著者である葛西紀明選手には、どん底に突き落とされた著者が這い上がるきっかけをくれた「魔法の言葉」があります。
それが「成功への十訓」。
土屋ホームの社訓でもあるのですが、これがなかなかよくできていると思うのです!
成功への十訓
①もののみかた、考え方を変えると人生が変わる
②信念暗示など、心の戦時意識を活用せよ
③夢をみ、目標をたて現在に最善をつくせ
④逆境こそ天が自分に与えた最大のチャンスである
⑤良い本、良い人、良いものに積極的に接せよ
⑥数字、時間、他人、自分に強くなれ
⑦専門知識または超一流のものを何かひとつ身につけよ
⑧人生成功すべてのものに先人の知恵と汗とで作り上げた公式がることを知れ
⑨常に問題意識を持ち、なすべきことを知り、それをなし遂げる根性を持て
⑩自分の立場や環境に監査の念を持ち現状改革にたゆまず挑戦せよ
「もののみかた、考え方を変えると人生が変わる」
これはまた、著者が実践で本当に実感したことです。
頑固一徹だった著者が、年下であり、選手としても格下であったフィンランド人コーチをすんなり受け入れられたのも、この言葉の影響によるものでした。
「ものの見方、考え方を変える」ということは、「柔軟性のあるものの見方、考え方に還る」ことだと著者は実感しています。
そうすることで、あなたやあなたの周囲の人を巻き込んだ「幸せのループ」ができるのだと著者は体験から断言します。
そのループをあなたが生み出すには、「謙虚な気持ちで人の言葉や教えに耳を傾ける」ことです。
これこそが、著者が40歳になっても結果を残せている大きな一因であることは間違いないそうです。
「夢をみ、目標をたて現在に最善を尽くせ」
著者の座右の銘は「夢は、努力で叶える」です。
そして、著者曰く、努力は「夢」があるからこそできるものです。
著者の夢は、オリンピックで金メダルを獲ることです。
努力を重ねてきた著者ですが、結果が伴わず自暴自棄になりそうになったとこもありました。
そんなときに助けてくれたのが「目標を達成するために大切なこと」。
これも土屋ホームの社訓だそうです。
「目標を達成するために大切なこと」
①目標は、自分が心から欲している願望であり、その願望に確固とした信念を持つこと
②明確な目標、実現可能な目標であること、やりがい、生甲斐のある目標であること
③個人、家庭、会社の総合的な目標設定をすること
④目標は長期と短期、有形と無形に分けられる
⑤目標を設定したら、必ず紙に書くこと
⑥身近な欲求からスタートさせること
⑦毎日見て、声に出して読むこと
⑧行動は継続か、習慣化させる
⑨達成したときのことを絵や写真などでイメージ化する
⑩信じて疑わない
逆境こそ天が自分に与えた最高のチャンスである
著者は高校を卒業してすぐに地崎工業に就職し、その後移籍したマイカルと、10年に2度、所属チームが廃部になるという不運に見舞われました。
プライベートでは著者の母親が葛西に巻き込まれて無くなり、長らく難病と闘ってきた著者の妹も2016年に亡くなっています。
そして、周囲に期待されながらも、何度もオリンピックで結果を出せないでいました。
著者自身自分を振り返ってみても「よく乗り越えてきたな」と自分自身をほめてあげたくなるほど、30代前半までの著者の人生は逆境続きでした。
若いころはがむしゃらにトレーニングし、自分をいじめ抜き、「これだけやった」と自信をつけることで逆境を乗り越えてきました。
しかし30代以降、逆境を乗り越える力をくれたのが、この「逆境こそが天が自分に与えた最高のチャンスである」という言葉だったそうです。
「なんで自分だけが・・・」と不安や辛さばかりに目を向けると、途端に気持ちは崩れてしまう。
正直著者も次々降りかかる苦難に、「なんで自分だけ・・・」と思ったことがありました。
だからこそこの言葉を聞いたとき、「そうか、逆境は自分を鍛えてくれる素晴らしい機会なんだ」と、目からうろこが落ちる思いがしたそうです。
・「もののみかた、考え方を変えると人生が変わる」
・「夢をみ、目標をたて現在に最善を尽くせ」
・「逆境こそ天が自分に与えた最大のチャンスである」
この3つの言葉が著者の心にすんなり入ったのは、どん底を味わったからかもしれない、と著者はふりかえっています。
その逆境によるどん底のおかげで著者は自身を見つめなおすことができたと言います。
「そう考えると、どん底に落ちるのも悪くない」と思える。
そこまで逆境は、人を鍛えるものでもあるのです。
今日も1日お疲れさまでした。
ゆっくり休んで素敵な夢を。
では、また。