電車の席がたまたま空いていて、「あ、ラッキー」と思って座ったあなた。
するとそんな日に限って、ご高齢の方が目の前にやって来ます。
「譲らなきゃ!」
と思いつつも、
「でも、ご本人が高齢者と思っていなければ、失礼かも・・・」
なんて思っているうちに、隣の人がさっと席を立って、
「どうぞ!」
・・・。
それで終わればまだしも、家に帰ってからも自分を
「席も譲れない自分ってダメだな・・・」
「恥ずかしい人間だ」
なんて考えたり。
こんな自分に何だか疑問に思ったりして、思い切って人に相談したら、
「考えすぎだよ!」
と笑われてしまったり。
でもこれ、あなたが悪いんじゃないんです。
「責任感が強すぎる」ということが原因なのです。
~『「自己肯定感」が低いあなたが、すぐ変わる方法』大島信頼
責任感をなくしちゃうと、自己肯定感が上がる
責任感をしっかり持っているのは、仕事でも勉強でもよい結果につながります。
でも、ときに頑張りすぎちゃって責任感が強くなりすぎると、実はあなた自身の重荷になってしまうこともあるのです。
「自分がすべてを何とかしなければ!」
「自分のせいで周りが不快な気分になっている!」
というように。
責任感が強ければ強いほど、「あれもこれも自分のせい!」と自分を責めるネタが増えていってしまいます。
自分を責めてしまうと、自己肯定感も低くしてしまいます。
「自分がいるから、みんなに悪い影響を与える」なんて思考までし始めてしまったり。
実践2 責任感をなくす
昨日は、「自分の姿をイメージする」でしたが、本日はこちら。
「責任感をなくす」。
え~、そんなことしていいの?という疑問はちょっと横に置いておいてください。
実践は簡単です。
「自分は、いろいろなことで責任をとりすぎ。
だから、責任感をなくしてみよう!」
と自分の中で思う。
それだけです。
ちょっとそう思ってみてください。
けっこう肩の力が緩むのではないでしょうか。
たとえば、会社で事務のお局様がイライラしている。
「私が何かしでかしちゃったのかな?」
「何とかフォローしなくちゃ」
と声をかけたくなってきます。
こんな時にお局様に声をかければ、すごい邪険な扱いを受けます。そして、
「やっぱり嫌われているんだ!」
と、どん底になっちゃいます。
そこで、
「責任感をなくそう!」
と心の中で(お局様に聞かれてはなりません)言ってみましょう。
すると。
「会社で不機嫌になっているなんて、バッカじゃない!」
などの言葉がすぐに浮かんできたりして、あなたは自分でもびっくりします。
そして、「バッカじゃない!」という態度でいると、なぜかお局様が自分に気を遣っているという現象が起きます。
取引先に急いでいるときにタクシーに乗ったとします。
ところが、タクシーが回り道をしているとします。
「何やってるんだ!」とあなたは怒ったとします。
ところが、責任感が強すぎてしまうと、
「こんな自分だから、なめられて、わざと高い料金を取ろうとしてる!」
「自分のダメな容姿のせいだ」
と変な考え方をしちゃいます。
「運転手さんが気に病んで、仕事ができなくなったらどうしよう?」
「自分の考えが間違っていたら?」
なんて、不快な考えがぐるぐるしたり。
そんな時にも、「責任感をなくそう!」と心で唱える。
すると、「ふざけるな、まじめにやれ!」という言葉が浮かんできます。
そうなんです。
悪いのは運転手さんであって、そのことに対してあなたが責任をとる必要なんて、一切ないのです。
すると、ぐるぐるが湧いてこなくなります。
運転手さんからも、
「すみませんでした。料金は半額でいいです」
と言われたりする現象が起きます。
ぐるぐるした挙句にあなたの態度がおどおどしていたら、どうなっていたかは・・・ご想像の通りでしょう。
責任感をなくそう!
そう片っ端から思っていくことで、責任感の呪縛からあなたを解放してあげましょう。
うちの職場にも「いつも不機嫌なお局様」がいるので、これを実践しました。
朝っぱらから苦虫をかみつぶしたみたいな顔をしているので、こっちも「あんたとは必要最低限しか話しませんよ」という表情で行ってみました。
するとですよ・・・。
やばいです。
ベテラン(ワタシとそのお局様)同士の冷戦状態には多少なりました。
が、人を見るたびににらみつけてきていたその人は、ちっとはマシな態度をするようになりました。
自分が間違ったことをしていないのならば、堂々としているって大事だなぁって思いました。
今日も1日お疲れさまでした。
明日、あなたにハッピーな1日でありますように。
では、また。
とにかくもう、必要以上に人のご機嫌を取るのは、やめたっと。