猫のメメとモエ

生命線があと10年分しかない!どうせなら、やりたいことに(あまりお金をかけずに)ちょっかいを出すことにした猫好きのブログ。メンタルトレーニング、自己啓発、一人旅、猫めぐり、山歩き、真剣な子育て、ジョギング、写真。その他いろいろ。

『絶対に残業しない人の時短(しごと)のワザ』伊庭正康

残業をやめたら、どうなるでしょう?

仕事の質が落ちそうで、正直怖いというのがワタシの感想です。

しかし、「いい加減早く退勤しないと身体が持たない」ということも日々実感しています。

そこで、集中して時間を使っていく方法を読みました。

本著は、「そこそこな仕事」で終わらせる人になる、という意味の話ではありません。

 

著者はリクルート社で営業全国1位を4回、40回の表彰、そして営業管理職を経て関連会社取締役を務めています。

残業を辞めることで、「お客様への訪問型勉強会」「ミーティングへの参加」「お客様のプロジェクトメンバーに入れてもらう」などする時間ができ、その効果が表れたからです。

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日立製作所中央研究所の発表した驚くべきデータがあります。

「人は朝に活動すると”幸せ感”が高まり、そして1日の活動の立ち上がりが早くなる」というもの。

朝に「ラジオ英会話」を聞くだけでもいいし、夜「映画を観る」でもいいでしょう。

それだけでも、朝起きた時「夜何をしようかな」というワクワクが生まれます。

残業からの脱出

倒れたことがある人はわかると思います。

残業続きで疲れ切ってしまう、というのはダメなんです。

「自己管理も仕事のうち」。

そこで「MY定時時間」を著者は提案しています。

著者の場合は「9時~18時」。

「帰る時間宣言」

それを守るには、「帰る時間宣言」が有効です。

「今日は18時に仕事を終えていいですか?」と決めて口に出してしまうのです。

「実は今日は簿記の学校にこれから行くので」と残業中毒をしていた著者は思い切って言ってみたところ、「いいね」という声が。

帰らねばならぬ状況に自分を追い込むことは大事です。

スタート時は残務が出るので、早朝出勤などになりますが、いかに時間内に終わらせるかを覚えていくことで、それもなくなります。

 

まずは、1か月「MY定時時間」を決めてしまいましょう。

ルーティンになれば、体もラクになります。

著者の知る限り、将来を嘱望される人はみんな早起きです。

準備は後。まず日程

年収の低い人は「正確さ」を重視し、年収の高い人は「段取り・成果の質」を重視するというデータがあるそうです(プレジデント 2014.9.29)。

段取りを良くするためには、先に日程を決めること。

準備万端になってからのアポイントではなく、です。

多少のミスは上司がフォローしてくれます。

それより上司たちがストレスを感じるのは、「遅い」こと。

直感でいい。やることを3つに絞る

90年代低迷していたアップル社が、復活を遂げた要因はプロジェクトを350個から10個に絞り込んだことでした。

まず「やること」は3つ以下におさえること。

例えば既存客のリピート率を高めるためなら、「適切な時期に、案内の電話をかけることにしぼる」。

その手順として、いくつかのアイデアを出します。

例えば、「適切な時期の電話」「ポイントカード」「値引き」。

即効性のある打ち手を考えたら、まずは直感でOK。

これは実験だと考え、パワーを集中させます。

堂々とフライングする

定時に上がるのに、仕事が早くて、結果を出している上司がいませんか?

そういう人はたいてい「フライング」をこっそりしています。

それは「勤務時間のすべてを本番にしたいから」。

早朝からネットで調べ物をすませておくとか、事前の調査はプロジェクトの開始を待たずに行うとか。

 

100秒を15秒で走る人が、すぐに11秒台にはならないでしょう。

仕事でのフライングは、自分の力を過信しない人の極めてスマートな選択です。

人にお願いできる人になる

一人で仕事をすることは否定しません。

教えることも、話し合うのも、ミーティングするのも、すべて手間が省けます。

しかし、一人で抱え込んで仕事をしている人の仕事って「物足りない」かんじになることがよくあるものです。

 

一人の限界を超えたクオリティーの仕事をするためにも、人にお願いができることは大事なスキルです。

3秒の「魔法の言葉」

何か困ったことがあるときに相談に来る人ですが、どうにも「お互い様」と思えるような人っています。

彼らのようになりたいものです。

そこで彼らに共通する口癖をまねてみましょう。

別れる際に、「何かできることがあれば言ってね」と伝えるようにしてみるのです。

このセリフは心に刺さります。

そのときあなたに「相談にのるチカラ」があるかどうかは関係ありません。

あなたのできる範囲のことをすればいいのです。

情報の共有を「はしょらない」

人にお願いするときには、小さいことでも必ず共有しましょう。

人は、情報を知らされていないことを知ったとき、必要以上に詮索するものです。

「軽く思われている」

「家来じゃないぞ」

など、思わぬ確執に発展することも少なくないのです。

「後で伝えるつもりだった」ということであれば、ちょっと不注意。

 

著者も営業時代に失敗がありました。

お得意様の部長のご機嫌を少し損ねたのです。

部長のご厚意で社長と名刺交換をさせてもらいました。

そのあと社長とまったくの別件で相談を受けたので、特にその部長に報告していませんでした。

それが失敗。

「最近、何しているの」と不安な表情を示したのです。

内容は言わずとも、会社に来ていることは報告すべきでした。

 

たしかに、面倒なことです。

しかし、こじれるともっと面倒。

その対応に時間がかかるかもしれません

些細なことこそ、共有しておきましょう。

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今日も1日おつかれさまでした。

ゆっくり休んで素敵な夢を。

では、また。

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