猫のメメとモエ

生命線があと10年分しかない!どうせなら、やりたいことに(あまりお金をかけずに)ちょっかいを出すことにした猫好きのブログ。メンタルトレーニング、自己啓発、一人旅、猫めぐり、山歩き、真剣な子育て、ジョギング、写真。その他いろいろ。

過去の辛い思い出を「武勇伝」に変える簡単な方法

 

アメリカで「心の傷」を専門に研究している博士と著者は話をする機会がりました。

博士のおじいさんは二次大戦中日本軍につかまり捕虜にされ、終戦後は日本人を強く恨んでいました。

しかし時間とともに記憶が美化され、やがて「日本人は戦友だ」とまで言うようになったそうです。

~『「自己肯定感」が低いあなたが、すぐ変わる方法』大島信頼

 

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時間とともに記憶が美化された経験は、あなたにもあるのではないでしょうか。

それは、人間にとってごく自然で大事な現象でもあります。

 

しかしあるとき、心理カウンセラーである著者がカウンセリングをしている人の中で、20年前の記憶がいまだに苦しく嫌なままで痛みを感じ続けている人がいました。

20年もたてば、ふつうは色あせて淡いセピア色になって美化されるはずなのに。

 

実は、その人の家には昔のものが部屋いっぱいにあったのです。

 

「モノが捨てられない」という方はいっぱいいます。

その理由は「もったいないから捨てられない」という単純な理由が、本人によってよく挙げられます。

しかし、その陰に「物に記憶が条件づけられているから捨てられない」という理由もあったりするのです。

要するに、モノを捨ててしまうと過去の記憶が失われてしまって、自分自身を保てなくなる「不安」です。

 

誰でも、「記憶で人格ができている」という感覚があります。

ですから、過去の記憶がモノを捨てるとともに失われてしまったら、自分がまったく違う人間になってしまうかも?という不安が起きるのです。

それはあながち間違っていなくて、モノに条件づけられていない記憶は劣化していきます。

不快だったものまでいつの間にか美化されていきます。

記憶が美しく変化していくと、それまでの「不快」や「苦痛」で低かった自己肯定感が、美しい記憶によっていつの間にか高くなって、美しく輝いてしまったりするのです。

 

でも、人間には「美しく輝いてしまうと、周囲から嫉妬されてしまう」という恐怖があります。

そしてそれを避けたくなるという癖があるのです。

しかしその癖が、モノをどんどん捨てることで、変わっていきます。

 

著者のカウンセリングを受けていたその人は、20年間の恨み、つらみを消せませんでした。

しかし、昔から大切に取っていた、大量の雑誌をまとめて資源ごみに出しました。

すると、しばらくして記憶の忘却が始まりました。

不快な記憶がどんどん抜けていって、やがて美しい記憶だけが残るようになったのです。

怒りと憎しみにまみれていたのに、その人はそこから解放されました。

解放されることで、辛かった記憶さえも「自分はよくこれまでやってきた!」という武勇伝にまで変わっていったのです。

 

自己肯定感がそうして高まってくると、その方はどんどん美しく輝いていきました。

著者もその姿を見て、「自分もすぐモノを捨てよう!」と家に帰ったら慌てて「もったいない」と思っていたモノ捨て始めたそうです。

 

実際に捨ててみると、

「自分が変わらないように、自分に対する戒めのようにモノを取っておいたんだな」

ということがわかってきました。

自分が変わっていくことを、著者でさえもどこかで恐れていたのかもしれません。

 

また、モノを捨てていくことで自己肯定感を高めていた方が、実は人から嫉妬されないことも、体験からわかりました。

自己肯定感が低いと、人からの攻撃がひどくなるのです。

そんなスパイラルからは、さっさと脱出しましょう。

 

捨て方の秘訣

ところで、家にあるものを捨てるときのコツは、「選別して捨てようとしない」ことです。

「いるか、いらないか選別しよう」とそのモノに触れた瞬間、過去の記憶に引き戻されてしまうからです。

そして、その過去に引きずられると「捨てられないダメ人間」の方向に引っ張られます。

だから、ここで”すべて捨てよう!”と頭で唱えながら捨てるのがポイントです。

”すべて捨てよう!”ですから、「そのモノに伴っている記憶も捨てる」ということです。

 

人間は便利にできていますから、”すべて捨てよう!”と捨てていても、本当に必要なものは無意識に選択します。

だから、必要なものまで捨ててしまうことはないので、大いに安心して片っ端から処分しましょう。

 

モノが無くなれば、どんどん記憶は美化され、辛かった過去はあなたの武勇伝に変わります。

あなた自身が頼もしく思えるようになっていくのです。

 

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今日も1日、お疲れさまでした。

ゆっくり休んで素敵な夢を。

では、また。

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