猫のメメとモエ

生命線があと10年分しかない!どうせなら、やりたいことに(あまりお金をかけずに)ちょっかいを出すことにした猫好きのブログ。メンタルトレーニング、自己啓発、一人旅、猫めぐり、山歩き、真剣な子育て、ジョギング、写真。その他いろいろ。

あなたが傷ついてしまうのは、ごく当然のこと~『いつも気にしすぎてしまうあなたへ』ベルペルヴァルデツキー

いつも「実に下らないこと」で傷つく自分が本当にイヤです!

でも、どうかんがえても「どうだっていい相手」の「どうだっていい一言」が頭の中でループしてしまうんです。

でも、そのループの仕組みを理解して、本当の自分が何をしたいのかをひも解くことで、私たちは私たちの心を守ることができるようです。

一緒にやってみませんか。

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人は傷つけあわずにはいられません

長い間、人間関係で傷つけあうことを研究してきた著者が、結局行きついた結論です。

人間は傷つけあうことを避けては生きていけません。

恋人や友人、職場の人間関係や社会的な差別、国際政治問題、個人の精神状態。

これらすべては、実は傷つけあうことなしに成り立たないのです。

そして、必ず心の傷や葛藤が解決されあいままに潜んでいます。

ここで問題なのは、お互いが前向きに話し合えなくなることです。

傷つけ、傷つけられた心が予想もしない結果を招くことも。

最悪の場合、戦争や殺人や復讐や破壊行動まで引き起こします。

 

私たちは傷つけた相手に対して、憎しみや怒り、嫌悪感、不快感、拒否感をおぼえます。

自分をこんなふうに扱う相手が許せない、と思います。

ところがほとんどの場合、傷つけた相手は私たちの気持ちに気づいていません。

 

多くの人が、とりあえず暴力や言葉でやり返す方法を思いつきます。

人間は、自分が無力だと感じれば感じるほど暴力的になる傾向があります。

しかし、自分の無力さや心の傷、味わった屈辱や侮辱は暴力では解決できません。

自分を傷つけた相手をやり込め、同じ傷をつけても、癒えることはないのです。

しかしだからといって心を閉ざし、落ち込み、悲しみに浸り、自分はダメな人間だ、嫌われ者だ、落ちこぼれだ、と嘆いてみても、心の傷はふさがりません。

おそろしいことに、これらの消極的な思いも、いずれは憎しみや復讐心へと姿を変えていきます。

そうなると私たちは、相手との不和だけでなく、自分自身との不和を抱えたまま生きていくことになります。

そして今度は、他人を傷つけたりするようになります。

不和が不和を呼びます。

 

「私の恋人ははっきりとプロポーズをしてくれなかった。

それがいまでも許せない」

「妻は子どもを欲しがらなかった。

きっと自分が頼りない人間だと思っていたのだろう。

だから浮気をして妻の信頼を裏切ってやった」

「私が職場で大変な助教に陥っているというのに、彼女は一人で旅行に行ってしまった。

見放されたように感じた」

こういった気持ちを言葉できちんと相手に伝え、感情を外に吐き出さないと、結局は別れを選んだり、最悪の場合は恋人やパートナーに暴力をふるったりします。

傷つけられたのか?傷つけたのか?

「傷つけ合う」という言葉がありますし、私たちは自分が傷つけられることと、他人を傷つけることを区別して考えることはあまりしません。

しかし、長年心の研究をした著者から見ると、とても違和感があるそうです。

自分が傷つけられることと、他人を傷つけることは、まったくの別物です。

 

「傷つけられた時の反応」は、他人から拒否されたり、拒絶されたり、のけ者にされたと感じた時人間が示す反応のことです。

この反応は傷つけられたと感じた人の身体に現れます。

 

一方「傷つける行為」とは、他人に心の傷を与える、つまり他人に傷ついたと感じ察せる行為のこと。

侮辱、差別、拒否、拒絶などの直接的行為はもちろん、相手に対する批判、その場にふさわしくない発言、約束を果たさなかったり、恋人に別れを切り出すことも、、「傷つける行為」に含まれます。

 

「傷つける行為」は、例を挙げればきりがありません。

他人を傷つける行為は人間の数だけあると言っても過言ではないからです。

だから、何が他人を傷つけるかを客観的に判断することはできないのです。

ある人を拒絶したからと言って、それが必ずしも相手の心を傷つけるわけではありません。

相手が侮辱された、自尊心を傷つけられたと感じて初めて「傷つける行為」になるからです。

 

たとえばあなたが、精一杯努力して作成した報告書を、上司が「これじゃあダメだ」と突き返した場面を想像してください。

仕事で失敗して上司に見放されたと感じた途端、あなたの心は傷つき、反応し始めるでしょう。

自己嫌悪に陥り、自信を無くすかもしれません。

この仕事に向いていないと考えるかもしれません。

 

しかし、ある批判が私たちの心を傷つけるかどうかは、私たちがそれを心の中でどう処理するかにかかっています。

自分の成果と失敗の両方を認めることができるようになれば、全面的に自分自身を拒否しtえ、深い心の傷を負うようなことは無くなります。

自分の成果に誇りを持てるようになれば、深い心の傷を負うようなことは無くなります。

自分の成果に誇りを持てるようになると、他人の批判をそのまま受け入れる必要がなくなるからです。

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今週もお疲れ様でした。

天気が悪いとどうも人の言葉に何だか反応しがちです。

「強くなりたい!」とつぶやいても始まらないので、ロジックで傷つきやすさにアプローチしていきましょう。

 

素敵な夢が今夜あなたにたくさんやってきますように!

では、また。

 

この本は廃版で、画像はありません。

中古でもあまり出回っていない模様です。

けっこうイイ内容なのですが。