オリンピックで金メダルを期待されていた選手の失敗。
そんなとき、テレビで見ている私たちは
「ああ、大舞台で日本人の期待を一身に背負って、さぞものすごいプレッシャーだろう」と思います。
反対に、大舞台で見事にいつも以上の力を発揮する選手に「プレッシャーに強いな」と思います。
負荷はちょっとずつ上げる
できるものなら、プレッシャーに弱い自分よりも、強い自分になりたいもんです。
そのほうが、人生いろいろ楽しそうです。
でも、「プレッシャーに強くなりたい」と思っている人というのは、プレッシャーに強くなってから大きなことに挑戦しよう、と思っているものだと著者は言います。
まさに、ワタシもその通りです。
「自分はまだプレッシャーに弱いから、あまりプレッシャーになることはやめておこう」としり込みしてしまうのです。
もちろん、自分の能力の分を知っていることは大切です。
10キロのバーベルしか持ち上げられない人が、いきなり100キロのバーベルに挑戦しようとすると、筋肉の断裂を起こしてしまいますからね。
けれどもまた、「これくらいなら大丈夫」と8キロくらいでのトレーニングばかりでいても、プレッシャーに強くはなれないのです。
ちょっとずつ負荷を上げていく。
自分にできる範囲の少し上を目指す。
これがプレッシャーに強くなっていくコツです。
選手たちが海外遠征で大きな舞台を踏んで経験を上げてこそ、オリンピックの舞台で実力を発揮できるのと同じです。
あなた自身をオリンピック選手を育てるかののように、ちょっとずつ経験値や成功体験を重ねていくことで、プレッシャーに強くなっていくのではないでしょうか。
”人のために”がんばる
じつは人間が一番がんばりやすいのは、自分のために何かをやっているときよりも、「人のために」やっているとき。
たとえば、マラソンの個人レースで、自分のためにいい記録を出そうと思って必死に走るとします。
でも、30キロくらいまできたらもうヨレヨレで、「まぁいいや、妥協しちゃおう」と歩いてしまう人も出てきてしまいます。
ところが、それが駅伝で、次のランナーにつながなければならないとしたら?
「つらいなぁ、もうやめたい。でも、あいつが待っている」
そう思うと、簡単にやめられません。
一緒に練習して苦しんできた仲間に迷惑をかけてしまう。
さらにもうひと頑張りして力が出ることでしょう。
人は、誰かが待っている、誰かにつながなければならない、そういう気持ちがあると、俄然頑張れます。
逆に、誰かが待っているということはプレッシャーでもあります。
自分の行動が、チームのみんなに迷惑をかけるというのは、プレッシャーです。
そのプレッシャーがあるからこそ、力が湧いてくる。
プレッシャーとは、必ずしも力を出せない要因ではなく、逆に力を与えてくれるものでもあるのです。
今週もお疲れさまでした。
ゆっくり休んで素敵な夢を。
では、また。