あなたも暮らしの中で、好奇心をもって見つめていると小さな楽しいことを発見することがあると思います。
そこには、はっとするような、ささやかな感動や発見、思いつきとか、すてきだなぁと思うことがに気づくことが多かったりしませんか。
そんなときは、宝物をひろったような嬉しい気持ちになったりしませんか。
それをちょっとメモしておくと、あとで見直していくと、ああ自分もこんな風になりたいなとか、こういうことを学びたいな、これを大切にしたいな、というあなた自身の本当の願いを再発見することができます。
どんなことでもいいのです。
計画、目標、習慣にしたいこと、思いつきや真似したいこと、そういったことをリスト化したら、すてきですよね。
そして、それにたまに目を通してチェックしてみて、今の自分が成長していることに気づくのも楽しそう。
そんな自分自身の『100の基本』。
本著は、生活のちょっとすてきなところを発見する著書がたくさんある松浦弥太郎さん。
松浦さんにとって『100の基本』は、人生と言う長い旅に必要な地図のようなものであり、日々アップデートして書き直していくものだといいます。
すべては自分の責任と思うこと。他人を責めても何も生まれない
いいこと、悪いこと、いろいろなことが起きます。
どんなことであろうと「起きることは全部自分に原因がある」と著者は思っています。
人のせいにしない、社会のせいにしない、人を責めない、社会を恨まない。
何があろうと自分で対処し、自分で責任を負いたいと思う。
大抵のことは、自己責任で解決できます。
「納得の落としどころは自分だ」と覚悟すると、人に依存せず、頼らず、自分の足で歩いていくことができます。
プライドを捨てる。何事も我慢する。
プライドとは、振りかざして武器にするものではありません。
プライドは内に秘めるくらいでちょうどよいのではないでしょうか。
プライドを捨てること。
何事も我慢すること。
この2つは尊敬する名エディターに教えていただいた、仕事を長く続ける秘訣だそう。
「いちいち腹を立てて戦っていたら、仕事は進まない。
プライドを捨てなさい。
違うと思っても我慢しなさい。
常に冷静でいなさい」と。
貴重な教えをいただいたと思っています。
シンプルに生きる。すべきことは少しでいい。
シンプルに考えて、少しの「やるべきこと」を選び抜く。
それが複雑だったら単純にして、しっかりと一生懸命にやり遂げる。
あれもこれも手を出したところで、どれも中途半端に終わるだけです。
「赤も着たい、青も着たい」と両方いっぺんに着たらちぐはぐになってしまいます。
目的を絞ることが大事です。
どれも浅くなったりしないように。
過去にうそをつかない。
うそをつかないなど、当たり前だとみんな思っています。
でも、それは今現在のことについてです。
過去の自分について、自分の都合のように脚色することがないでしょうか?
うそまでいかなくても、今の自分を正当化するための、ちょっとした調整をしていないでしょうか?
過去の話は誰も確かめられません。
小さなうそが暴かれることもありません。
だからこそ罪深いし、ついてはいけないのが「過去についてのうそ」だと著者は思うのです。
お金に好かれる働き方、暮らし方。
自分がされて嫌なことは、相手にもしない。
これは人に対しても、お金に対しても同じです。
仕事をするにも暮らしていくにも、お金は必要です。
常に自分を助けてくれる、友達のような存在です。
だから財布を開くたびに、自分の胸に聞いてみること。
「これはお金に嫌われる使い方か、お金が喜んでくれる使い方か」と。
この問いを基準に、お金に好かれる働き方、使い方を模索してみるのも面白いかもしれません。
第一の仕事は、規則正しい生活と健康管理
文筆業、『COW BOOKS』の経営、『暮らしの手帳』の編集長、すべてにおいて、自分の健康管理が第一の仕事であり、働いてくれる社員やスタッフの健康を守ることが第二の仕事だと著者は考えています。
規則正しく生活する。
残業をしない、させない。
たくさん仕事を抱えて眠れないような人がいたら、手をさしのべる。
健康でないといい仕事ができないのは、すべての人に言えることです。
先手、段取り、用意周到、念入り
仕事のほとんどは準備です。
準備でほとんどが達成されます。
先手を打ち、段取りをし、早めのスタートを切れば、落ち着けます。
用意周到、かつ念入りに準備すれば、たいていのことはうまくいきます。
少し難しいのは、先手を打つタイミング。
遅ければ先手にならないし、早すぎても困ります。
経験を積むのが一番ですが、「そろそろやらなきゃいけないな」というときはちょっと遅すぎていることが多いものです。
コミュニケーションとは愛情を伝えること。
仕事でも暮らしでも、あらゆる場面でコミュニケーション能力は必要です。
プレゼンテーションにしても人に何かを説明するにしても、大事な人とのきずなを深めるにも、欠かせないことです。
だからこそ、ちゃんと知っておくこと。
コミュニケーションは、愛情を伝えるものだということです。
仕事への愛情、人への愛情、ものに対する愛情、プロジェクトに対する愛情。
コミュニケーションの目的は愛情なのです。
孤独は人間の条件と知る。
孤独は人間として生きている条件のひとつです。
仕事でも生活でも孤独感は襲ってきますが、そこからは逃げられないし、逃げれば逃げるほど、孤独は影のごとく追いかけてくるもの。
「人間は孤独である」と受け入れ、「孤独こそ自分が生きているあかしだ」と理解する。
これが大人になることかもしれません。
それで人は幸せになるのかと考える
何かをするときは、どんな小さなことでも「これは自分ではなく人を幸せにすることか?」と自問してみること。
この習慣はたいそう重要です。
仕事ぶりにも表れます。
日常の1分1秒を、「それで人は幸せになるのか?」という自問に使うこと。
これをトレーニングにしてみるのも、いいかもしれません。
スタッフ同士で仕事を助け合う。常にその気配りをする。
たやすい仕事と言うのはありません。
みんなそれぞれに忙しく、それぞれに大変です。
だからこそ、一緒に働いているスタッフが、今どういう状況なのか関心を持ち、観察し、知っておくことが大切です。
一人でできる仕事はほとんどありません。
自分も何かしら助けてもらっているはずです。
まずは、自分が人の手助けをしましょう。
いつかは自分も助けてもらうことがあるでしょう。
あなたの『100の基本』の作り方
どんなことでもよいので、いいなと思うことを書いてみてはどうでしょうか。
他人に見せるものではないので、照れずに文字にしてみましょう。
些細なこと、思いつきでもいいのです。
一度で完成させようと思わずに、頭と心に隅っこにまで光を当てて、おもうままに。
100という数を意識しないことが大切です。
書き出したら、できるだけ1日1回目を通します。
気の向くままに書き直したり、減らしたり、増やしたりしていきます。
1日1回目を通すので、無意識にそれについて考えるようになります。
あなたにとっての人生のお守りになるかもしれませんよ。
自分の反省を込めたものばかりをチョイスしてしまいました・・・。
今日もお疲れさまでした。
ゆっくり休んで素敵な夢を。
では、また。