「クヨクヨ悩む時間を過ごすのは、不毛だ」とは、わかりきったこと。
でも、どうしても抜け出せなかったり。
著者に言わせると、ただ心をジクジクと痛める行為は、”心の自殺”でしかないそうです。
もし、クヨクヨ悩み、心をジクジク痛める時間が10分でもあるならば、その時間を「状況を打破するためのアイデア」を出す時間に費やした方がいいのです。
そして、1つでも2つでも行動に移した方が、事態は必ずよいほうに動きます。
ピンチを1ミリでもいいので、よい方向に動かす
「ピンチを1ミリでもいいので、よい方向に動かす」
これこそが人生の醍醐味です。
ダメな結果でもよいのです。
スポーツで言うところの、「負けはしたものの、最期まであきらめずによい試合をした」という実績が残ります。
これが大きな自信になります。
スポーツなら、そういう試合こそが「ベストバウト賞となり、硝酸と賞金が与えられ、周囲からも期待されます。
ただ、クヨクヨと悩み続け、突破のアイデアを1つも出すことができない人。
彼らは無駄に、ただ悩み、自虐するための時間は膨大です。
年間にすれば、何百時間にもなります。
一生で言ったらもう、想像を絶する時間数です。
時間とは命そのもの。
これは命を無駄に使うことに等しくなります。
きわめて不毛で、痛々しい行動です。
「あ~まずい、また憂鬱になってきた。悩みだした」
そう思ったら、紙とペンを用意すること。
そしてタイマーを10分にセット。
状況を打破するアイデアをひたすら書くのです。
ジクジク痛む心を抱えながら、手を動かす。
すると、アイデアが1つ生まれ、2つ生まれ、紙が次第に文字で覆われだします。
紙に並んだ具体策が視界に飛び込んできます。
あなたに「安堵の風」「希望の風」が吹き抜けます。
なす術もなく、ただ悶々と自虐的こころを痛めている状態ではなく、「対策」と「行動指針」が頭に浮かび、それにかけてみようという興奮が生まれてきます。
著者も独立直後、まだ売り上げもあまりないころ、ピンチのたびにアイデアを紙に書き出しました。
毎日がピンチの連続だったので、眠りに落ちる寸前まで、枕にノートを広げておイデアを書き出しました。
今でも大きなヤマを越える際には必ず実践しているそうです。
これにより「ただ悩むだけの自分」を一瞬で壊し、「想像し突破する自分」に変えてきたのです。
強くなれるかどうかは、この「あきらめずに考える、そして行動に出る」を継続してできるかどうかにかかっています。
それはとても大事なことだと著者は言います。
それはあなたの前には、「問題」と「解決策」と「結果」。
この3つしか存在しないから。
その他は何もないのです。