人は環境からの影響を受けやすいもの。
であれば、それを逆手にとって、環境で気持ちを変化させてみましょう。
近年、色の与える影響はさまざまなところで研究されています。
たとえば病院では、昔は清潔感を表現するためにしろや水色が多かったのですが、最近は暖色系の温かみのある色を採用しているところが多くなってきています。
オフィスでもあなたの周りにそうした工夫をすることができます。
色で気分を入れ替えよう
たとえば著者は、いつも目にしているオフィスのノートはオレンジです。
コクヨと一緒に開発したラインナップもオレンジだそう。
オレンジは、集中力を高め、創造力を発揮する色です。
黄色も注意をひく色ですが、刺激が強いため集中力が長続きしません。
赤も興奮させ、仕事に勢いを持たせますが、これもまた短時間向きで、長い時間では疲れを伴うこともあります。
ほかには緑色もおすすめです。
緑色は気持ちを落ち着け、安らぎを与えてくれるので、パソコンの壁紙やちょっとした小物にもいいでしょう。
観葉植物もオフィスに緑色を与えてくれるのでお勧め。
木目調も同様で、無機質になりがちなオフィスに、緑やブラウンを配色すると、ぐっと働きやすくなります。
特にパソコンなどの周りは、木目のマウスを使うと、パソコン作業のストレスが軽減されます。
ほかにも濃いブルーは格式を感じさせる色として、歴史あるホテルや信用が重要になる企業のロゴになっていますね。
間違いの許されない確実な作業を行うときには、ブルーを周りにおいておくと効果があります。
電話機のそばに癒しを置くとクレーム対応に効果あり
植物は、小ぶりのものでもあるとないとでは気分が全く違います。
電話機の横にハイドロカルチャーなどの土を使わない植物やカプセルプランツなどを置くと、効果があります。
電話は人とのコミュニケーションツールですから、クレームがきたり、こちらから難しいお願いをすることもあります。
時に感情的になることも、少なくないでしょう。
そんなとき、感情の波を落ち着かせる効果が植物にはあります。
ハイドロカルチャーは、水やりはかえって少ない方がいいくらいです。
カプセルプランツやケースに入った植物は、水やりがごく少なくて大丈夫です。
←カプセルプランツ
香りで集中力をコントロールしよう
アロマもオフィス環境を変えるにはうってつけ。
午前中は目の覚めるために柑橘系やハーブ系が向きます。
午後はストレス解消してくれる樹木系が向きます。
夜は疲れをいやすフローラル系。
時間によって、アロマを使い分けることで、あなたの気持ちをコントロールすることができます。
カフェインをあなたの完全な味方につける方法!
カフェインは緑茶などにも多く含まれますが、タンニンと結びつくために、コーヒーのような興奮作用は弱く穏やかに作用するとのこと。
カフェインを摂ってから興奮作用が現れるまでは、30分ほどかかります。
仮眠をとりたい人は、カフェインを少しだけ飲んでから眠ると、仮眠の寝覚めをすっきりさせることができるそうです。
この30分を基準に「大切な打ち合わせの30分前にコーヒーを飲む」というような使い方もできます。
ただ、カフェインは中毒性もあります。
摂りすぎには注意が必要です。
コーヒーを飲むと頭が痛くなる、などの症状があったらカフェイン中毒の可能性もあるそうです。
家に帰る前に、コーヒーを飲んで帰る
家に帰ればのんびりできるわけですが、ついのんびりモードに入って、集中して読書したり勉強したり、という作業はなかなかできないもの。
「家に帰ると仕事ができない」ことは、悪いことではありません。
そもそも我が家は、自分が最も落ちついてリラックスできる場所。
家ではリラックスを心がけ、仕事の本や勉強系は仕事から家に帰るまでの時間に済ませてしまいましょう。
学生時代を思い出しても、自宅で勉強していると睡魔が襲ってきたりしませんでしたか?
すると、勉強が片付かないので、著者はよくミスタードーナッツを使っていたそうです。
その時の成果が分かっているから、今でも仕事で本を読んだり書いたりするときは、あえて家にまっすぐ帰らずに喫茶店に立ち寄り、ひと書きひと読書してから変えるようにしているそうです。
とはいっても、30分ぐらい。
でも、1日30分でも大きな成果を生み出すことができます。
今日も1日お疲れさまでした。
ゆっくり休んで素敵な夢を。
では、また。