心理学者のジェームズ・ペネベーカーは、大学の学生に、心の傷となった体験について作文を書かせるという実験をしました。
数週間後調査すると、何も書かなかった学生より作文を書いた学生の方が心がラクになったというのです。
具体的には次の3つの変化が見られました。
イヤな気持ちは紙に書き出す
①感情を書き出すことで、自分がそれを乗り越えられると気づき、その結果負の感情をそれほど恐れなくなった。
②自分を悩ませ不快にさせる出来事は数えきれないほどあるわけではないことに気づき、何とかなると思った。
③その体験を、たいしたことではないと客観的にみて、どうしたら解決できるか考えるようになった。
「徹底的に具体化する」習慣がない人は、イライラする、なんとなく不安だ、気分がすっきりしない、といった感情を頭の中で堂々巡りさせたり、雪だるま式に膨らませるなど悪循環の一途をたどりがちです。
書くことで感情を客観的に眺めることができ、どう変化すればいいかが見えてきます。
サッカーの長友佑都選手は、いらだったことを「心のノート」にメモし、振り返って自分を戒める習慣があったと言います。
技術力もさることながら、心のマネジメント面で他の選手に比べて優れていることで知られる長友選手。
メンタル面を見直すために「心のノート」をつけています。
その日の自分の心の状態がどうだったか書くことで、普段から自分n感情をコントロールしているといいます。
気持ちを書き出し、あえて反論してみる
自分の素直な気持ちを書き出します。
そしてそれに対する反論を考えてみましょう。
そうすると、あなたの視野がぐっと広がります。
曖昧な感情を因数分解する
何となく気が重い時は、その原因を因数分解してみましょう。
その感情をそのままにしないで、原因をできるだけ具体的に書き出してみましょう。
すると気分はずいぶんラクになり、解決策も自然と浮かんできます。
たとえば
原因①提出する書類が大量にたまっている
原因②最近上司がいつも不機嫌
原因③夏場の節電対策で、オフィスが暑い
など。
「お化け屋敷の法則」を乗り越える
漠然とした不安の大部分は、具体的なシュミレーションによって克服できます。
お化け屋敷が怖いのは、なぜでしょう?
それは、何が起きるかわからない、何が出てくるかわからないからです。
それが証拠に、同じお化け屋敷に2回入ると、70%の人の恐怖は消えています。
わからないもの、知らないもの、予測不可能なものに人は恐怖を感じるのです。
初めての営業訪問、初めての電話対応など、「初めての~」は、誰しも不安と恐怖を持つものです。
しかし終わってしまえば、「あんなに心配することなかったな」と思うことがほとんどです。
漠然とした不安と恐怖は、実態を超えてモンスター化し私たちを苦しめるのです。
著者は小さいながら会社を経営していますが、震災と原発の影響で80%の仕事がキャンセルになりました。
「このさきどうなっていくのか」を想像するほど、巨大な不安と恐怖に襲われていました。
そこで、著者は具体的に数字でシュミレーションすることにしました。
エクセルを開いて、「仮に売り上げが30%減ったとすると?」「その場合どう対策をするか」「緊急対策として何をやるのか」と様々なケースを想定して数字を打ち込み、対策を考えました。
こうして具体的にシュミレーションすると、不安のかなりの部分が消えていきました。
正確に言うと、漠然とした不安が実体に基づいた対処可能な不安に変わったと言った方が正しいかもしれません。
総合格闘技の「最強戦士」ヒクソン・グレーシーでも、戦う恐怖を克服するためにまず相手を理解しようとすると言います。
グレイシーは著書で、
「人が怖がるのはたいてい、『知らないもの』。
恐怖は相手の正体がわかれば消える。
だから、恐怖を克服するために最も重要な方法とは自分の恐怖がどこから生まれたのかを、しっかり理解することだ」
と語っているそうです。
恐怖でいっぱいになったら、とりあえず少しでもそのことについて調べてみる!
今新しい仕事に手を付けるかどうか、悩んでいるので調べることから始めようと思いました!
「余計なものを抱え込むから、大変になるんだ」
という声は無視です。
自分から取りに行かなければ仕事ではない!と思うのです。
だって、好きな仕事は譲れない。
でも、周りを振り切ってスタートすると、相談できる人が減りますよね。
でも、やりたい。
だから、自分でメンタルをコントロールなのです。
まだまだ戦うぞ。
好きなことは絶対やっていきましょうね。
1回きりの人生ですもんね。
一緒にがんばりましょう。
今週もお疲れさまでした。
ゆっくり休んでくださいね。
では、また。