心理学を学ぶと、必ずといっていいほどでてくる言葉があります。
「受け止めた時から、模索が始まってやる気が出てきます」。
人は事件が起きた時、驚愕します。
そして驚愕は「怒り」「悲しみ」に変ります。
しかし、受け止めた時から人の感情は変化します。
目の前のことを、まずは受け止める
著者の友人は彼に二股をかけれれて、彼は別の女性を選びました。
「なんでわたしが捨てられるの?」
と悲しみでいっぱいに彼女はなり、泣いてばかりいました。
そして、彼が結婚すると知ったときに、
「わたし、捨てられたんだ。もう、元に戻ることはないんだ」
と、現実をやっと受け止めました。
その日から彼女の模索が始まりました。
「どうやったら、忘れられるだろう」「どうやったら気分が変わるだろう」を考えました。
そして、今まで参加したこともない勉強会やセミナーに出て、今までと違う人たちと出会うようにしました。
「私も何か資格を取ってみよう」と心理学の勉強もしました。
そして、勉強会の仲間と恋愛。
今はとっても幸せにしているそうです。
目の前に起こったことを受け止めることは、勇気がいるけれど、それはとても大切なことなのです。
生きていることに感謝する
著者は、借金、離婚、流産、親の事故、祖父母の介護と、たいていのことは経験してきました。
ただし、どんなどん底のときも、こう言い聞かせることにしていたそうです。
「起きたことをぐちぐち言っても、自分も含めて誰も幸せにならない」。
著者の祖父母は太平洋戦争を経験しています。
敗戦後、生き残りはしましたが、失業し、お嬢様育ちだった祖母も慣れない仕事でイヤなこともいっぱいあったはずでした。
それでも、口癖は「生きていてよかった」。
「死んでしまったら、イヤなことも経験できないわ。
生きているからこそ、つらいこと、イヤなこともけいけんできるんよ」。
神様は死ぬこと以上に超えられる不幸は与えない、という言葉もありますもんね。
前向きに「ま、いっか」
つらいことも、人に裏切られることも、人生の中には起こります。
著者も、お金でもめたり、ネットで悪口を書かれたりなんてこともありました。
それに対して、「全部ばらしてやる!」と感情的になることもありました。
そんなときの、魔法の言葉を発見したのは、けっこう年齢が上がってから。
「ま、いっか」。
この言葉を言うだけでも、けっこうすっきりするもの。
心を軽くするミラクルワードです。
腹が立った時、自分をゆるめることができるそうです。
人に対してネガティブな感情を持たないために使ってみるとよいのです。
とにかく体を動かして、とりあえず眠る
先日ワタシもこれをひどく落ち込んだ日に実践しました。
すごく効きますね!
著者は、イヤなことが起きたら、とりあえず寝ることにしています。
一晩寝るだけで、考えは前向きになったり、新しいアイディアが浮かんだりするものです。
とりあえず体を動かすこと。
そして寝ること。
すると、翌日の仕事のクオリティだって上がり、結局お客さんに喜んでもらえる結果を呼び込めたりするものですよね。
著者のお母さんも、弟の家で、介護、嫁姑問題、借金など辛いことがたくさんありました。
そんなとき、「つらい」と言わず、「とりあえず寝るわ」と言っていたそうです。
そういってくれるお母さんがいたら、その家はきっと大丈夫ですよね。
行き詰ったときは、旅に出る
一人でも旅はできます。
まったく違う環境に身を置くと、考え方が広がりますよね。
海を見て「広いなぁ」と思う。
古い建物を見て、歴史を感じる。
そんなものを実際に目にすることで、自分のことはどうでもよくなります。
「自分って小さいよなぁ」と思ったら、迷わずに旅に出てみる。
「自分ってなにもわかっていないよなぁ」と感じたら、自分の眼で見るために旅に出る。
「なんか、行き詰ってる」、そんなときも旅に出る。
ちょっと帰り道を延長して電車に乗ってみるだけでも、旅ができます。
あなたのための旅をしてみませんか。
今日も1日お疲れさまでした。
ゆっくり休んで素敵な夢を。
では、また。