昨日は、「傷つかない方法」について読みました。
それは、傷つける言葉を聞いたときに、あなた自身がそれを排除する方法。
「他人の言動と、あなた自身を切り離す」というやり方です。
相手がどんな失礼なことを言ってきたとしても、それはあなた自身を表すことでも、あなたが気に病まなければならないことでもありません。
相手が、失礼である。
それだけ。
どんな言葉も、私たちを傷つけることはあります。
しかし、私たちが傷ついたと感じるのは、その好意よりも私たち自身の心もち。
その言動を私たちがどうとらえるかということで、傷つくかどうかは決まります。
そして、その出来事をどの程度容認するかによっても決まるのですが、それは心もちと願望と、これまでの経験に左右されます。
「あなたが私を傷つけた」と心の中でつぶやくところを、「私はあなたの言動がきっかけで傷ついたと感じている」と、改めることであなたの心も少し軽くなるかも。
自尊心があるから人は傷つく
人は自尊心を攻撃されると傷つきます。
傷つくことと自尊心の関係は、次の2点から説明されます。
1.自尊心が弱められる
傷つくことは相手の自尊心を弱めることです。
人は傷つくと自信を失い、情緒不安定になり、自分を見失いそうになります。
自分は不幸で価値がない人間で、認められたりしない、愛されたりしない人間だ、と思うと人は自尊心を失います。
憎しみ、嫉妬、怒りといった感情の裏にあるのは、他人よりも劣っていて価値が低い人間だとみなされることを恐れる気持ちです。
私たちは周囲から注目されたり、優しくされたり、耳を傾けてもらえたりしないと、傷ついていると感じてしまうのです。
2.自尊心が不安定である
繊細な人、気難しい人、傷つきやすい人は、不安定な自尊心を抱えています。
彼らは気分を害しやすく、ささいなことがきっかけで拗ねたり、自分の殻に閉じこもったりします。
慢性的に傷ついているので、相手の口調や言葉遣いが少し粗かったり、相手が眉をしかめているところを見たりしただけで自尊心が傷つけられるようです。
こういった人を傷つけた場合、私たちはどうすることもできません。
相手が感情を害したことはわかりますが、原因がわからないからです。
パートナーや友人、隣人、職場での人間関係できつい意見を言ったり、頼まれたことをし忘れて相手を傷つけてしまい、関係をこじらせた経験があるはずです。
一方自分に自信がある人は自尊心が強いため、簡単に他人から傷つけられることはありません。
他人の批判を気にした利、それを個人的に受け取ったりして動揺することがあまりないからです。
ですから、自分に自信がある人と付き合っているときは、ストレスがありません。
相手に気を遣って言葉を選んだり、行動したりする必要がないからです。
私たちは、傷つけたり、傷ついたりすることを避けて生きてはいけません。
日常は自尊心を傷つけたり、傷ついたりするものであふれているといっても過言ではありません。
私たちは誰かから批判されたり、拒絶されたり、のけ者にされたり、放っておかれたり、突き放されたりしながら、生活しています。
しかしそれと同時に、愛され、ほめられ、認められて生きています。
大事なのは、どの状態もずっと続くというわけではないということです。
今日もお疲れさまでした。
ゆっくり休んで素敵な夢を。
では、また。