猫のメメとモエ

生命線があと10年分しかない!どうせなら、やりたいことに(あまりお金をかけずに)ちょっかいを出すことにした猫好きのブログ。メンタルトレーニング、自己啓発、一人旅、猫めぐり、山歩き、真剣な子育て、ジョギング、写真。その他いろいろ。

富里スイカロードレース大会に出てきました!

千葉県の富里はスイカの名産地

そこで毎年開かれているスイカロードレースに6月に出てきました。

ここは、初参加。

なかなかチケットが当たらないと、ニュースにもなってましたから、絶対キャンセルはあり得ない!でも、実は過労気味です。

 

 

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会場に入る朝は、富里市には電車が通っていないので、成田駅とか酒々井アウトレットパークへ。

そこからバスに乗ります。

 

ワタシは、成田から。

 

早朝から成田駅はごった返しています。

マラソン大会会場に向かうバスが特別運航。

前に200人くらいズラリと並ぶバスの列に加わります。

見渡すと、何だかいつもの100人規模のユルイ大会と全く違って、みなさん姿勢もシャキッとしています。

まぁ、ワタシのレースだけでも5000人の参加らしいですから。

体もよく締まった感じの本格派っぽいランナーさんたちがいっぱい。

 

スタートの数時間前の過ごし方も、ヘッドフォンで音楽でテンシヨン上げている人や、ストレッチしながら並んでいる人も。

列の目の前は、バナナを並びながら立ち食いしているオニイサンです。

そういえば、先日読んだランニング雑誌に、「走る数時間前にバナナなどの補給がとても有効」とありました。

実践してる人をリアルで見たのは、初めて。

なんか、かっこいいな。

 

何台ものバスが、ひっきりなしにピストン輸送しています。

みなさん、短いランニングパンツなどのベテランっぽいランニングウェア。

「今年はチケットが当たって良かった。

「自分は●回目の参加だ」

なんて会話が聞こえてきます。

練習不足な自分を省みて、かなりびびります。

 

バス停で小雨がパラつきますが、並んでいる人たちは、キャッキャとテンシヨン高めです。

がたごとと、30分ほどバスに揺られて、会場へ。

市役所や市の体育館、中学校、運動公園が併設された広い敷地です。

 

会場につくと、荷物を体育館へ預けます。

混んでからでは大変!と体育館目の前のお店で実家へスイカを送る手配を済ませます。

試食を勧められましたが、何だか会場にびびり、断る。

 

一時間も早いのですが、祭り気分に盛り上がってしまったのか、焦ったのか、はたまた居場所がなかったのか、早速スタートラインへ。

殿様の衣装、忍者、ど派手なマフマフなかつらをつけた人、ウサ耳など、仮装もちらちらといます。

しかし一番スゴいのは、年配女性による不思議の国のアリス

 

「あれ(おばちゃんのアリス)は、何なのだ。暴力か?」と、若いお兄ちゃんたちの呟きが聞こえました。

ははは、許せ、若者よ。

おばさんだって、たまにそんな服を着たい日もあるんだぜ。

 

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ふつうに、日中走ればぶっ倒れる危険のあるシーズンです。

しかも練習はたまに3キロ走ったぐらい、という恐るべき状態に不安がありました。

まぁ、がんばる人は、夜中に練習するんですから、サボりですね。

 

スタート近くにコンビニがあったので、バナナ一本購入。

バス停のオニイサンの真似して食べちゃうもんね。

ふふふ。

 

きっと、このバナナのカロリーがワタシを助けてくれる!

そうに違いない!

ついでに先頭集団を覗きに。

 

スタート地点の最前列にかなり前から陣取っていらっしゃるのは、ガチな方々。

もう、細くてしかも筋肉しか付いてない人たちが、わんさか。

体脂肪率10%とか、楽に切っていそう。

 

ハイハイ、ワタシは違いますからね~🎵

 

ワタシのような素人は、プラカードの表示を見て、「自分がいつもの10キロを走るタイム」に合わせた場所に、後ろへ後ろへと、ちょこちょこと移動します。

横を見ると、殿様。

40歳以上のワタシのレースでは、沿道から家来を連れて、応援らしい。

バナナの着ぐるみは、物凄く暑そうですが、同じレース。

 

しかし、仮装の混じるお祭りムードに調子に乗りました。

しばらく走っていないのだから、1時間10分くらいの場所が適切なのに、その辺りに人が少ないから、ずるずるっと前へ。

「うーん、前は50分くらいでイケてた。

多分大丈夫!

さすがに着ぐるみ着ている仮装の人たちには、勝てるだろうし。

うふふ」。

⬅場の雰囲気に、変なテンシヨンになったのです。

慢心ってのは、このことですねー。

 

スタート10分前。

「回りにつられて、速く走れそうだな~。タイムを記録しなくっちゃ♥」

ウキウキとスマホのランニングアプリをチエック、チエック。

 

うまく入らず、あたふたするうち、スタートのカウントダウンが始まりました。

 

あれ!?

いつの間にか、スマホばっかり見ているうちに、回りがスリムな人ばっかりになってるよ?!

 

しまった!

これ、ちがう。

ヤバイ。このメンツは、違う!!

でも、もう完全に遅い。

 

「仕事に支障を出さない!

無茶苦茶やって、故障したら、バカだから。

勇気をもって、自分のペース!」

はやばやと、端っこをのんびり走ることを心に誓います。

そこに、無情なスタートの合図!

 

湿度も気温も高め。

スタートのあと、また雨が降ってきました。

いつもなら、足元が滑るので好きじゃないです。

けど今日は、オーバーワーク気味なワタシを熱中症から救う、恵みの雨です!

