著者はセレクトブックストアを立ち上げ、「暮らしの手帳」の編集長をし、「くらしのきほん」編集長を歴任してきました。
そんな著者が50代になって、今まで人生に感じなかった「限り」を感じるようになりました。
それは人生の長さとか、体力とか。
でも、ひとつ確かに思うのは、ここでいろいろなことを「無理無理」とあきらめたり、守りに入ると、一気にふけこむのではないかということです。
攻めのスタンスを持つには、体力的にも午前中の使い方を大切にすること。
そして、午後はのんびりしながら、明日の用意をしたり、人とのふれあいを大切にしたりすることでした。
あきらめず、無理せず、一歩一歩。
そんな著者の、「基本」です。
じっくり丁寧に暮らす著者の生き方を教えてもらおうと思います。
シンプルという学び
子どものころ、「普通」という言葉を嫌っていた著者。
目立ちたいがために、人と違うふるまいや、こうしなさいという言葉に逆らってみて、できるだけ「普通」ではない自分を作ろうとしたりしていたそう。
でも、おとなになって、改めて考えてみると、「普通」にはささやかな美しさと安らぎを感じるようになりました。
辞書で引きと、
「ありふれたもの、あたりまえなこと」
と書かれています。
そして、美しくあるものの原典もしくは基本は、「普通」から発進されているともいえるのです。
著者なりに「普通」を言い換えるなら、「シンプル」。
その概念には、美しさや深さがひそんでいます。
早寝早起きのための「減らす」
健康のために著者がしていることは早寝早起きがあります。
夜10時にベッドに入り、朝5時に目が覚めるようになって20年だそうです。
暮らしと仕事においてポテンシャル(潜在能力)。
いろいろなものに向き合う集中力や気力と言ったメンタル。
それらに、体がしっかりついてくるようにという理由から、自然とそうなっていったのです。
めったに風邪を引いたり病気をせず、50歳を過ぎてもすこぶる元気。
早寝早起きをするためにすることは、「何かをするというよりも、していくことを減らす」のがポイントだそうです。
たとえば夜の会食は、何も考えずにいると週3回は入りますが、これを週1と決めました。
こればかりはストレス発散にもなるから辛いのですが、まぁ我慢。
減らすことではないけれど、夕食は夜7時半とも決めています。
実はこの食事の時間が早寝早起きの1番のポイントで、これがズレると寝る時間もずれます。
休日でもこの習慣は変えない。
夕方から夜にかけての行動の調整をするということ。
一度、何をどんなふうにして過ごしているのか、定期的に洗い出してみると、いいのかもしれません。
「すごい」の感度
著者の大好きな友達の話です。
同い年の50歳。
でも天真爛漫なのが魅力。
時にハラハラさせるのは、誰に対してもタメ語というか、言葉遣いが軽々しい。
しかし、不思議と怒る人はひとりもいないのです。
面白いのは、いつ挨拶しても、何を語り掛けても、彼の最初の返事は、「すげー!」なのです。
要するに、何を言っても、彼は思い切り感動してくれるのです。
笑顔たっぷりの「すげー!」は、人を全行程する最強の言葉なのかもしれません。
しかも、口癖ではなく、本気で感動と感激をしているから、言葉遣いがどうであろうと、そういわれた本人はうれしくなってしまうのです。
彼と一緒にいると1分間に10回を超えてくるのではないかと思うほどに「すげー!」を言われるので、なんだか自信がわいて元気になるそう。
だから、彼の周りにはいつもたくさんの人が集まっていて、わいわいがやがやと笑顔でいっぱいなのです。
彼は人気のクリエイターですが、そんな風に日々たくさんの感動をしているから、それがアイデアのもとになって、たくさんの人に「すげー!」という感動を与えているのでしょう。
著者は今日、彼のように「すげー!」と感動できたかどうか、振り返ります。
年齢とともに、心や井用の感度を落としたりしたくないですね。
しかし、「すげー!」って、本当にすごい言葉なのです。
旅のお供に
旅行や長めの出張で、必ず著者が持っていくものの1つが、お気に入りのお茶。
ホテルでも備え付けがあるだろうけれど、ハーブティや中国茶、抹茶など、すべて小さな袋に入ったものです。
部屋に戻って寝る前に、いつものお茶を淹れてゆっくり味わうと、気持ちがすっと落ち着くのだそうです。
朝起きた時に熱いお茶が飲めるのもうれしいものですよね。
お茶とセットで、お気に入りのマグカップも持っていくのだとか。
おいしいお茶とお気に入りのマグカップがあると、旅先でもほっとするそうです。
飛行機の機内でも新幹線の車内でも、買ったお茶を自分のマグカップに入れ替えて味わうと、仲間はみんなうらやましがるそうです。
お気に入りのマイボトルでも、いけるかもしれないですね。
ちゃんと包めば、持ち歩いてもマグはそうそう割れないそうです。
今日もお疲れさまでした。
お盆の時期は、かえって疲れることもあったりします。
上手に充電できる人は素敵です。
今日はひとつでも「すげー!」を探してみたいと思います。
今日もお疲れさまでした。
ゆっくり休んで素敵な夢を。
では、また。