猫のメメとモエ

生命線があと10年分しかない!どうせなら、やりたいことに(あまりお金をかけずに)ちょっかいを出すことにした猫好きのブログ。メンタルトレーニング、自己啓発、一人旅、猫めぐり、山歩き、真剣な子育て、ジョギング、写真。その他いろいろ。

1秒前のあなたを超えていこう~『自分を好きになれないキミへ』石井裕之

「自分のことが嫌い」。

あなたがそんな思いに苦しんでいるなら、その言葉の意味をもう少しだけ突っ込んで考えてみましょう。

あなたが言う「嫌いな自分」は、いったい誰のことでしょうか?

家族や友達を傷つけてしまったあなたかもしれないし、重要な仕事でミスをしてしまったあなたかもしれません。

あるいは、失恋してしまったあなたかも。

いずれにしても、あなたの言う「嫌いな自分」は、過去の自分です。

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「自分のことが嫌いだ」という本当の意味

「いや、今の自分も嫌いなんだ」とあなたは思うかもしれません。

でも、過去の自分を嫌っているいまこの瞬間のあなたは、過去のあなたを超えているということじゃないですか?

 

たとえば、ある小学生がいたとします。

いじめっ子で、先生からいくら注意されても弱い者いじめをやめようとしない。

しかし、ある日いじめた相手の涙を見て、「なんてヒドイことをしてしまったんだろう」と、突然その子は気づいた。

俺はなんて思いやりのないやつなんだろう、と自分の残酷さに気づいてショックを受けた。

自分の思いやりのなさに気づけたということは、その子の中に思いやりが生まれたということなんです。

自分がバカだと気づけた自分は、バカではない。

過去のあなた、昨日までのあなた、いやほんの1秒前までのあなたは、確かにダメだったかもしれない。

でも、そんな自分のダメさに落ち込んでいるあなたは、ダメじゃない。

ダメじゃない自分が確かにあなたの中にいるからこそ、自分のダメさに気づけるのですから。

 

「自分を愛してあげましょう」は、無責任なアドバイス

よく、「ダメな自分を丸ごと愛してあげましょう」と言う人がいます。

温かくて優しい言葉に聞こえますが、うっかりすると「ダメな自分をダメだと思えるダメじゃない自分」を殺すことになりかねません。

 

私たちが環境破壊を憎むのは、よりよい世の中を実現したいと思っているからです。

それと同じで、嫌いな自分のことは、嫌いでいてもいいのです。

でも、ただ嫌いと言っているだけでは意味がありません。

嫌いな自分を超えられることを信じ、そして、あきらめずに小さな1歩を重ねていけば、それでいいのです。

だから、「ダメな自分も愛してあげましょう」と言う言葉は、「過去の自分を乗り越えていける自分を信じてあげましょう」という意味に解釈すべきだと著者は言います。

 

川の水は流れています。

昨日見た四万十川と、今日見ている四万十川は、まったくべつものであるはずです。

四万十川」という名前を呼べば、ひとつの物質的な川が存在しているように思えますが、錯覚です。

実際は一瞬一瞬、新しい水が流れているからです。

あなたも同じです。

昨日までのあなた、いやほんの1秒前のあなただって、もう存在しないのです。

身体も新陳代謝を毎日繰り返しています。

1か月前のあなたの細胞は、すっかり生まれ変わってしまいます。

形ある身体でさえそうですから、形のない心は、もっと自由に変われるはずです。

 

1秒ごとに私たちは、考え、感じ、経験する川のように常に流されています。

1秒1秒生まれ変わっています。

さっきまでのあなたを好きになれないなら、それでいいから、この新たな1秒で、さっきまでのあなたを超えていきましょう。

 

私たちは、1秒ごとに新しい自分です。

ということは、1秒ごとにチャンスがあるのです。

1日、24時間で、86、400秒。

私たちには、その数の成長のチャンスがあるのです。

 

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