人は、他人の経験を見聞きすると、そこに自分を重ね合わせて想像力を働かせます。
たとえば、マイナスな状態から這い上がって夢をかなえていく人の経験談。
これは、自分もそうなれるかも!というパワーをくれますよね。
そうした成功体験のことを童話にたとえて、「シンデレラ・ストーリー」とといいますよね。
でも所詮は童話でしょう、と思うのは間違い。
実にもったないのです。
シンデレラにならう「運に愛される人の法則」とは?
シンデレラの「鈍感力」に学ぶ
シンデレラの物語には、彼女が夢をかなえた「秘密」があります。
シンデレラの法則を解き明かしてみましょう。
ストーリーとしては、次の通り。
もともとはお金持ちのお嬢さんでしたが、実母の死後、お父さんが再婚。
継母と二人の連れ子に意地悪されたり、こき使われたりします。
そんなつらい状況でも、シンデレラは生きることを楽しんでいました。
こき使われても、つらい気持ちにとらわれず、毎日を楽しんでいます。
毎日いじめられ、かつ仕事は雑用ばかり。
それなのに、彼女は自分を拭こうとは思っていなかったのです。
あるい意味、シンデレラは超鈍感だと思いませんか?
さらにある日、近くのお城の舞踏会があると聞きます。
意地悪されていたシンデレラは行けるはずもなく、継母とその二人の義姉妹ドレスの準備を命ぜられます。
シンデレラはそのドレスを見て舞踏会に行けないことを嘆いたり、自分の服と比較してため息をついたり、義理の姉妹たちをうらやむことをしませんでした。
むしろ自分がそのドレスを着ているところを想像したり(イメージングが上手だったのです)、舞踏会で王子様と踊っているところと想像して楽しんでいたのです。
舞踏会の当日、義姉妹を見送ってから、お城の方角を眺めては、またシンデレラの妄想(イメージング)は始まります。
そこへ魔法使いが現れて、ドレスも靴も馬車も用意され、舞踏会へ行くことができるようになります。
しかも美人さんだったため王子様の目に留まります。
二人でダンスもできましたが、門限に急いで帰ろうと急いで帰ったときに靴を片方落とします。
そこで、お城の者たちがその靴の持ち主を見つけ出し、シンデレラと王子はめでたく結婚できました。
ここから学び取れることがあります。
まず、シンデレラはかなりの鈍感であったこと。
あれだけいじめられ、仕事も過酷、いいことなんかないにもかかわらず、そうしたネガティブなことには鈍感だったのです。
数年前に渡辺淳一さんの『鈍感力』が流行りました。
私たちがこの世の中を生きていくには、ある程度「鈍感」であったほうが幸せである、という内容です。
人生の中ではいいことばかりであるはずもなく、シンデレラ並みに急に逆境が訪れることがありますよね。
そんなとき何もかも敏感にとらえていると、神経が参ってしまいます。
著者も以前は、まわりのよくないことに敏感すぎて胃を痛めたり、眠れなくなったりしたことがありました。
しかし、今のパートナーの影響もあって、だいぶ鈍感に。
パートナーの鈍感さにいら立つことも多々ありつつ、相当鈍感なパートナーはやはり幸せそのもの。
空気が読めないとも言いますが、それくらいであった方が、ストレスが減ります。
つらい状況、悲しい状況、試練や逆境のとき。
そんな時、シンデレラのように鈍感であることを意識する。
妄想(イメージング)して、楽しいことを思い浮かべる!
その妄想と鈍感さは、私たちのその苦しい状況を乗り越えやすくしてくれます。
寒い日は、夜のほっこりタイムがとてもうれしいですね。
ゆっくり過ごして、素敵な夢が見られますように!
では、また。