昨日はPDCAは、見える化し、仕組み化し、習慣化することで、人生に上昇のスパイラルが発動するということを読みました。
見える化は、全体像の把握と数値化、記録となることで、可能になります。
仕組み化は、行動を量産化しやすいシステムを作ること。
習慣化はちょっとしたポイントがあります。
PDCAの習慣化とは?
PDCAなどを習慣化していくためには、次の3つのポイントがあります。
・時間や行為とセットにすること
・すぐに簡単にできること
・やることが決まっていること
時間や行為とセットにする
習慣化のためには、「時間や行為とセットにする」こと。
例えば朝ご飯を食べたら、歯磨きをしますよね。
これは「ご飯を食べる+歯磨きをする」という2つの行為を行っていますが、実際にセットになっているといえます。
著者は以前月100時間の残業をしていましたが、今は朝8時にカフェで朝活し、夕方6時には退社しています。
これも習慣化です。
時間を決める、もしくは行為とセットにすると習慣化はしやすくなるのです。
ですから、習慣化するには、まずこの2つのどちらかを行うことがポイントになります。
本著のPDCAノートの場合も同じです。
・ノートを書く時間を決める
・ある行為をしたら必ずノートを開いて書く
・ノートはデスクに開いておいておく
これにより習慣化しやすくなります。
すぐ簡単にできる
習慣化はこれだけでうまくいくわけではありません。
重要なポイントが「すぐに、簡単にできる」ことです。
複雑で毎回時間がかかるものを習慣化するとなると、習慣化のハードルが高くなるのです。
逆に簡単ならば、めんどくささも感じる暇なく、ササっと終えられます。
本著のPDCAノートもササっとできます。
やることが決まっている
最後に大事なのは、「やることが決まっている」。
例えば毎回、「今回はどうしようかな~」なんて考えなければならないならば、PDCAはきっと回らなくなると著者は言います。
脳のワーキングメモリを消費し、やる気がそがれてしまうのです。
歯磨きを例にとるなら、
「今日はどこから磨こうかな」
「まず奥歯から初めて、前歯に行くのがいいだろうか」
「昨日は右から磨いたから、今日は左から・・・」
こんなことを考えていたら続きませんよね。
習慣化されているものというのは、何をするかが決まっているのです。
試行錯誤をあなたの人生のフレームワークにする
エジソンは1万回の気づき(失敗)を経て、さまざまな発明をしていたのは有名な話ですね。
しかし普通の人はどれくらいチャレンジをするかというと、『思考は現実化する』を書いたナポレオン・ヒルによると、平均で1回未満だそうです。
目標を立ててもチャレンジしていないか、1回やってうまくいかなかったらあきらめているのが実態だとか。
成功を手にする最大の秘訣は、「試行錯誤」にほかなりません。
いうまでもなく、1回失敗しても、対策を考えてもう1回チャレンジすれば、失敗を踏まえたうえでの行動なので、成功率は上がっているはずです。
もちろん、そもそも可能性がないものは、やめるという決定も大事でしょう。
しかし、ビジネスの場合は「失敗したからやめる」という人が意外と多いのです。
百発百中の天才スナイパーとか、10打席10安打の天才バッターのように私たちが頂点さいなら、1回やるだけで十分です。
でも、とうぜんそんな人は人類にいません。
だから、チャレンジ回数を減らすこと自体が、そもそも「ダメな戦略」です。
エジソンは白熱電球を実用化するまでに多くの試行錯誤を重ね、ついに日本の竹を使って実用化に成功しました。
それについての多くの苦労についてを記者に尋ねられて、こう答えました。
「私は失敗したことがない。ただ、1万通りのうまくいかない方法を見つけただけだ」
いろんな方法を試してみて、気づきから次の手を打つ。
これこそまさにPDCAサイクルそのものです。
世界一の経営コンサルタントであるピーター・ドラッカーの言葉があります。
「最高のキャリアは、あらかじめ計画して手にできるものではない」。
つまり、何事も最初からうまくいくことはないのです。
そして、計画(Plan)の前にあるのは「仮説」でいいのです。
それをもとに行動するからこそ、現実とのギャップが見えてきます。
それが分かれば、評価・気づきと改善策が見えてきます。
「G-PDCA」という考え方
大切なのは、ゴールしたイメージが映画のワンシーンのように思い描けるかどうかです。
「目に見えないものは実現できない」と著者は繰り返し書いています。
これには、2つの意味があります。
1 紙の上などで物理的に目に見える形になっていること
2 目標そのものが目に見える。何をしているか様子・状態がイメージできる
この2つであり、PDCAを回すには、先にゴールがあることが必要です。
そして、そのゴールを2つの「見える」にすること。
これが欠かせません。
脳は見えるものしか実現できないのです。
ゴールのないPDCAは、必ず方向性を見失うと著者は言います。
まずは、PDCAを回した先にあなたがどんな未来を求めているのか、クリアにしてみませんか?
ゆっくり休んで素敵な夢を。
では、また。