過去の過ちに関して、自分をきびしく責め、何日も無駄にしてしまうことがよくあります。
失敗した人間関係を分析したり、まちがったことを悔やんだり。
しかし、これを最後に、自分に厳しくなることはやめることを著者は勧めています。
あなたは人間で、人間はあやまちを犯すようにできているからです。
あやまちから得た恩恵を書き出す
同じ失敗を繰り返さず、過去から学べるだけの判断力を持っている限り、あなたは必ず正しい方向へ進むことができます。
その過去を受け入れ、前進しましょう。
だれもがあやまちを犯し、それは成長のために必要なものであることを理解できると、あなたは解放された気持ちになれます。
そうした高みにあなたを持ち上げる方法のひとつに、日誌の左側に「あなたが今まで犯した10のもっとも大きな過ちを書き出す」というものがあります。
そしてその右側に、それぞれのすべてのあやまちから学んだ教訓、いわゆる失敗の結果として人生にもたらされた恩恵を書き出してください。
あなたの過去のあやまちがなければ、あなたの人生はいまほど豊かで生き生きとしていないのです。
ですから、あなた自身にもっとやさしくなることが大切なのです。
あるがままのあなたで見てほしいと著者は言います。
人生は、自己発見、成長、生涯学び続ける道だからです。
ささやかなものを楽しむ
死んだらなにももっていくことはできません。
最期の日、わたしたちが持っていけるのは、人生に意味をもたらしてくれたすべてのすばらしい人生経験の思い出だけです。
そう考えると、ものを収集するより、しあわせな思い出が残ることをして日々をすごしたいですね。
人生最良の思い出はささやかなことによてもたらされるものです。
スピーチの達人、デイル・カーネギーはこう書いています。
「人間性に関してもっとも悲劇的なことのひとつは、みんな、生きることにどうしても嫌気がさしがちだ、ということである。
遠い地平線の彼方になにか不思議なバラ園を夢見てしまうのだ・・・今日この日に、自分の窓辺に咲いているバラを楽しまないで」
ささやかなことを楽しむ知恵を持つこと。
そういったことがもたらす最高の思い出は、多大なエネルギーを費やして追いかけているどんな物質的なおもちゃより、あなたの人生に価値を与えます。
リトアニアで生まれてアメリカに移住した無政府主義者、エマ・ゴールドマンは、
「あたしはダイヤモンドを首にかけるより、机をバラで飾りたい」
と書いています。
自分の失敗を書き出してみました。
「思い出したくもない!」とつぶやきつつ書き出したのですが、どれひとつとっても、不思議となくてはならないものでした。
今でも夢に出てうなされるくらいうんざりするあやまちこそが、「それが無かったら自分は人間としてヤバかったなぁ」と思えるんです。
今週もお疲れさまでした。
寒さに疲れたのではないでしょうか。
ゆっくり休んでくださいね。
では、また。