猫のメメとモエ

生命線があと10年分しかない!どうせなら、やりたいことに(あまりお金をかけずに)ちょっかいを出すことにした猫好きのブログ。メンタルトレーニング、自己啓発、一人旅、猫めぐり、山歩き、真剣な子育て、ジョギング、写真。その他いろいろ。

”自分よりも大きな目標”に貢献すると?~『スタンフォードのストレスを力に変える教科書』ケリー・マクゴニガル

 ミシガン大学の心理学者ジェニファー・クロッカーは、長期休暇を取得しました。

 

通常、長期休暇は、想像力を回復したり、研究に没頭したりするためのすばらしい時間だと(アメリカでは)思われていますが、実はクロッカーは燃え尽きてしまっているのでした。

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 彼女はその数年前にミシガン大学の教授になりました。

ミシガン大学の心理学部は、世界最高峰の研究プログラムを擁し、同僚にはたくさんの著名人がいます。

クロッカーは、彼女の優れた研究実績で採用されました。

そうしてほかの大学から引き抜かれたにも関わらず、ひそかに悩みがありました。

 

雇用委員会に、何か間違いがあって採用されたのでは?

この私にそんな実力があるだろうか?

 

しかし、クロッカーの職務履歴には、100を越える科学論文が列挙され、心理学における顕著な功績を称える数々の賞を受賞しているのです。

 

それでも自分の価値を証明しようと、死物狂いで何年も奮闘したあげく、クロッカーは精も根も尽き果てました。

とうとう休暇を取ったのは、ここまで自分を追い詰めたりせずに、新たな気持ちで目標に取り組むため、じっくりと考えたいと思ったからです。

 

長期休暇の年の春、クロッカーは親しい友人とコーヒーを飲んで話をしているとき、カリフォルニア州サウサリートで「プロフェッショナル・リーダーシップ・ワークショップ」を強く勧められました。

あまり期待もせずに参加した9日間のワークショップ。

ところが、それこそまさに彼女が必要としているものでした。

 

そのワークショップの主旨は、「自分の価値を証明しよう」と、躍起になることがもたらす弊害について考えることでした。

 

ワークショップの参加者は、企業の幹部や、医師や、10代の子どもを持つ親など、さまざま。

 

クロッカーが驚いたことに、どうやら参加者はみんな同じことを実感していました。

つまり、大きな目標を達成しようとするときに、つねに他人との競争を意識して、自分の能力を証明して周囲に知らしめようとすると、疲労困憊してしまうのです。

そのうち、仕事に喜びが感じられなくなり、人間関係にも対立や争いが生まれ、健康も損ないます。

 

にもかかわらず、クロッカーもそのほかの人たちも、成功するにはそれしかない、と思い込んでいました。

 

けれども、このワークショップのリーダーたちは、違う見解を持っていました。

自分のことをチームや組織やコミュニティやミッションなどの、「自分より大きいもの」の一員であると思えば、奮闘するにしても毒性がなくなるという考え方です。

このように、最も重要な目標は「自分よりも大きなもの」について貢献することだと考えると、同じ努力をする意思手も、自分をやる気にさせる動機が変わってきます。

自分の能力の高さや、他人よりも優秀であることを証明しようとするのではなく、自分が努力しているのは、もっと重要な目標に貢献するためだ、と思うようになるからです。

そうすると、自分自身の成功だけにとらわれずに、大きな目標の達成に向けて、周りの人を応援したくなります。

 

参加者たちはそれぞれ「自分よりも大きな目標」について考えることになりました。

すなわち個人の利益や成功を超えた目標です。

「自分よりも大きな目標」というのは、昇進するとか報奨金を得るとか、上司にほめられるといった即物的な目標ではありません。

それよりも、自分はコミュニティの中でどんな役割を果たすべきか、自分はどんなふうに貢献したいのか、どんな変化をもたらしたいのか、ということを考えて目標にします。

 

ワークショップのリーダーたちは、つぎのように説明しました。

「そのような考え方で努力すれば、自分自身の仕事の目標も”自分よりも大きな目標”も、ともに達成できる可能性が高くなります。

そのうえ努力している間も、もっと喜びや意義を感じられるようになります」

 

クロッカーははっきりと気が付きました。

自分はこれまで常に他人との競争に追われ、自分のことばかり考えていて、「自分よりも大きな目標」なんて考えたこともなかった。

そんなふうに仕事に取り組めるようになるには、抜本的な変化が必要かもしれないけれど、バーンアウトの解決にはうってつけかもしれない、と思ったのでした。

 

しかし、クロッカーは根っからの科学者でした。

長期休業が終わると、優秀な研究者なら当然すべきことに着手しました。

ふたつの異なる目標の持ち方によって、どのような違いが現れるかを確かめるため、さっそく研究の準備に取り掛かりました。

 

 

続きは、また明日読みたいと思います。 

 

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 ワタシも失敗したころは、間違いなく「自分の名を上げるために仕事をしていた」と思います。

顧客のため、という気持ちがなければ、どこかしらにダメな面が出てくるんです。

 

次のためにも!読み込んでおきたいと思います。

 

 

秋の夜長を楽しんでくださいね。

素敵な夢を。

では、また

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