私たちは成長する中で、自分の状況で何がプラスか、マイナスかを明確に意識するようになります。
そのあり方は興味深いことに、家庭や文化の中であっても、同じ出来事に対して正反対の受け止め方をすることさえあります。
このことからも、どんなこともそれ自体は、よくも悪くも中立であることがわかります。
よく見えるもの、悪く見えるものも中にはありますが、私たちがそれのような見方を選んでいるからに過ぎないのです。
どんな出来事も、いいほうに解釈する
私たちはある種の出来事がマイナスの要素を含んでいたり不快だったりすると、その信念を裏付ける根拠を探してしまいます。
その反対に、プラスの要素を含んでいたり楽しかったりすると、今度はその信念を裏付ける根拠を探し求めます。
いずれの場合も自分の信念が正しいことを裏付ける「根拠」が見つかります。
要するに、自分が探し求めているものはたいてい見つかる、ということなのです。
自分がふだん不快に感じている状況に対して新鮮な解釈をすることが非常に重要なのは、まさにそういった理由です。
自分が置かれている状況をプラスに解釈すれば、楽しい結果が得られる可能性は高くなります。
もちろん、そうしたからといって不快な状況がなくなるわけではありませんが、不快な状況からでもプラスになるものが得られることが分かれば、不快な状況は受け入れやすくなります。
出来事をプラスに解釈する習慣は、あなたにとって常にプラスになります。
他人に対する悪い感情はさらりと忘れる
私たちは意見が衝突したり不当な扱いを受けたと感じたりすると、その原因を作ったと思われる人に悪い感情を抱く傾向があり、しかもそれを当然のことと感じます。
けれども、悪い感情は誰より自分にいちばん多くの害を与えます。
自分に不利益をこうむらせた相手は許さないという態度から生まれるすさまじいマイナスのエネルギーは、心と体に悪い影響を及ぼすのです。
さらに悪いことに、過去の不幸な出来事に固執することで、さらに多くの不快な経験を引き寄せてしまいます。
衝突したことのある相手に対しては、やむをえない場合は別として、無理に友好的な態度をとる必要はありません。
しかし、忘れず許さずという態度を貫いていると、あなたは強さと柔軟性を失い、無力感にさいなまされ、自分で人生を積極的に切り拓くどころか、被害者意識に取りつかれてしまうことになります。
明日からの1週間があなたにとって素敵な毎日になりますように。
では、また。