猫のメメとモエ

生命線があと10年分しかない!どうせなら、やりたいことに(あまりお金をかけずに)ちょっかいを出すことにした猫好きのブログ。メンタルトレーニング、自己啓発、一人旅、猫めぐり、山歩き、真剣な子育て、ジョギング、写真。その他いろいろ。

『頭に来てもアホとは戦うな!~人間関係を思い通りにし、最高のパフォーマンスを実現する方法』田村幸太郎

自分にこう問いかけてみてほしい、と著者は言います。

怒りや悩みで時間を無駄にしてはいないか?

他人の目ばかり気にしていないか?

本当にすべきことに全力を注いでいるか?

f:id:understandLove:20180720182017j:plain

著者が送りたいメッセージは、経営戦略に似ていて「限られた資源を無駄にするな」ということです。

あなたの時間もエネルギーもタイミングも、たった1度の人生を思い切り押下するための、限られた財産です。

それを「アホと戦う」というマイナスにしかならない使い方で浪費するなと強く訴えています。

ナイーブ(英語の本来の意味である子供っぽいという意味)で純粋でまっすぐであるがゆえに、アホな連中と無駄に戦ってしまい、心が擦り切れてしまった人たちに、前向きな成果を何も生み出さない行為に時間やエネルギーを費やすことをやめてほしいと著者は言います。

 

「アホ」というと、ある程度心当たりがあるかもしれません。

要は、むやみやたらとあなたの足を引っ張る人です。

会議でなぜかあなたの発言だけにいちゃもんをつけたり、チームメイトなのに明らかに敵意を見せつけて協力的な態度をとらなかったり、明らかにこちらの意見が正しいのに、権力を振りかざしてそれをつぶそうとしたり・・・。

そんなとき、悔しさで仕事が手につかなかった経験はないでしょうか?

なぜ自分ばかりに厳しく当たるのだろうと、くよくよしたことはないでしょうか?

はらわたが煮えくり返り、家に帰ってもなかなか怒りがおさまらなかったことはないでしょうか?

 

しかし、間違っても「やり返してやろう」などと思っていないことを著者は祈っています。

実は、そうした思考がもっとも危険なのです。

2013年に一世を風靡した流行語「倍返し」、松坂大輔がプロ入り直後に流行語にした「リベンジ」、さすが仇討文化のある我が国ならではの国民的支持です。

著者もどっぷり日本人なので、これらに共感する部分もしっかりあります。

しかし同時に「この言葉が受けてしまう日本は危ないなあ」とも思うのです。

怒りとか憤り、ましてや仕返しなど無駄で後ろ向きなことなのです。

終わったことにこだわってさらに悪循環に陥る可能性があります。

 

アホが許せないという責任感や正義感はある意味素晴らしいのですが、やはりナイーブだともいえるのです。

正義感や責任感の裏には、日本のテレビや教育、その底辺に流れる勧善懲悪という甘えがあります。

”最後に水戸黄門大岡越前が出てきて助けてくれる。

悪い奴はやっつけられる”

という信仰です。

残念ながら、勧善懲悪などなかなか起きます。

いい悪いではなく、それが人生、現実です。

 

悪い奴ほど出世します。

どうやら真理と善悪とは別です。

著者の知る限り、少なくとも成功する人は善悪ではなく真理を追求しているようです。

いい人生を送りたかったら、善悪の判断はできたほうがいいのですが、善悪、もっといえば勧善懲悪にこだわってはいけないと著者は言います。

追求すべきは「真理」。

1つの真理は、勧善懲悪を人生に期待してはいけないことだと著者は思うのです。

悔しい過去にこだわり、未来を犠牲にするか、それとも、成功するための真理に集中するのか。

過去を引きずるより、もう終わったことにする方が傷は浅いのに、悔しさを晴らそうと、さらに過去に時間とエネルギーを投資してしまう。

 

残念ながら、日本のような嫉妬社会ではアホが出世しやすいのです。

能力のある人格者は、出世する途中で多数のアホに足を引っ張られてつぶされる可能性が高いからです。

そんな事例を政界やビジネス界で著者はたくさん見てきました。

アホはアホを気持ちよく支持するのだそうです。

 

このように、権力を持っている連中のなかにアホが多いのです。

アホはやっかいな敵なのです。

そんな敵を増やした代償が、気分が晴れるということだけなんて、全く釣り合わないのです。

一度しかない貴重な人生をそんなことで無駄遣いしてほしくないのです。

 

日本社会では冷静にやるべき議論が成立せず、議論hあ個人の人格攻撃と捉えられがちなので、失うものが時間やエネルギーですまなくなることもあります。

成功者は無駄に戦いません。

戦うべき相手を選びます。

 アホと戦う無駄を知り尽くしているから成功するのだともいえるのです。

 

戦うべき相手は人間関係で「くよくよ悩む自分」「腹を立てている自分」だと思ってほしいと言います。

そして、神経をすり減らさないための第一のポイントは、あなた自身にもっと関心を持つことです。

 

そもそも、日本人は他人に関心がありすぎるのです。

お互いに他人に関心がありすぎて、相互監視社会のように感じることさえあるのです。

 

これからは、あなた自身が本当に何がしたいのか?そのために何が必要なのか?そっちに専念してみませんか?おれがわかれば、他者のことを気にする暇なんてないのです。

戦うべきなのは、”アホと戦う”なんて考えてしまう自分のみ。

彼らと戦って時間とエネルギーを無駄にしてきた最高のアホである著者だからこそ、そう言い切れると言います。

 

アホと戦わない生き方こそ、あなたがあなたらしくあることができ、あなたが目指す目標に近づけることになるのです。

大切な人生をより輝くものにするためにも彼らと戦ってはならないのです。

そんな人間は放っておくこと。

無駄に戦うことで、あなたの方が人生を大事にしない最低のアホになってしまうのです。

 

これから無駄な諍いなんて放り出し、人生を謳歌する旅に一緒に出掛けましょう。

f:id:understandLove:20180720184900j:plain

先日どうにも腹が立ってしまい、怒り心頭の中でこの本に出会い、抑えることができました。

落ちついて見直してみたら、そんなに腹を立てるべきところじゃないな、と。

本当にやりたいことは、全く別の次元のことなのに、目の前にあると何だかいらだってしまうんですね。

 

今日も1日お疲れさまでした。

ゆっくり休んで素敵な夢を。

では、また。

f:id:understandLove:20180720185029j:plain