感が苦手な人”であることは、気づきにくいです。
本格的に生活を共にし、相手の家族とも本気で付き合い始めるうちに、小さな「?」に出会うようになります。
でも、それは”裁判で離婚の理由になる”などに持っていくにはあまりに”曖昧さ”のあるもの。
でも確実にズレていて、じわりと人を傷つける感覚です。
ま、選んじゃったものは、仕方ない。
別れるか、続けるか?そこで選択がまたあります。
続けるならば?
覚悟とコツが必要ですよね。
”共感”してもらうことを、諦める
「疲れちゃったから、今日は夕飯を代わりに作ってくれない?」
と頼んだとします。
すると、こんな返事が返ってきたりするわけです。
「そこまで仕事に力を入れるあなたが間違っていた。
仕事を変えれば、いいんじゃないの。
いざとなれば、自分は毎日弁当屋の夕飯で十分だ」
さすがに小さい子がいる家庭で、それはできません。
それに根底にあるのは、「食事は完全にこちらの領域だから、絶対にやらないぞ」など、ヨクワカラナイ理屈です。
どんなに自分は仕事が楽しいか、毎日話しているのに。
「何て心ない言葉だろう」。
ひどく傷つき、落ちこみ、塞ぎこんだりしてしまったり。
例えば、です。
それが十数年積み重なり、うつになり、心療内科にかかることになっても、
「大丈夫、俺がついている」
などの言葉は、一切ありません。
「お前が働きすぎるのが悪い。
職種を変えて、早く復帰できるようにしてほしい
お金が入ってこないのは、困る」。
そんな言葉があったりします。
仕事場の気の合う同僚だけが、ワタシの支えですから、仕事環境を変えたらかえってつぶれてしまいます。
でも、原因が自分にあるなんて、思っていないんだな~。
悪意があるわけでもないのは、ずっと一緒にいるからわかっています。
詳しく日常の会話を聞いてもらっている友達は、憤慨してくれます。
でも、とにかく悪意がないことはわかっています。
そして、変わることがないこともわかっています・・・・・。
『旦那さんはアスペルガー』に出てきた、アスペルガーの夫を持つ妻たちの体験談の中には、「子どもが大きくなるまで、とりあえずがんばりたい」それくらいのスタンスな人も数人いました。
正解だなぁって思いました。
末永くずっと、と思うとかなりしんどいかもしれません。
”共感”をすることが苦手なな人なんです。
それを求めること自体に無理があります。
生まれつき、そうできているんです。
お義母さんの躾の問題、とかではない。
失礼なことを承知で言いますが、「宇宙人みたいなもの」のように考える、というのも本で読みましたし一つの方法だと思っています。
「まだ、ちょっと地球に来て日が浅い人なんだ」ぐらいに思っていれば、パートナーのヘンテコ発言も、ちょろっと許せるようになります。
しかし、精神的に疲れ果てていると、その「許す」がとても辛いこともあります。
自分のエネルギーを大事にすること
それを認める・・・というか許す・・・というか「しょうがない奴だ!」と受け流して生きるには、「妻の側の体幹に体力が十分にある」状態をできるだけキープすることが大事だと思います!!
