パリで女の子に住んでいる地域について聞いてみると、必ず最後に「いいところよ!」と付け加えてくれるそうです。
あるとき、著者はパリの友人に地元の案内を頼んでみました。
それはいたって「ふつうの」公園だったのですが、高台からの景色は絶景で、連なるグレーの屋根とテラコッタの煙突が美しい場所でした。
ふつうがいい!
そのうち太陽がだんだん傾き、屋根がオレンジに染まっていき・・・。
地元っ子が愛する穴場スポット。
著者もとても感動しました。
パリのひとたちは、食も同じく「ふつう」がお気に入りだそうです。
私たちの感覚するとごちそうではない「いつものりんご」や「市場のハム」などを、美味しそうに食べるのです。
”ごちそう”の概念をちょっと変えてみるのも、おもしろいのかもしれません。
恋人にこそツンデレ
外ではちょっとつれなかったのに、家では何もなかったようにご機嫌になったり。
さっき甘えてきたかと思えば、もうアンニュイになったり。
パリの女性は恋愛中も、自分のお天気に素直です。
親しい人にこそ感情に正直なところが、飼い猫の性格に似ているのかもしれません。
軽やかなサバイバー
パリは人や物が集中する都市で、古くて趣がある建物がいっぱい。
ほかにない良さもあれば、実は特有のストレスもあります。
アパルトマンは、”ねこの額”ほどの狭さだし、水回りのトラブルは日常茶飯事。
人込みではすりに合わないように、また細かく区切られた街では、裏道に迷い込まないよう注意も必要です。
そんな中、パリの人たちは軽やかに生き抜いているのです。
物理的にも心理的にも「ロック」をしっかりかけることを怠らないし、それでいて「解除」したらちゃんとリラックスします。
日常のちょっとしたトラブルで「人の手」を借りる伝統があるだけに、人間同士のイザコザは挨拶や譲り合い、助け合いなどで未然に回避しているのです。
シンプルシックなファッションも、実はそんなサバイブをするのに最適なのかもしれません。
オシャレなパリジェンヌもサバイバーで、実は無駄な獲物を求めたりしませんし、買い物も堅実傾向なのだそうです。
今日も1日、お疲れ様でした。
ゆっくり休んで、素敵な夢を。
では、また。