猫のメメとモエ

生命線があと10年分しかない!どうせなら、やりたいことに(あまりお金をかけずに)ちょっかいを出すことにした猫好きのブログ。メンタルトレーニング、自己啓発、一人旅、猫めぐり、山歩き、真剣な子育て、ジョギング、写真。その他いろいろ。

自分を変えるな、「道具」に頼れ~『発達障害の僕が「食える人」に変わった すごい仕事術』借金玉

本著は「ギリギリ人生をやっていけるようになった発達障害を持つ著者が、普通のことを普通にやるための方法」を解説するスキル本です。

「日本一意識の低い自己啓発本」と著者は名乗っています。

発達障害を診断された人はもちろん、ワタシと同じで「自分は発達障害かもしれない」と感じている人、そして仕事や人間関係が全然うまくいかないと悩んでいる人にも読んでもらいたいと著者は書いています。

 

ワタシも思いっきり注意欠損です。

今回は、いろいろなスキルを同じ悩みを解決してきた著者から学びたいと思います。

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著者が強く持っている特性としては、ますADHD

注意欠陥や多動症を持っています。

「行列に並ぶ」「落ち着いて考える」が苦手で、ケアレスミスは「どうしてそんなところで間違えるの?」と驚かれるくらい得意。

衝動性も強く、「いうべきではないことを衝動的に行ってしまう」「やるべきでないことを脈絡なくやってしまう」ことが強い人間です。

スケジューリングや整理整頓が破綻的で、人生は常に追い立てられてきました。

また、最近はASDとも呼ばれている「自閉症スペクトラム」というかなり広いカテゴリーの中の自閉症を併せ持っています。

つまり、人とのかかわりが難しい、「空気を読めない」に象徴されるコミュニケーションに難を持っています。

 

自分を変えるな、「道具」に頼れ

「ぶっこみ」「一覧性」「一手アクセス」

整理整頓など苦手なことがあるから、とその自分に欠けたトレーニングを習慣で補完するのは、実はとても難しいことです。

少なくとも、注意欠損などの特性を短期間に克服するのは著者に言わせると、「限りなく不可能」。

だから、抜本的に「やり方を変える」のです。

そして、「やり方を変える」には、「道具を変える」「環境を変える」というやり方が最も容易であると言えます。

自分はそう簡単には変わらない、だから自分以外のものを変えるのです。

発達障害かな?と自分に感じている人などにありがちなのは、自責の念を強く持っているのが強いのではないでしょうか。

しかし、筆者は断言します。

自責は時間の無駄です。

ただ、苦しいだけです。

「ではどうするか」、それだけが問題なのです。

 

集中力が極めて散りやすく、ADHDにありがちな物事の先送り癖も強く、ものの整理もタスク整理も苦手な著者。

たとえば「なぜハンカチを持っていないんだ」と会社で叱られたことがあります。

しかし、著者は3日連続でハンカチを持たずに出社し、上司に大いに呆れられました。

そこで著者は頭にきて、自宅のドアに大量のハンカチを画鋲で串刺しにしました。

嫌でも出社前に目につくようにです。

かばんにも5枚のハンカチを突っ込みました。

「シャチハタ」も同じで、かつて勤めていた会社は認印がなければ仕事にならないのですが、個人で携帯していたので忘れていたのです。

そこで著者は5個のシャチハタを購入し、鞄から机からポケットから、あらゆる場所にねじこみました。

 

「そこまでやるか?」と思われるかもしれません。

しかし、著者の仕事におけるハックは基本的に「そこまでやる」で構成されています。

 

「たまにうっかりやる」レベルのことを日常的に繰り返している著者。

シャワーで腕時計つけっぱなし、出勤時のストーブつけっぱなし、カギが気づくと消滅、ガス代を払い忘れて止まる、歯医者の予約を寝過ごす。

しかし、現在それなりに何とかなっており、この本も書き上げています。

そういったひとつひとつの積み上げが、著者の仕事ハックです。

 

そういった多数の工夫の中に、それらに共通する概念があります。

これは、「道具」にかかわるハックでも汎用性があり、スケジュール管理にも応用が利く便利なものです。

 

1 集約化

2 一覧性

3 一手アクセス

 

「バラバラに散ったものは必ず失われ」ます。

著者はかばんは1つしか使いません。

複数の鞄に使い分けることはできないからです。

「一覧性」は、すべてを一目で見通せること。

最後に「一手アクセス」。

アクセスに壁があるものは使えないものであることです。

「すぐに手が届く」ことは、とても重要です。

ため込んだ郵便物の中からガス代請求書を探すことはできないし、その気力がどうしても湧かず、ガスを止められて水風呂で過ごした経験が著者にはあるからです。

 

そして、一番初めに行うのは「集約化」からを著者は勧めています。

いきなり難しいことからやらないのが、成功の秘訣です。

「とにかく、必要なものはこの中にある」、それだけで、「世界のどこにあるかわからない」「部屋のどこにあるかわからない」よりは、はるかにまし。

 

「かばんぶっこみ」こそ最強の戦略

物品管理が苦手な人は、つい「整理整頓」や「出し入れ」のk風で解決しがちで、著者もその工夫に躓いてきました。

でも、「必要な時に必要なものがない」というリスク回避だけを考えるなら、「すべてのものをひとつの鞄にぶっこんでおく」という習慣をつけて、それを持ち歩けばいいのです。

かばん選び、7つの条件

著者は、長年の失敗により、以下の要件を満たすかばんを使えば仕事が大変楽になることが分かりました。

条件① 十分な要領

条件② 開口部が大きい

条件③ 自立する 

    支えていないと倒れると不便だし、ものがひっくり返る大惨事に。

条件④ 頑丈である 重要物品の保護剤が入っている

条件⑤ 内部は4つ以上に仕切られ、かつそれぞれ独立の開口部がある

条件⑥ A4バインダーが4つ入る

    書類を分けるためです

条件⑦ 小物が一手で取り出せる、大きく、一覧性の高いポケット

    電卓、スマホ予備バッテリー、押印マット、朱肉などすぐ使うもの

「メモができない」僕らのための手帳術

ちょっとした「短期タスク」を忘れる人へ

住民税やガス代の支払い、メールの返信など。

短期タスクを処理するのは、我々には存外で来ません。

 

タスク管理の道具として著者がおすすめなのが、メモ欄の多い胸ポケットに入る手帳。

1番大事なのは、ポケットに無理なく収納できることです。

そして、メモ欄が大量にあることが必須。

大判ノートを使っていたこともありましたが、これはもう明確に「書いても二度と見返さないし、どこかに消える」という状態だったのでやめました。

情報記録媒体が2個になった時点で、著者の脳は完全にフロウするようです。

(ワタシもそうです!!)

しかも、使用頻度が高くないので、かばんに入れっぱなしになり、存在を忘れます。

手帳はメモ欄が切れたら何回も買い足す

そういうわけで、胸ポケットに入れる手帳を3~4か月に1冊使い切っていきます。

年度初めには、3~4冊買い溜めることになります。

使い終わった手帳は明らかにその中の情報が不要になったと判断されるまで、かばんの中に入れっぱなしになります。

年度の終わりには3冊ほどがかばんに入っていることになりますが、小さいので大丈夫なのです。

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本当に手帳1冊にしないと、この夏情報が失われております・・・。

もう、涙なしには語れない失敗がありました。

かばんも同じですね~。

 

自分を変えようとしても、無理がありますもんね・・・・。

環境と道具を変えていきましょう!

今日もお疲れさまでした。

ゆっくり休んでくださいね。

では、また。

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