ふつう「味方」というと、まず自分自身を取り囲む人間関係を思い浮かべることが多いと思います。
しかし、あたたの味方はそれだけとは限りません。
あなたが本来持っている、習慣やものの考え方、資質や性格も、人生のあらゆる局面であなたを助け、仕事においても頼りになる「内側の味方」として力を貸してくれるはずです。
あなた自身の内面や生活を見直し、「あなたの内側」に目を凝らすことで、一生力を貸してくれる力強い味方を手に入れてみませんか。
あなたの「内側の味方」は、あなたが持っていたり使っていたりするもの、あなたの生活の中に自然に現れてくるもの、当たり前すぎて自分の肌の一部のようなもの。
そういう考え方や態度、習慣、持ち物などにも、味方になってくれるものがあります。
「あのとき貯金があったから逆境をしのげた」とか、「もともと早起きだったから、その仕事は苦ではなかった」などの経験があると思います。
これはたとえですが、貯金や早起きの習慣こそがあなたの「すでに持っているもの」で、それがあなたの味方になったのです。
このように、あなたがすでに持っていたり、日常的に助けてもらっているもの、身の回りにあるもの、自分ならではの象徴的なものとして現れているもの、それをおもいつくままに、書き出してみましょう。
リスト化することは、目視化するので、あなたの味方を客観的に知るための良い方法です。
9人の友達
すぐに鉛筆を動かして書くことが難しいものなので、参考までに著者の場合です。
1 健康
2 身だしなみ
3 マナー
4 時間
5 お金
6 ライフスタイル・生活習慣
7 経験と知識
8 道具
9 情報
おおよそ、この中に入るものが多いのではないでしょうか。
どれが特にあなたにとって大切な味方か、つながりの深いものかを考えて、優先順位をつけてみましょう。
こうしたものの優先順位は流動的なものです。
人生のさまざまな局面で順位が変わることが自然です。
この9つのポイントを、それぞれ9人の友達と考えてみましょう。
あなたが「健康」という一人の人、「身だしなみ」という一人の人、「生活習慣」という一人の人だとしたら、相手がどういう風に接してくれたら、味方になってくれるでしょう。
つまり、あなたの挙げた「友達」が何をしたら喜んでくれて、どうしたら味方になってくれるか、それぞれの立場に立って考えてみるのです。
『スヌーピーのしあわせはあったかい子犬』
ちょっと視点を変えて、ほかでもないあなた自身が、人からしてもらったらうれしいものって何だろう、と考えてみることにしましょう。
『スヌーピーのしあわせはあったかい子犬』という本では、スヌーピーとその仲間たちが、ささやかな幸せを見つけていきます。
「しあわせは特別な人を待っていること」
「しあわせは夜中についている明かり」
「しあわせは自分のベッドで眠ること」・・・。
どうでしょうか?
こんなささやかなことだけで、どれだけ私たちの心が満たされるでしょう。
とびきりの大きな喜びもうれしい気持ちにさせてくれますが、生活のあちこちに落ちている小さな幸せもまた同じなのです。
そして相手にうれしくて幸せな気持ちになってもらえるのもまた、こうした心のこもったささやかな事柄ではないでしょうか。
あなたにとってのしあわせとは何でしょう?
うれしいことはなんでしょう?
急いで決めつけなくていいのです。
それを知ることは見方を作るためにとても大切なことです。
うれしいことは何でしょう
あなたの挙げた友達がうれしいと思ってくれることを見つける最初の一歩として、あなたが「うれしいと思うこと」「うれしいと思うとき」が何かをじっくり考えてみたいと思います。
そこが味方づくりのポイントになるからです。
たとえば、著者がうれしくなるキーワードは、このようなものです。
①「受け入れる」
人を受け入れるのもうれしいですが、人に自分が受け入れられることもうれしいこと。
②「あいさつ」
気持ちの良いあいさつはうれしいことです。
③「笑顔」
④「生かす」
それによって「自分も生かされる」からです。自分が何かを、誰かを「生かす」のもうれしいこと。
⑤「愛する」「愛される」
⑥「育てる」
⑦「認める」
⑧「学ぶ」
⑨「丁寧」
⑩「ほめる」
⑪「高める」
⑫「忘れない」
⑬「応える」
⑭「安心」
人にしてもらってうれしいことがあるなら、自分にも心を込めて、それを当たり前のようにしてあげることです。
追加になりますが、「雑にしない」、「おもしろい」ことや「たのしい」こともうれしいこと。
そんなううに、思いつくことをなんでも書き出して、じっくり考えてみることです。
「うれしいこと」や「うれしいもの」がたくさん出るほど、挙げられた1つ1つの事柄が今のあなたの姿です。
今日も1日お疲れさまでした。
今夜の夢にあなたの大好きな人が出てきますように。
では、また。