さて、本日は著者が様々な場面で話を聞いて、「これを言っちゃうから長くなるんだよね」ということのまとめです。
伝わらなくなる理由の大きな4パターンです。
1 プロセスを話す
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私は今年と去年の資料を検討したのですが、それだけでは足りないと思い、10年分の資料を前任の山田さんからもらって調査した結果、全体としてはA案を押していくべきではないかと思いました。
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A案を押していくべきだと考えます。
自分が頑張ったことからは話し始める人がいますが、それは相手が聞きたいことでしょうか?
たとえ内心、「2年分のデータでは正しいかわからないから、言うんだ」と思っていても、いろいろ話すと、かえって伝わりません。
頑張りは認めてもらいたくなるし、特に上司への説明ではよくやっちゃうんですが、だからこそ気を付けたいですね。
2 気を遣いすぎる
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そうですね。
Aさんのプランでもよかったですね。
資料もわかりやすく、説明も丁寧でしたし。
でも、Bさんのプランは良くてですね・・・。
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Bさんのプランで行きたいと思います。
Aさんのこの部分はよかったけれど、Bさんのこの部分は優れていました。
参加者の一人一人に気を遣いすぎて、発言しても何を言っているのかわからない人もいます。
ビジネスパーソンにとって、ポジションを明確にすることは大事なのです。
3 自分の意見とは違うことを言う
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私はA案を押していますが、実はA案にはこんな欠点もあって、その分はB案も優れていると思います。
その点A案は心配もあるのですが・・・・、それを覆せる強みもあると思うんです。
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私はA案に賛成です。
人がいいのか、自分の意見のマイナス面を並べてしまう人もいます。
確かに物事にはプラスとマイナスがあり、マイナス面もわかっているうえで進めたいんですと言いたいのでしょうが、実は伝わっていません。
しっかりと主張を述べたうえで、必要に応じて、最後に「懸念点としては・・・」と対応策とともに説明するのが良いでしょう。
笑いを入れる
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この提案ですが、おおむね評判が良くて、うちの大家さんもいいって言ってくれたんですよ。
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この提案をお勧めしたい理由は、これとこれとこの部分です。
たまに間違った方がいるそうですが、特にプレゼンの場は笑い入りませんよね。
「結論」「根拠」「たとえば」の3段ピラミッド
「たとえば」と言うことで、聞き手にイメージを沸かせることは、たとえ1分で話をする場合でも不可欠です。
ですので、「結論」。
そして根拠を3つ。
そして、「たとえば」は、場合によりけりですが、1つか2つでよいとのこと。
あまりあげすぎると、何がなんだかわからなくなるからです。
人前で話すときの4つのポイント
ここで、最後に人前で立って話をするときのポイントです。
実際にはケースバイケースですが、最低限これで印象がかなり変わります。
①視線:しっかりと聞き手を見る
②手振り:多少、動きをつける
おおげさに動くと、聞いている人はそちらばかり気になり、本末転倒になるので、あくまでさりげなく。
③声:「相手と対話するように」声を届ける
強調するところで大きな声を出し、「ここだけの話」をするなら、こっそりと。
④間合い:話の区切りで、普段より3秒ほど長く、間をとってみる
たとえば、
Aについて話します。
(3秒間)
次にBについて話します。
という風に話すということです。
大事なのは、これら1つひとつの要素をどうするかではなく、「相手に、自分が伝えたいことがしっかりと伝わり、動いてもらう」ために、必要なことはすべてやるという姿勢です。
目的を見失わず、やるべきことをすべてやって、相手を動かしましょう。
この姿勢があれば、1分どころか、一瞬で相手の印象を変えることができます。
ベテランは、話が長くなりがちです(反省)。
若者が、黙って話を聞いてくれるからです。
だからこそ、端的に話ができないといけません。
若い人の中には、実に上手に結論から述べて意見を言える人がいます。
話の着地地点を持っている人たちです。
見習わなければ。
著者はプレゼン前に時間の許す限り徹底的に練習する、とも書いていました。
今週もお疲れさまでした。
ゆっくり休んでくださいね。
明日は、
マイナス思考から抜け出すための習慣づけ
について読みます。
天気が悪いだけで、ちょっとマイナス思考に陥りやすいってありませんか。
一緒に凹みをさっさと治せる方法を1つでも。
では、また。