自分自身や他人や人生に対して、何だか「うまくいかない」と思うときがあります。
この秋の季節ってやつは、どうにも思考が下向きになってしまい、「仕事でうまくいかないのは環境のせいだ」などとぐるぐる考えて週末を終わらせてしまったりするワタシです。
これが慢性化すると、「暑すぎる」「寒すぎる」と天気にすら何だか文句を言いたくなったり。これは、いかんです!
そんな時は、日常生活に見えない不満を持っていることがあるそうです。
そして、この不満は失望となって、心を慢性的に傷つけていくそうです。
「誰かのせい」「何かのせい」という考えがぐるぐるしてきたら?
この正体不明な不満をずっと抱えていると、体が反応して痛みや症状を訴えて表現してくることさえある、怖いものだそうです。
それが悪化して、人は傷つきやすくなると、批判的な意見が非常に受け入れ難くなりがちだそうです。
ちょっとした「ただの意見」に、落ち込んだり、自分自身を攻撃されたように感じたりしてしまうのです。
「違う。あれは、ただの意見だから!」と自分の考えを修正しようとするのですが、何だかうまくいかない。
こうした感情をかなりこじらせた女性を著者はカウンセリングしたことがあります。
彼女が抱える問題は、彼女が問題視していた仕事やその出来事そのものではなく、実は人生そのものに問題がありました。
彼女は仕事に満足できず、「自分はできる人間なのに、無意味な仕事ばかりさせられている!」と愚痴をこぼしてばかりいました。
それなのにいざ重要な仕事を任されると、自信が無くて、その仕事を断るのです。
彼女は自分の住まいにも、満足していませんでした。
最初のアパートは騒音がひどく、次は狭すぎ、3つめは静かすぎたので、新しいアパートに引っ越したのですが、そこでもすぐにさまざまな問題を抱えていました。
彼女は人間関係にも問題を抱えていました。
理想の交友関係が築けないと嘆き、友達からはしばらく連絡がこないと傷つき、自分はのけ者にされ、必要とされていないと感じていました。
実は周囲の人は彼女の態度に我慢できなくなっていました。
ところが彼女に向かって言える人はいません。
そんなことをしたら、彼女から激しく非難され、絶交を言い渡されることはみんな知っていたからです。
彼女は他人を信じられず、非難して拒絶することしかできませんでした。
自分の悩みを他人のせいにし、彼らを責め立てました。
それで相手から見放され、寂しい思いをすると、ようやく自分の態度を後悔し、しばらくは親切で優しくあろうと努めるのですが、またすぐに他人のささいな言動に傷つけられる。
こんなことを繰り返していたのです。
著者はカウンセリングを通して、人間関係がうまくいかない原因は彼女側にもあることを気づかせようと試みました。
しかし、彼女は自己嫌悪に陥るか、自分を憐れむか、他人を激しく憎むだけで、自らの言動を省みることはできませんでした。
そして、人間関係は自分自身が努力し、責任を受け入れてはじめて変化するものだということに気づくと、ネガティブな心理傾向をエスカレートさせ、最後には著者のもとに来なくなりました。
他人に全責任を転嫁したいという彼女の要求を著者のカウンセリングが満たしてくれなかったので、あたもや傷つけられたというわけです。
「何もかもうまくいかない」病とは
「うまくいかないな」が、負のスパイラルに入ってこじらせてず、早めのパブロンです。
「何もかもうまくいかない!」の病は、こんな初期症状がありますので、気を付けましょう。
①慢性的に不満を感じる。
②気づくと他人やものにあたりちらしている。(ワタシは最近ものをよく蹴っています・・・反省)
③今持っているものとは別のものをよく欲しくなる。(ワタシは今シーズンだけで3枚の赤いセーターを買っています。物欲が気づくと激しくなっています)
④「何もかもうまくいかないのは、運が悪いから、いい人に出会わないから」だと思う。
⑤他人の間違いや批判に対して必要以上に反応する。
⑥自分は他人のせいで不満なのだ、と思う。(今、こちらをこじらせております)
⑦自分か、他人を常に責めている。
嫌な気分が続くときの対処法
そんなときの対処方法
①他人のせいにするのをやめる。
②「すべて自分が悪い」か「すべて他人が悪い」のいずれしかない、という極端な考えを捨てる。
③自分にも責任があるか、考える。
④その日に起こったいいことに目を向ける。
傷つけられた以外の出来事を考える。
⑤自分の正しさを主張する前に、まず相手の言い分を聞くように心掛ける。
内容をじっくり受け止める。
⑥他人に批判されたら、そこから何かを学ぼうとする。
すぐに自己嫌悪に陥るのではなく、自分を変える勇気を持つ。
⑦「何もかもうまくいかない」と思ったら、現状を冷静に観察する。
うまくいっていることも必ずあるので、そこに意識を向ける。
⑧たとえ小さなことでもうまくいったなら、それを喜ぶ。
落ち込んでばかりいると傷つきやすくなる。
⑨「うまくいくか、いかないかは問題ではない。大切なのはベストを尽くすこと」
と考える。
何もかもうまくいかないのは、体力が落ちているから、ということもありますのでご注意を。
気温が激しく上下し、気圧の変化もある季節。
実は身体がくたくた、という理由もあるかもしれません。
せめて今夜はゆっくりと。
素敵な夢があなたにたくさんやってきますように。
では、また。