アスペルガーの人は、お金をあまり渡してこないタイプがほとんど。
なので、食費の節約のために総菜を買わず、外食に頼らず、節約して自炊せざるを得ないことも多くあります。
専業主婦でなければ、それは仕事帰りにやるにはとても疲れることです。
しかし、パートタイマーや専業主婦で似たタイプの旦那を持つ人の話では、「俺が稼いできているのだ」というモラハラも加わって、非常にきつい感じで精神的に追い詰められています。
実のお母さんがこうして酷いカサンドラ状態だから、実家を出ることを躊躇している友達もいます。
本人はもちろん、客観的に見て相当きつい状態だからです。
そうしたパートナーを持った人が精神面での健康を維持するためにも、できれば私たちは収入があったほうがいいですよね。
そして、お金の面はどうしようもない部分があることも、あきらめてしまいましょう。
私たちは、相手を変えることは多分できません。
だから、節約できて体力を温存できるレシピを増やすことです。
子育てを並行させて頑張っている人なら、そのパートナー以外の”共感”ができる、お助けマンを探すことです。
そこには支出がまたしても発生する可能性がありますが、それも仕方ないことです。
アスペルガーを持つパートナーが、あなたに「そんなもの、お前が頑張ればいいだろう」とかいうかもしれませんが、あなたの命を守るために大事なことなのです。
ワタシは、子育てが一番大事な時期、毎朝「この踏切に車ごと突っ込んでしまえば、ラクになれるな」と思っていました。
保育園で子供とお別れする瞬間に大泣きするわが子に手を挙げてしまうことも多くありました。
ワタシは主人の母が、ワタシに対してとても理解がありました。
だから、がんばってこれました。
自分自身の母は、「男なんてみんなこんなもん。がんばれ」の人でした。
その頃のボロボロだった自分に声をかけるなら、「もっと休みなさい」ということです。
睡眠をしっかりとること。
休憩を意識して日常の中でとること。
メンタルが参ってしまうのは、気づかないうちにじわじわと身体が先に参っている場合が多いのです。
「お前がマヨネーズを忘れたから、俺はサラダが食べられない(ほかのドレッシングはあるのに)。今すぐ買ってこい。
でなければ、サラダを食べてやらない」
とくたくたに疲れ果てた夜9時に言われた時、
「じゃあ、食べなくていいよ」
と返事するには、心にエネルギーが無いとムリです。
しかし、その後しばらくへそを曲げてしまう旦那と対峙していく元気もない。
疲れていると、かえってこう返事してしまいませんか?
「わかった。ごめんね。買ってくるよ」。
これが、うつへのスパイラルの始まりになります。
体力。
まずは、そこ。
昼休みでも、職場の休憩タイムでもいいから、一人になる。
人と一緒にいる元気はないと思います。
トイレの個室にこもるとか、誰もいない公園を見つけておくとか、その時だけはマクドナルドやスタバで休むことを自分に許しましょう。
漫画アプリで好きな漫画をこっそり集めておいて、読むのもとても有効でした。
お金はかかりますが、とにかく自分を守らなければなりません。
・・・お金はない。そこと、非常に矛盾しています。
パートナーに信頼とか置くことがないので、お金だけでも貯めておきたい、という気持ちは痛いほどわかります。
が、へとへとであるならば、体力のため今あなたの時間を優先する必要もあります。
矛盾しています。
そこで、1分で自分を癒す方法を生活の中にちりばめておくことが大事です。
自分を癒すグッズを増やしておくこと
アロマテラピー
ベルガモットの香りは、うつに効くという効能を持っています。
この香りにかなり気持ちが和らぐようなら、あなたは結構重症です。
本当に気を付けましょう。
眠れないときは、ラベンダーが効きます。
適当なルームスプレーの「ベルガモットの香り」ではなく、ちょっと値段はかかりますが、うつを治癒する効果を持つのは精油。
身近でアロマを使うグッズはいろいろ販売されていますね。
寝る前に使えるグッズがあると、睡眠が深くなって疲れが一層よく取れますよ。
帰り道に5分だけ散歩(遠回り)する
歩くことは、気持ちを落ち着かせます。
10分の散歩でも、十分違います。
好きな音楽をイヤホンで聞きながら帰り道を歩くだけでもOKです。
ヒーリングミュージックを歩きながら歩けば、歩きながらの瞑想状態に持っていけます。
自然を眺めることも、とても気持ちを落ち着けますよね。
昼休みなどを使ったり、帰り道に公園を一周する、並木道を帰り道に選ぶだけでも、ちょっと違いました。
瞑想
胡坐を組むだけでも、違います。
それで目を閉じれば、立派な瞑想です。
気持ちが落ち着きます。
マインドフルネス瞑想は、電車で座れた瞬間にもチャンスができる、日常で使える瞑想です。
お茶をするとか、本を読むとか、日常の5分の時間を使ってできるちょっとした「リラックスタイム」を持つこと。
それを大事にしていきましょう。
今日もお疲れさまでした。
ゆっくり休んでくださいね。
では、また。