この本は、普通の人のための本です。
そこそこの大学を出て、たいして大きくない会社に入り、行き先が見えない・・・。
だからこそ、「正しい努力」が必要であると著者は勧めています。
誰にでも再現性のある、「成功術」は泥臭いかもしれませんが、必然だと言います。
高学歴の人間に仕事で勝つために
私は大学に入った直後から
「受験勉強では負けたが、実社会に出た時には絶対、高学歴の人間を逆転してやろう!」
と明確にいしきするようになりました。
私は、学歴はいわば、親の財力など自分の力を超えた部分に大きく左右されるものである一方、仕事は個人の力以外のなにものでもないと考えていて、本当の勝負はそこからだ、と確信していました。
中小企業で薄給の極みでしたが、「職業経験2年以上」とあるようなベンチャー企業に「気合は2年分あります。給料はいらないので修行させてください」と売り込んでいきました。
いつスタートしても手遅れではない
私が最初に努めたのはGDHというアニメーションを制作していた会社です。
将来性を考えた時に、アニメやゲームというコンテンツであれば、日本初でもこれからグローバルな成長が見込めると思えたからです。
そして、その後移ったMCJというパソコンを受注生産方式で販売していた会社では、自分から手を上げて上場実務の担当者になり、週6日、1日18時間働き、さらに1日3時間の勉強で知識を仕入れて、上場までこぎつけました。
おお!すごい努力だと思います。
こうしたガツガツした努力を重ねるパワーを手に入れる方法としては、こんなことを著者は書いています。
「努力できるのも才能」ではありません
「努力できるのも才能」という言い方をする人もいますが、それは絶対に間違いです。
条件さえ整えば、誰でもが圧倒的な努力を積み重ねることは可能なのです。
その努力のための条件とは、ただ1つ。
「自分はこういう人間になりたい」という確固たる目標を持つということです。
この目標は、自分のための目標でなければなりません。
会社や組織のための目標ではいけません。
それでは、まわりにいいように利用されて終わりでしょう。
そうではなく、「個」としての目標。
これが大切なのです。
そして、この目標をいったん肚に据えたら、不要なことはいっさいやらないと覚悟を決めること。
これだけのことで成功は約束されます。
そして、ここが大切なところなのですが、本当に「自分のためになる」と確信で着ることであれば、人間は放っておいても努力をするものです。
逆に言えば、世間の怠け者のほとんどは、目標が無い、おそらく、ただそれだけのことで怠けざるを得なくなっているのだと思います。
そして、もし職場や世間に、「がつがつ努力するのはカッコ悪い」という空気があるのだとすれば、それはますますチャンスです。
ちょっと努力すれば、あっという間にまわりに差をつけることが可能だということなのです。
今日もお疲れさまでした。
ゆっくり休んで素敵な夢を。
では、また。