 

道路脇では、ミストも用意されていました。

ありがとう。でも、モッタイナイヨ。

 

しばらく走ると、一面緑が広がります。

スタート地点ではコンビニがありましたが、5分も走ると見渡す限り畑です。

緩やかな丘を見せるほど、遠くまで田園風景が続いています。

 

スイカだけでなく、実はニンジンもたくさんとれる富里市

隣は八街市なので、落花生も盛んだとか。

 

沿道には、植え込みの木でぐるりと家の回りを囲った農家。

この辺りは、春に突風が吹くから、正しい農家は家を木で囲んでいるそうです。

 

「富里の名物は、(スイカよりも)からっ風とハエとかかあ天下」と、知りあいに教えてもらいました。

落花生の肥料に牛や馬の某かをたっぷり使うから、ハエとの共存は、欠かせないのだとか。

JAにハエトリ紙も売ってました。今どき。

 

沿道の応援に、傘をさした人たち。

まさに近所のおじいちゃんや子どもがたくさんいます。

子どもたちの「がんばれー!」が、めっちゃカワイイ!

「ありがとう!」と言いたいのですが、回りのペースが早くて、「ハアハア、ゼイゼイ」しか言えません(涙)。

 

自分の家からおそらく自腹のミスト(?)。

ホースでジャバジャバかけてくれているオジサンがいます。

優しい!泣いちゃいそう!

いや、でも雨が降ってますから(笑)。

 

お気持ちに、笑顔でこたえようとしつつも、キツくて笑顔さえつくれない!

情けないー!

 

回りのランナーたちも「ありがとうございます、ぜえぜえ」などと、感謝しつつ、走り抜けます。

 

傘をさしながらの応援が、あっちからも、こっちからも。

温かい地域です。

 

給水所には、たくさんのサポートしてくれる方々がいました。、

給水所のスイカは、まだスイカはありません。

ボランティアさんたちにお礼を言いたいけど、何せ前の方の速いグループなんで、みんな頭を下げて受けとるので精一杯。

 

スイカが出るのは、最後の給水所です。

そこまでは、もらった水を頭にかけたり飲んだりして走ります。

 

練習不足がたたって、ガンガン抜かされます。

えーん!

非常に屈辱的です。

しかし、兎に角みなさん速い。

バナナの着ぐるみを着た人が抜かれるなんて、悔しいのなんの。

 

「仕方ないのだ!ワタシはこれで、楽しむのだ!」

そう悟りを開いたのは、残り3キロを切った辺り。遅い。

 

そして、ついに出ました。

給水所ならぬ、給スイカ所!

 

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この子どもは、ボランティアです。

「どうぞ~」

と声をかけてくれているんです。天使に見えます。

 

甘い!

こんなに美味しいスイカは、人生初めてでした。

スイカを食べに止まると、タイムがおくれますが、もう、どーだっていい!

2個食べちゃうもんね。

 

みんなで、ムシャムシャ食べたら、すっかりテンシヨンが上がっています。

糖分とボランティアさんたちの愛情で、足が軽くなり、俄然マラソンが楽しくなりました。

「美味しかったね!」

「甘かったね!」

グループのランナーさんたちが嬉しそうに言い合う言葉に、心のなかで熱く同意。

 

ここからは最後の上り坂です。

でも、スイカパワーで、みんなしてスピードを上げて、ぐいぐい坂を攻めていきます。

 

立派な竹林のある坂を上っていくと、正しい農家の三世代家族らしき、おじいちゃん、息子夫婦、孫が応援してくれます。

「あと、もう2キロだぞー!」

と一番大きな声を出してくれているのは、おじいちゃん。

きっと強くて立派な現役の大黒柱なおじいちゃんなんだろうと思わせる感じ。

都会のおじいちゃんには無いがっちりした体つき。

「わぁ、カッコいい!?」

などと不埒なことを思いつつ、「あと2キロもあるのかよ」と、内心舌打ちしながら、ペースを作ります。

 

かなり抜かされまくりましたが、前も後ろも人がとにかくいっぱいなので、全く順位の見当がつきません。

 

残り1キロになってくると、「あー、もう終わってしまうのか」と残念な気分にだけはなります。

 

いよいよゴールです!

またしても抜かれますが、もういい!

 

ゴールのタイムは、靴につけたランナーチップがカウントしてくれます。

 

はあはあ、ゼイゼイ。

すぐにチップを返却しなければなりませんが、無理。

回りのランナーが笑顔で「やったー」とか言って、写メしてますけど、無理!

ボランティアの高校生くらいなのカワイイ女のコが駆け寄ってきて、「チップ、外しますね!」と取ってくれました。

「あ、ありがとうございます」

これで、精一杯。

 

今回は、Tシャツとタオルを参加賞に貰いました。

参加賞を手にいれたら、横には長いテントに、たっぷりと無料のスイカ。

スイカの糖度がすごいのか、富里市の底力なのか、走ったせいなのかわかりませんが、物凄くコレも旨い!

 

ああ、こんなにシアワセでいいのだろうか!?

と、3切れスイカをいただく。

もう、最高級の美味しさと楽しさでした。

富里バンザイ。

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実は、また冬に大きい大会にエントリーしちゃってるんですね、コレが。

ところが、また1ヶ月も練習にブランクが(笑)。

台風が過ぎたら真面目に練習しよう!

 

そうそう、順位は、さんざん抜かれながらも、ちょうどまん中くらいでした。

どんだけ前の方からスタートしたのやら。

 

ゆっくり休んで素敵な夢を。

では、また。