使命感や責任感を持って前向きに仕事に取り組んでいる人は、成功からも失敗からも、自分を高める教訓を得ることができます。
そういう人は、セレンディピティ・・・すなわち、いろいろな体験や物事から価値を発見したり、学習する能力が養われているから、起こった事象や出会った人から学ぶべきことが自然と頭に入ってくるのです。
仮に自分がどれだけ優秀であっても、慢心しないで、自分いまだ足りない部分を謙虚に見つめること。
他人から良いところを学び取っていこうとすること。
何事からも学ぶべきことを得ること。
そうすることで、あなたはもっと成長のグッドスパイラルに入っていきます。
同期のトップが5年後、平凡な社員になる理由は?
頭も良いし、やる気もあるのに、なぜか成長のスパイラルに入っていけない人もいます。
そういう人は、ひとつには謙虚さや素直さといった学ぶ姿勢が足りないことがあります。
他人や仕事から学びを吸収できないから、いつまでもそのままなのです。
それと、「自分のため」ではなく、「会社のため」のいしきで仕事をする人は伸びる!と著者は言います。
いわゆるオーナーシップを持てるかどうかなのです。
自分は会社に貢献しているかどうか、常にあなた自身に問いかけることで、あなた自身が成長するのです。
当たり前で基本的なことのように見えますが、これができない人が実はたくさんいるから、5、6年経った時に明らかに差になって表れてくるのです。
著者も富士フィルムに就職した年には86人の大卒新入社員がいて、その中にはある大学の法学部を首席で卒業して入社したという噂の人物もいました。
著者から見ても「こいつはたしかに切れ者だな」と思える人もいました。
それが働きだして5、6年もたつと、会社内での評価が分かれてきます。
入社時に優秀だと思われた人物が、必ずしも5,6年経って優秀とは限らず、逆のケースも多くありました。
何が違うのでしょう?
実は、どんなに入社時に優秀とされた人でも、「何事からも学ぶ」という姿勢がない人は、成長しなかったのです。
一方で、入社時の評価が低い人でも、何事からも学び取る人ほど、どんどん伸びていったのです。
努力は人を裏切らない
人間には持って生まれた才能があります。
また、生まれてくる環境も選べません。
しかし才能や環境はコントロールできなくても、努力するかしないかは、自分自身が決めることです。
そして努力次第で必ず結果は変わってきます。
恵まれた資質や環境を天から授かっていることに胡坐をかかないこと。
あるいは己の資質の足りなさに絶望しないこと。
何事からも学び、たゆまぬ努力を続けていくこと。
そういう人間は、常に成長し、少し図tでも実力を確実に身につけていくことになります。
著者はそこが大事なところだと断言しているのです。
セレンディピティというほどの素晴らしいものではありませんが、「謙虚に学ぶ」ことが仕事の腕をメキメキと上げていくんだなぁ、とワタシ自身が実感できてきたのは、40代になってからでした・・・。
遅い。遅すぎ。
若い人たちを教えていく立場になってみて、かえってその大切さを気づかせてもらった、というのが本当のところです。
これを持っている若手の伸びのすごいこと!
そういう人には、「数年後に抜かれるかもしれない!」と心底思います。
今週もお疲れさまでした。
ゆっくり休んでくださいね。
あなたにとって、素敵な週末になりますように。
では、また。