猫のメメとモエ

生命線があと10年分しかない!どうせなら、やりたいことに(あまりお金をかけずに)ちょっかいを出すことにした猫好きのブログ。メンタルトレーニング、自己啓発、一人旅、猫めぐり、山歩き、真剣な子育て、ジョギング、写真。その他いろいろ。

あなたが傷ついたのは過去と戦っているから~『いつも気にしすぎてしまうあなたへ』ベルペルヴァルデツキー

傷つけられた記憶がないという人はいないと思います。

あなたは最近何で傷つきましたか?

誰から?

あなたは、それをどんなふうに感じ、どんな態度をとりましたか?

勇気をもって、今日は傷つけられたときのことに、向き合ってみませんか。

そこには「傷つきポイント」があり、それに関連する過去の原因があります。

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傷つくことは「傷つきポイント」が刺激されること

あなた自身が意図して傷つけられることが無いのと同じで、他人もあなたを意図的に傷つけているわけではありません。

私たちはほとんどの場合、不意に傷つけられ、自分でも理解できないほど激しく反応してしまいます。

こうした傷つくという反応が起きるのは、相手の言葉や行為が、自分の心の敏感な部分を刺激したことによって起きるのです。

著者はこの部分を「傷つきポイント」と呼んでいます。

 

この「傷つきポイント」は完全に癒えることなく、新たな出来事によって掘り起こされる可能性がある心の古傷。

過去のつらい体験と似たような経験をすると、この「傷つきポイント」が刺激され、古傷が開き、うずきはじめるというわけです。

 

つまり、私たちは今起きている出来事だけでなく、それに関連する過去の出来事が原因で傷つくのです。

傷ついて心が痛むのは、現在の痛みと過去の痛みの両方を感じているから。

ある人に怒りを感じるのは、これまでに自分を傷つけたすべての人に怒りを感じるから。

傷ついたときに必要以上に強く反応したり、他人には理解しがたいとんでもない態度を摂ったりするのは、過去の記憶のせいです。

要するに、私たちが傷つくのは、ある人の言動をそのまま受け入れるからではなく、その人の中に過去の敵を見出し、戦おうとするからです。

 

ゾルテは恋愛がうまくいかずに悩んでいました。

新しい出会いがあるたびに「今度こそは!」と期待するのですが、うまくいったためしがないのです。

過去の間違いを犯さないよう、恋人の前では常に魅力的な女性であろうと努めるのですが、ほんの少しの恋人の冷たい態度で、パニック状態になるのです。

ゾルテは恋人を常にコントロールすることで関係を維持しようとするのですが、恋人はそれで息苦しさを感じ、冷たくなるのです。

これは過去の不幸な恋愛体験のせいでした。

しかし、恋人の自主性を受け入れたり、落ち着いて話し合うことができないほど、彼女は傷ついていました。

 

著者は彼女に自己観察をさせ、恋人のちょっとした態度ですらネガティブに解釈する、心の古傷を自覚させました。

その心理療法の過程で分かったことは、イゾルテが若いころに事故で父親を亡くしていたということでした。

父との死別が原因でイゾルテは極度に別れを恐れるようになり、心の中に「傷つきポイント」を抱えるようになったのです。

 

カウンセリングの中で彼女は父の死を悼み、絶望し、怒り、それを言葉で表現できました。

そして、これまでの失恋で経験した苦しみや痛みは、実は父親に向けた感情だったことに気づきました。

 

一方恋人はイゾルテとの関係をどう感じていたのでしょう?

きっとイゾルテの不安をわけのわからない、ただの重荷と感じていたでしょう。

その恋人がもし、過去に相手から束縛され、辛い思いをしていたとしたら、逆に恋人自身の「傷つきポイント」を刺激していたかもしれません。

恋人はイゾルテにコントロールされるほど不安になり、その重圧に屈しないように彼女との間に壁を作ったことでしょう。

そして、イゾルテがそんな恋人の態度を拒絶と受け取っていたことに、恋人自身も気づくことがなかったはずです。

 

しかしもし、恋人がイゾルテの気持ちに気づいたらどうでしょうか。

ゾルテの不安を理解し、二人の関係も改善したかもしれません。

一方イゾルテも恋人の自主性を受け入れ、恋人の持つ心の古傷について深く知ろうとするかもしれません。

互いの心の中にある古傷や「傷つきポイント」を知れば、傷つけ合うことが無くなるとは限りませんが、傷ついたときの反応が軽減されたり、前向きな話し合いをする方法を見出す助けにはなります。

別れを決断したり、必要以上に傷つけ合う必要はなくなるかもしれません。

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心の古傷・・・・

ワタシは、「不器用なこと」がその1つにあげられます。

それをカバーするのに、アレルギー反応かってくらい神経をとがらせます。

そんな自分を「自分を許せなくて、ダメだなぁ」と思っていたのですが、「どうにもなりません」と本著にもありました。

せめて、それが「傷つきポイント」だと気づけばいい、それだけなのかもしれません。

 

今週もお疲れさまでした。

ゆっくり休んでくださいね。

では、また。

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