一流の人、と聞くと「特別な才能を持つ人」とイメージしやすいのですが、実は決定的な違いは「基本を大切にする」ということだと著者は言います。
一流の野球選手は、走り込みや素振りといった基本を毎日欠かさず続けます。
あなたの周りにいる尊敬したくなる人も、「人の話はきちんと聴く」「笑顔で挨拶する」といった基本ができている人なのではないでしょうか。
実はワタシの尊敬する「人たらし」な先輩も、そのタイプです。
手を抜くことなく、非常に基本を実践すること。
そして一足飛びな成長ではなく、小さなハードルをコツコツ乗り越えることで得られる手ごたえを大事にしていくこと。
昨日の自分をちょっとだけ超えること。
ごく小さな
毎日のチャレンジを大事にして、あなたの尊敬する人にまた一歩近づいてみませんか。
「できたこと」をメモする
よく「自分の潜在能力を信じましょう」とありますが、見えないものを信じるのは、なかなか難しいもの。
そこで、短い日記をつけてみることで、ポジティブなフィードバックを簡単に実現することができます。
ちょっとしたことでいいのです。
会議で提案ができた。
顧客の話を傾聴できた。
苦手な同僚と顔を合わせた時に、いやな顔をせず笑顔が作れた。
こうした”ちょっとしたこと”を書きだしてみると、「なんだ、自分もけっこうやれているじゃないか」と思えてきます。
うまくいかなかったことを書いても構いません。
後で読むと、「あのとき落ち込んでいたけれど、あの失敗から学んだんだな」といった発見が必ずあるからです。
自分のいいところ探しをしようと気張ると「ない、ない・・・」と不安に思えたりしますが、実は自己肯定の種は日々の中でたくさんあるのです。
手の届く目標で「やればできる」という自信を積み重ねる
「手の届く目標を設定して確実に達成する」は、自信を積み重ねるには実はとても威力のある方法です。
イチロー選手は高校生の時に「1日10分素振りをする」という目標を立てて、1日も休まず3年やり通したと言います。
「10分の素振り」と聞くと、さほど大変ではなさそうに思うかもしれません。
もっと高い目標にすればいいのに、と考える人もいるでしょう。
しかし、あえて「無理をしなくてもやれば必ず達成できる」レベルの目標にすることに、とても大きな意味があるのです。
手の届く目標を確実に達成することで、「自分はやればできる」という自信と達成感が積み重なっていきます。
ここで培った”できるマインド”こそ、一流の条件。
ところが、二流の人はいきなり手の届かないような目標を掲げてしまうのです。
「目標が高いほど、自分も成長できるだろう」と思っても、何度やっても達成できないうちに、「どうせ自分は何もできない」とせっかくの潜在能力を否定してしまうのです。
たとえば「英語のテキストを、1日4分の1ページだけ見よう」からスタートするくらいの、低いハードルで。
1か月たつころには、慣れてきてリスニングへと手を伸ばせるようになっていくかもしれません。
手の届く目標があなたの”できるマインド”を養い、あなたの潜在能力を引き出していくのです。
失敗をトラウマにしない
失敗体験をどう処理するかは、本当に人生を左右しますよね。
一流とは言えない人は、よく一度の失敗をトラウマにしてしまいがちです。
たとえば一度営業で失敗したら、「次もきっとうまくいかない」と決めつけてしまう。
そうしたことを「一般化」と心理用語で言うそうです。
しかし、失敗したのは「あの時、あの条件」での限定的な結果にすぎず、条件が変われば当然うまくいく可能性があります。
一流の人は、それを知っています。
だから、失敗しても「たまたま今回は条件がそろわなかっただけ」と受け止めます。
だから、次に失敗したら、
①一般化しない。
②「できる」を前提にする。
③「どうすればうまくいくかな」とつぶやいてみる。
あなたの失敗は、あなたの評価を下げるのではなく、あなたを成長させるものです。
今日も1日お疲れさまでした。
ゆっくり休んで素敵な夢を。
では、また。