ときどき、PDCAノートをやめてしまった、という人がいます。
(ワタシもそうです)
それは、「ノートに白紙が多くなってしまった」などの理由が多いとか。
そんな人は、PDCAノートを難しく考えすぎているのだとか。
1日のすべてを書き込む必要もなく、立てた計画を100%こなすことがノートの目的でもありません。
目標や計画も、そもそも仮説です。
そもそも「予定は未定」であり、「決定にあらず」。
ずれたり変わったりするのが当然で、計画と実績は違っていいのです。
それなのにノートに縛られて、へこんだり、自己嫌悪して動けなくなるのは本末転倒。
PDCAが書けなくなる人は、計画通りに進まなかったことを「失敗」と捉えているのです。
PDCAを回していれば、「失敗」はなくすべては「チャンス」
逆にPDCAが回せている人は、計画通りに事が進まなかったことを「気づきと改善策が生まれるチャンス」と捉えています。
PDCAを回している限り、本来的な意味での失敗はなく、すべて成長するための「チャンス」なのです。
実際、これまで具体的な予定や記録すらしていなかったことから考えると、ズレたことさえ認識できなかったことが多かったと思います。
ズレが発生したことに気づけただけでも、それだけであなたは成長し、進化するチャンスを手に入れています。
計画通りにいかなくても、現在の気づきには成長するチャンスがたくさん潜んでいます。
そして、あなたは「成長したな!」と思えるにはどうすればいいか。
それは、成長する前の自分と、成長した今の自分のギャップを認識できるかどうかにかかっています。
すでに成長してしまった自分にとっては、今のステージがあたりまえになっています。
子どものころの成長に比べると、「寝返りが打てるようになった」「歩けるようになった」などの「0から1」の大きな成長ではありません。
「1から1.1」という目に見えない成長です。
しかし、その「0.1」の成長の積み重ねこそが大人の仕事での成長です。
その目に見えない成長や変化を認識するには、日々ノートに、できたという事実、気づきを得たこと・学んだことを書き残すことで、その数が成長した数だと認識することができるのです。
そんな気付きを得るために事実を淡々と記録していく。
そこに自分の成長を見ていく視点が育っていくのです。
できない理由を捨てて、どうしたらできるかを考えよう
今日1日を最高の日にするために、自分の価値を上げたり、成果につなげたりする仕事だけにフォーカスしていきましょう。
そこに最優先で取り組むためのフレームはノートに用意されています。
何かいいやり方がないかなぁと思ってやってみたり、少しやってみただけですぐにやめたり、できない理由を挙げたりしたところで、仕事で結果が出ることはありませんし、成長もしません。
できない理由を考えるのではなく、
「どうしたらできるか?」
「何からならできるか?」
そんなことから始めてみればいいのです。
このノートは毎日書けなくてもいいそうです。
新しいことを始めるのに、いきなりできるようにはならないからです。
何度もノートに向かってみることから始めればいいそうです。
繰り返すからこそ、PDCAノートは精度が上がります。
フレームがあるから、いちいち悩む必要もなく書くことができます。
自分が楽になるために、やりたいことを実現するために書く、そういう気持ちになってから始めてみることを著者は勧めています。
寒い日が続いています。
温かくして過ごしてくださいね。
では、。