先日「デイリーなPDCAノート」を始めたところ、なかなかすっきりしました。
「本当に達成したいこと」に対して視線が定まることで、つまらない人間関係に対してグズグズ考える時間が、もっと意義あることを考える時間になったのです。
そこで、今日はさらに「デイリーなPDCAノート」から一歩進んで、「目標達成PDCAノート」について読んでいきます。
PDCAをノートにすることで、完全な自分のフレームワークとしてPDCAがあなたの習慣として定着します。
そこには、「失敗を恐れず、試行錯誤を繰り返すことで、一歩一歩目標に突っ走るあなた」に向かった成長があります。
デイリーなPDCAノートの書き方は、こちらです
著者は、このノートを方眼ノートで書くことを勧めています。
↑こちらで図も入れながら大雑把に説明していますが、はっきり言ってこれでは不足。
わかりにくく書く気になりにくいので、さらに詳しく↓説明させていただきます。
だって、やってみると結構面白いんですから。
「P 計画フレーム」
計画の基本は、「最初に自分アポから書き込む」ということ。
計画の基本は自分のやりたいことを最優先にします。
与えられた仕事、つまり上司や取引先との予定ばかり優先していては、一向に自分の夢や目標は達成されません。
「今晩、予定ある?」と聞かれて「予定が入ってない」と答えることがなかったかどうかです。
予定とは、他人とのアポイントに埋め尽くされてはならないのです。
飲み会、ゴルフ、友達と遊ぶ・・・。
こうした他人のアポばかりでなく、「自分とのアポ」を入れましょう。
そして、どの予定も必ず「始め」と「終わり」を決めます。
さらに手帳には載っていなかった自分の「行動」である「〇〇へ移動」「資料作成」も入れておきます。
ここまでが1日の最初に書く「P 計画」です。
「D 実行・実績フレーム」
「D 実行・実績フレーム」では、計画に対して実行したことや起こった事実を書きます。
仕事でも、自分の成長でも、PDCAを回していくには、現状を知ることが大事。
その事実があるから、気づきと改善策、次の計画が立ちます。
ここでは、計画と現実のギャップを知ることができます。
・予定通りできたのか?
・ズレが発生したのか?・何をどうしたのか?
・結果はどうだったのか?
突発的に案件が発生すればそれも記入します。
ここでは、事実だけを書いていきましょう。
「C 評価・気づきフレーム」
「C 評価・気づきフレーム」では、事実を踏まえて、自分の視点で気づきを書きます。
実行してみて、うまくいった原因。うまくいかなかった原因、次はこうすればいいかもしれない、という気付きを書きます。
あなたが問題解決していきたいことに対して、気づきが見つかることが大切なわけですから、必要な個所について記入できていればOK。
すべて自分視点での気づきでいいのです。
あなたの頭の中にとどめず、ノートの上に書き出してください。
ここも慣れてきたら、書き込みを増やしていくといいでしょう。
たとえば、「打ち合わせのために〇〇駅に移動。予定通り5分前に到着」という事実。
無理やり書く必要はありません。
でも、たいしたことのない事実でも、あなたの感情がピクリと動いたら、その気づきを書きとめましょう。
大きな「お宝」が埋まっている可能性があります。
たとえば、普段は遅刻ばかりで気後れしてしまって、商談も何となくうまくいかない・・・という悩みがあり、改善策がうまく機能して
「5分前に到着して気持ちが楽だったので、商談もスムーズに開始できた!〇〇したことで余裕をもって出発できた!」という気づきが欠けます。
こでだって、以前の自分より成長した自分になれる「お宝」だといえるでしょう。
「A 改善策・次の行動」フレーム
P→S→Cと回してきた最後が、「A 改善策・次の行動」フレームです。
気づきから、次に計画するためのよりよくする行動を書き出します。
うまくいかなかった、問題があるならば、解決するための行動を「D 実績」「C 評価・気づき」から、具体的に考えてみましょう。
もちろん、すべてうまくいっているなら、そのままでOKです。
しかし、うまくいっていないなら、何かを変えなければ勝手にうまくいくなんてことにはなりません。
計画の考え方そのものを変えた方がいいのか
微調整だけでいいのか
何かをやめるべきなのか
もしくは何か別のことを始める必要があるのか
など、「D 実行・実績」と「C 評価・気づき」を眺めながら、思考を巡らせます。
そこで見出す改善策はもちろん、すべて仮説でOKです。
すべては試行錯誤です。
計画と現実のギャップを知って、何度も改善していけばいいのです。
目標達成PDCAノートの書き方
以上がデイリーPDCAの書き方です。
これらが基本形です。
さらに特定の目標達成にフォーカスしたPDCAの書き方があります。
書き方は簡単です。
1 デイリーPDCAノートと同じフレームをつくる
2 「P 計画」と「D 実行・実績」に垂直の線を引き、左右に分割する
線を引くときは、実践でなく、破線や色を分けて見分けやすくしましょう。
これで準備OK。
次のポイントとして、破線の左側が「成果につながる」予定・行動。
破線の右側は、それ以外の予定・行動。
たとえば、あなたは何か大きなゴールを持っていますか?
仕事で4半期の売り上げ予算と言った数値目標というゴールなら、日々の営業活動そのものが成果につながる予定となります。
管理職ならば、部下が主体的に仕事に取り組める職場環境をつくりたい、といった状態目標を設定していると思います。
そのために、この4半期は部下の価値観を見つけるというコーチングに取り組むと決めたら、そのための予定と結果を左側の成果につながる欄に記入するのです。
「今日はAさんのランチミーティングで価値観についても話を聞く」
というのは成果につながる予定ですし、その結果、どんな話をして、どんな価値観が分かったのか、そのことは成果につながる行動・結果になります。
ほかにも「3か月後にTOEIC®900点獲得」という目標のために、今月はリスニングをメインにした学習計画を立てたら、毎日その学習をいつやるのかという予定と、実際何をやったのかという実績は、成果につながる予定と行動ですね。
こうすることで、振り返ったときに、どれだけ成果につながる行動がとれたのか一目瞭然になります。
この行動を積み重ねた時間があなたの成長そのものですし、欲しい成果に近づいていることを実感することができるのです。
もちろん、成果につながる行動ができていないとしたら、
「そもそも成果につながる行動が入っていない!」
「1行目の今日のお題、今日のゴールがそもそも成果につながるゴール設定になっていなかった!」
ということも一目瞭然。
「あ~、ダメだった」
とため息をついていても現実は1ミリも動きません。
(ワタシはこればっかりです・・・)
しかしノートの中で課題が明確に見えることで、次の行動が生まれます。
「そうか、まずは予定して始めてみよう!」といった感じで、成果につながる行動を起こすことも容易になります。
時間の使い方に色を付けるフレームをあなたのPDCAノートにも取り入れることを、著者は勧めています。
目標設定を入れたPDCAを回したら、きっと毎日が目標に向かってぐんぐん進んでいきそうですよね。
今日も1日、お疲れさまでした。
ゆっくり休んでくださいね。
では、また。