テレビの報道番組などで、ある事件について、弁護士や医者、大学教授がコメントするVTRが流れることがあります。
「専門家の意見」というやつです。
そういった先生のシーンでは例外なく、背景に本棚やパソコンが映っていますよね。
別にアイドルのポスターであっても構わないはずなのに、それだと何か説得力が無くなってしまうのです。
背景と話の内容が一致しないことに違和感を感じ、映像を見ている人には、潜在的にアイドルのポスターの印象が入ってしまうのです。
たとえばあなたの外出中に、誰かがあなたの部屋の中のものをちょっと動かしたとしましょう。
あなたは部屋に帰ってくるなり、「あれ、何か変だな」と感じるはずです。
意識ではわからなくても、潜在意識は感じ取るのです。
私たちは、気が付かないうちに、潜在意識に忍び込んでくる印象に左右されてしまっているのです。
潜在意識の栄養
最近では、食べ物にみんな注意するようになったので、生産者の顔が見える工夫をしたりしています。
また、ウツの問題も深刻になっているので、読むものや聞くものなど、心のに入るものに気を配るようになりました。
ネット情報にフィルタリングをかけて、子どもの心に悪栄養を及ぼさないように対策されたりしています。
しかし、まだ潜在意識に入ってくるものには無頓着です。
つまり「背景」として私たちの心に忍び込んでくる印象の重要さに気づく人は少ないのです。
「低周波音被害」と呼ばれているものがあります。
向上や交通機関などから発せられる、ほとんど耳には聞こえない低周波が、心や体に重大な影響を与えている可能性があるのだそうです。
低周波は、測定することができます。
でも、背景として潜在意識に入ってくる印象hあ、心が感受する問題なので計測できません。
そうなると、自分の心は、自分で守るしかありません。
私たちは、自分の心に与える栄養にも自分で責任を持つ必要があるのです。
何だかちょっとヘビーな話ですが、じつはとってもシンプルです。
掃除すると運気が上がる
部屋の掃除で運気が上がるという話は有名ですが、確かにぼんやりしていてもあなたの潜在意識にあなたの部屋の印象は「背景」となって、あなたの潜在意識に入っています。
だから、部屋が散らかっていると、あなたの潜在意識は「散らかった印象」が入り込むわけです。
もちろん部屋が散らかっているのはいつものことですから、あまり気にならないかもしれませんが、意識に停めないからこそ、潜在意識には「散らかった印象」がよりつよく 影響を与えます。
何となくイライラしたり、考えがまとまらなかったり、不安になったり、落ち着かなかったとするなら、潜在意識のなかの「散らかった印象」がぽこぽこと浮かび上がっているのかもしれません。
ひとつの可能性ではありますが。
感情はコントロールしようとすると逆効果
お風呂に張ったお湯をかき回して、その波を一生懸命鎮めようと押さえてみてください。
しかし水面は鎮めようとするほど乱れます。
感情も同じです。
感情をコントロールするのは、なかなか難しいことで、うまくいかない方が多いのです。
思い通りに抑制しようとするほど、かえって悪循環に陥りがちです。
感情は、潜在意識に入り込んだ印象から生まれるものだと考えてみてください。
そうすると、感情の起伏が激しいからと言って、抑えることは不可能なのが分かります。
感情が噴出したときには、もう手遅れです。
潜在意識に入ってくる印象の方を何とかしなければならないのです。
たとえば、「散らかった部屋の印象」というのがそのひとつだとすると、話は簡単です。
掃除をすればいいのです。
感情のコントロールは難しいですが、掃除は誰にでもできます。
部屋を掃除することで、間接的に自分の感情をコントロールできるのですから、ずっと簡単です。
そんなふうに、ほんのすこしだけあなたの周りの環境を整えてみる。
もちろん、全部を変えようだなんて無理する必要はありません。
あなたの潜在意識に入り込んでくる「背景」の印象を少しずつでも心地よいものにしていくことにより、あなたの感情も次第にさわやかなものになっていくのです。
感情が乱れた時には、何か1つだけ整理をしてみましょう。
今日も1日お疲れ様でした。
あなたが夢の中で、大好きな人に会えますように。
では、また。