食べ放題のステーキランチと、1枚のざるそば・・・医者から「やせなさい」と注意を受けている人は、「お腹いっぱい食べたいなぁ」と思いつつ、後者を選びます。
しかし、それは間違いです。
あたなを太らせるのは、唯一「糖質(≒炭水化物」です。
ワタシもたっぷりの油で調理した肉や魚よりも、間食で小麦粉系のものを多めに食べたり、ご飯をけっこう食べてしまった日の方が、翌朝の体重計で悲鳴をあげる羽目になる日が多いです。
カロリーより糖質
肥満気味な人に、いまだによく行われる「カロリー指導」。
しかし、これだけを守っていても空腹に苦しむ割には効果が出なかったりしませんか。
実は体はそんなに単純なものではないのです。
ウイスキーをたくさん飲んでいても痩せている人がいると思います。
ボトル半分でゆうに800キロカロリーあっても太らないのは、糖質がほとんど含まれないから。
一方、ジャガイモを食べながらがぶがぶビールを飲むドイツ人が太っているのは、ジャガイモにもビールにも糖質が多いからです。
ダイエットには、カロリーよりも糖質に留意するのが効果的です。
プロテインとアミノ酸
スポーツジムで販売している、プロテインやアミノ酸のパウダーなど。
つい先日もワタシもジムの入り口で「飲んでおくべきかな!?」と悩んだところです。
しかし、これらを飲むのは今すぐやめることを著者は強く勧めています。
こうした人工的な商品には、自然な食品とは比べ物にならないほどの大量のタンパク質が含まれているからです。
タンパク質によって体内で生まれる尿素窒素などの毒素は、腎臓がろ過して尿に排出します。
人工的に大量のたんぱく質を摂取することは、その働きを腎臓に強要し疲弊させ、重大な被害を生みかねないのです。
また、タンパク質の大量摂取は骨に悪い影響を与えるという論文もあります。
こうした人工物で健康体を作ろうというのは大きな間違いなのです。
ちょこちょこ食べる方が太らない
1日3食が理想のように言われますが、実は5食や6食のほうが、さらにいいのです。
大事なことは、空腹でどかんと糖質をとらないこと。
「腹ペコだから、ラーメン大盛にして」というのは、最悪です。
自分の空腹感を察知したら、適切な分量の食品を摂り、血糖値が上がらないようにコントロールすることこそ、知的ビジネスパーソンの食事術です。
果物は太る
実はワタシも人間ドックの後の食事指導で、コレを言われました。
「果物は40歳を過ぎたら、無理に食べなくていいです」。
毎朝食卓にバナナと野菜とアップルジュースで作ったフレッシュジュースと一緒に果物を出していたのですが、食事指導で辞めることにしました。
著者も指摘しています。
果糖だからこそ、太りやすい。
果糖はエネルギー源としてではなく、すぐに脂肪に変えて貯蔵されるのだそうです。
つまり、太りやすい糖と言えます。
果物がどうしても好きならば、朝食の後に少しだけにするとよいそうです。
疲れた時に甘いものを摂るのは逆効果
「疲れた時に甘いものを食べると回復する」という世の中の共通認識があります。
その理由を聞くと、多くの人が「なんとなく」。
「血糖値が上がるから疲れが取れるんでしょう」と言う人もいますが、これは勘違いです。
確かに血糖値が上がると、その瞬間は一瞬幸せな気持ちになるので騙されてしまうのです。
糖質接種で急激に上げた血糖値は、急激に下がりますから、いらいら、吐き気、眠気なごのさまざまな不調を呼びます。
かえって疲れてしまうのです。
それを察知して、「また、疲れてきた。何か甘いものを・・・」と繰り返しているうちに、立派な糖質中毒に陥るのです。
体にいい食べ物
オリーブオイル
「体にいい」と推奨されていたのに、「実は害があった」というものがあります。
マーガリンなど、とくに脂質においてたびたびそういうことが起きます。
そのなかでオリーブオイルについては、ほぼ100%「いいもの」と考えていいでしょう。
ただ、その品質にはこだわる必要があります。
エキストラバージンオリーブオイルのみをOKとしましょう。
また、原産地から船便で運ばれている間に温度変化があったり。
できるだけ信頼のおける店で、新しいものを。
ナッツ
日本人の現在の体質は、ほぼ縄文人と同じということがわかっています。
縄文人も常食としていたのですから、ナッツは私たちの身体に合った食べ物です。
クルミ、アーモンド、カシューナッツ、ピスタチオ、ヘーゼルナッツ・・・。
小腹が空いたときのために、デスクの引き出しに常備しておくといいでしょう。
コンビニでも手に入りますが、塩の過剰摂取になりやすいので、なるべく無塩のものを。
原産地も、注意しましょう。
チョコレート
原料のカカオはポリフェノールの塊であり、強い抗酸化作用を持っています。
世界1位、2位の長寿の人は、2人ともチョコレートを食べていました。
ただし、昔からの日本の菓子売り場のチョコレートはカカオの割合が少なく、ほとんど糖質と脂質ですから、肥満の元になります。
いまは「カカオ〇%」と明記した商品が増えています。
著者は患者さんにすすめているのは、カカオ含有率70%以上のものだそうです。
カカオが多いほど、苦みが効いた大人の味です。
デパ地下や駅ビルにも本格的なチョコレート店が進出しているので、ちょっと高級なものを少量にたしなむというのが一番かもしれません。
大豆
健康を考える上で、大豆は完璧な食べ物です。
タンパク質は動物性でなくてもいいのです。
大豆に多く含まれるイソフラボンは抗酸化物質であるポリフェノールと似た働きをし、悪玉物質AGEを下げ、尿酸の上昇を抑えます。
豆腐や納豆と言った大豆製品を毎日食べましょう。
牛乳の代わりに豆乳を飲むのもおすすめ。
ただし、甘い味のついていないプレーンタイプで。
コーヒー
「苦いコーヒーを飲むと胃が胃が痛くなる」と言う人もいて、コーヒーが身体にいいのか、専門家の間でも意見が分かれています。
しかし、糖尿病の発症を抑えることがわかっています。
そのメカニズムまでは解明されていませんが、データが証明してくれるので従った方がいいでしょう。
日本人の動脈硬化を押さえるアンチエイジング効果も報告されています。
ただし、これはあくまで「挽きたての本格コーヒーをブラックで飲む」時の話。
砂糖をたっぷり入れなくては飲めないようなら、やめておきましょう。
缶コーヒーと本格コーヒーはまったく別物です。
酢
穀物や果実を発行することで、酢は生まれます。
酢には血糖値を下げる効果があることがわかっており、食品の中のAGE下げて、血圧も下げます。
酢の中にあるクエン酸やアミノ酸は、疲労回復に欠かせない物質で、夏バテの時期などには特に摂ることを著者はすすめています。
酢にも、米酢、玄米酢、黒酢、ワインビネガーなどいろいろあります。
大事なことは、天然の醸造酢を選ぶこと。
科学的に合成された「合成酢」は避けましょう(ワタシの家のを調べたら、合成酢でした!)。
普段から食卓に常備しておくといいそうです。
今年の夏は、コンビニのカフェラテが多くなってしまったのが、体重増の一因かもしれません・・・。
セブンイ●ブンのラテが特にお気に入りで・・・。
コンビニでもおいしいブラックが飲めるすばらしい時代になりましたからね!
使わない手はないです。
今日もお疲れさまでした。
ゆっくり休んで、素敵な夢を。
では、また。