30歳を過ぎたら、ぜひ知ってほしいと著者が願っていることがあります。
それは仕事でも勉強でも、思い切り集中できるのはせいぜい45分だということ。
そもそも人間が集中し続けられるのは90分が限界とされています。
そしてそれは年齢を経るにつれその時間が減っていきます。
そこで著者が勧めるのは「45分+15分」。
45分集中して、15分休憩する
著者自身が行っている方法です。
時間を45分+15分のひとつのブロックに区切って、45分集中し、15分休憩するのを繰り返す方法です。
コツは、集中する45分にどのような作業を割り当てるかを決めることです。
この時間帯にはメール返信などのルーティンワークではなく、創造的な仕事を割り当てます。
そして、思い切り集中できるよう、著者ならばスマホの電源もオフにして、メールチェックも一切しないそうです。
15分の休憩では、例えば顔をお洗ったり、空を見上げたり、軽く散歩するなどのリフレッシュを。
時間が余ったら、次の45分に思い切り手中することを決めるのも良いそうです。
いわゆる「フリータイム」で、こうした時間の使い方の工夫をすると、さらに集中力が増し、パフォーマンスがどんどん上がっていくそうです。
確かに休憩なしでがんばっていても、必ず息切れするものですよね。
忙しいからと言って、そんな状態でがんばり続けても大して成果が上がらないものです。
「忙しいなぁ」と感じるときこそ、集中と休憩を繰り返してメリハリをつけることが大事なのだそうです。
昼食中に水を飲み、ゆっくり食べると午後の眠気が無くなる
著者の仕事では、集中力が午前より落ちやすい午後にも手術が入ることがあるそうです。
そんな時に「眠い」と言っていられませんし、睡魔に襲われてはプロ失格。
そこで、ドクターである著者が午後眠くならないためにしていること。
まず、昼食前に300~500mlの水をゆっくり飲むこと。
それで胃結腸反射が起こって腸が動き始め、あらかじめ副交感神経の働きが高まります。
昼食はよく噛んで、ゆっくり食べることが大切です。
猛烈な勢いで昼食を食べているビジネスパーソンがよくいます。
しかし、その食べ方では午前中にもともと高かった交感神経の働きがますます高くなり、自律神経が激しく乱れてしまうそうです。
そして、副交感神経が一定以上高まると、眠くなるというサイクルに陥ります。
同じく、大量に食べるのも禁物です。
腹八分目を心がけて、ゆっくりよく噛んで食べること。
食物をゆっくりかむと、咀嚼することで副交感神経がゆっくりと高まってくるそうです。
この方法を実践することで、著者は午後眠くなることが無くなったそうです。
ちょっと眠気が襲ってきたときには、短時間で集中する
どうしても午後眠くなった時には、あえて「交感神経の働きを上げる」のもひとつの方法です。
いままで読んできたように、「ゆっくり動く=副交感神経の働きが上がる」ので、逆に「時間に追われる」ように自分を追い込むように行動することで、やる気や集中力を上げるのです。
たとえばちょっと眠くなってきたら、「30分後まで」「10分後まで」と短く時間を区切って作業します。
作業に合わせてだらだらと時間を消費するのではなく、短時間でもその時間だけは集中し、休憩を頻繁に挟むことを繰り返します。
すると、結果的に作業が進んでいきます。
また、1回10~20分を目安に、身の回りの片づけをするのも著者のおすすめです。
短時間ですから、机上や引き出し1段分など小さなエリアに区切って、できれば時間を計りながら行うとより刺激になって自然と頭も冴えてきます。
このように、自律神経の特性を生かしてそのリズムに合わせていけば、眠くなる時間帯でも疲れを遠ざけながら物事に取り組めるようになるのです。
今日も1日お疲れさまでした。
ゆっくり休んで素敵な夢を。
では、また。