ねこは気まぐれで、愛想がない。
パリジェンヌは気高い。愛想がない。
なのに、人を惹きつけます。
ひとりで気持ちよさそうで、ときどきご機嫌ななめです。
なのに、周囲化から浮かずに、町や自然にもなじんでいます。
キーワードは「リラックスした内面、シックな外見」。
どうしたら、あんなふうに自由にのびのびと生きられるのでしょうか。
「何もしない時間」をじっくりと味わう
わたしたちの暮らしは、起きてから眠るまで、なにかと忙しいもの。
スマホが手放せなくなってからは、スキマ時間も忙しかったり。
日向でまどろんでいる猫が、羨ましくなったり。
そんな著者に「休む=何もしない」と教えてくれたのは、フランスの人々の暮らしでした。
パリでご近所さんや友人のお宅に呼んでもらうと、テレビは収納されて、存在感はほぼゼロ。
テレビはついていると楽しいのですが、流れてくる情報をとらえようと、意識がそっちにそがれます。
だから著者の、究極にリラックス方法は、携帯電話も音楽もすべての音をオフ。
本も閉じて、「何もしない」ことに集中するのです。
パリっ子がみんなそうするように、お天気の人は大きな窓を開ける。
すると外の音が風に乗って聞こえてきます。
窓の金具の音は、まるで楽器のように感じられます。
自分が息をする音が聞こえてきたら、もうちゃんと休めています。
5分だけでも気持ちの切り替えには効果的で、すっきりした気分で次のアクションを始められます。
マイ「特等席」で日向ぼっこ
夏はひんやりした床に体を横たえ、冬はこたつで丸くなる。
ねこは、その時その場所でいちばん気持ちいいスポットを見つけ出す天才です。
パリジェンヌもまさにおひさまが大好物で、毎日ありつければご機嫌。
でもパリの天気は気まぐれなので、しょっちゅうおひさまは雲隠れします。
ですから、日の当たる日は、公園のベンチや家のベランダでもいいから、日向ぼっこしたり。
おなか一杯食べるような気持ちで、おひさまをたのしんでみては。
飲み物は水(迷わない)!
苦みと酸味を嫌うねこの飲み物は、決まって水です。
グルメなフランス人の水分補給もまた、ミネラルウォーターが基本です。
多数の銘柄から自分の好みの味を見つけ、それを常飲するとか。
パリジェンヌにとっては、水は美容ドリンクの側面もあります。
有名な「コントレックス」が30年前日本上陸したときのセールスコピーは「スリムウォーター」でした。
コントレックスをはじめとする硬水などの水メインの生活をつづけた著者は、味覚が敏感になり、薄味でも確かにキャッチできるようになり、食事がヘルシー志向になったそうです。
フランスでは、大人だけでなく、子供や若者も、食事中は水を飲んでいるとか。
そうすることで、ジュースや炭酸飲料は、大人のワインやコーヒーのような、”ごちそう”や”お楽しみ”になります。
楽しみがいっそう深くなり、それらへの味わい方もまた深まるのです。
今日も1日お疲れ様でした。
ゆっくり休んでくださいね。
では、また。