4月からの1年、せっかくですから良いスタートを切りたいもの。
そこで、「仕事にひとひねり」の習慣をつけてみるのも手だな、と思って手に取った本です。
ほんのちょこっとのことなんですが、今まで仕事をしてきて「あ、これ習慣にしておくとよかったな」と思うものがあります。
著者は33歳にしてはじめて、正社員になりました。
しかもいきなり「経営者」です。
アルバイトも3か月と続かない、知識も経験もないフリーターでした。
それが、経営者になった年に、先代社長の借金3億円を返済するきっかけとなった商品を生み出し、通販市場でヒットを飛ばしました。
どうしてド素人の著者がミラクルを起こせたのか。
それには2つの理由があります。
1つは「目のつけどころ」をちょっとだけひねることこそが、最強のビジネス戦略だと気づいたことと、もう1つは「プライド」がなかったことです。
プライドを捨てて企画を拾う
「目のつけどころ」のおかげで、短期間に新しい商品やサービス開発することができました。
「プライド」がなかったからこそ、貪欲に取引先を開拓できました。
成功体験のある人は、プライドも高くなります。
勝算が見込めないものには、手を出しにくくなります。
でも、知識もプライドもないワタシには、プライドという縛りもないので、ひらめいたら即行動できます。
また、周囲の人に勧められたことや、自分が「いい!」と思ったことは、すぐに取り入れました。
ある日、私は新聞広告にくぎ付けになりました。
そこにあったのは、巷で人気のコリを防いで血行を促す「健康リング」。
「指にはめるだけで肩こりに聞く‥‥本当かな?」
疑いもしましたが、それは一瞬だけ。
3秒後には「これが売れているということは、違うパーツ用の健康リングを作っても売れる!」とひらめきました。
それがのちに販売戸数100万こを超える「EDリング」誕生のきっかけでした。
使う場所を変えるという「目のつけどころ」の勝利です。
すごい!
コレを思いつく、そして商品化できるのが、すごい。
それから、その発想力も、すごい。
そして、「健康リング」を堂々と流用する度胸がすごい。
著者はこの開発について、この1言で締めくくっています。
パクリもマネも継続すれば「オリジナル」な武器になります。
まずは持ち物からマネてみる
これ!ワタシも昔、1度偶然やったことがあるのですが、効果的でした。
そうか、あれはスキルとして有効だったのか。
もっとやっておけばよかった・・・。
大人になって、一流の人に出会うと、自分と比べて落胆していた著者。
でも今は、落ち込むことも、自分の能力を見限ることもしないそうです。
一流の人やその道のプロに出会えば「その姿勢、いただきます」。
喚起しながら彼らの話に耳を傾け、仕事ぶりや態度をつぶさに観察しています。
「自己紹介では、何を語るのか?」
「指示や連絡、報告はどんな風にしているのか?」
「手帳には何を書いているんだろう」
一流の人に近づくために、同じパソコンを購入する。
同じ筆記具を使う。
カタチを真似ると、なぜか気分が乗り、努力が自然にできるようになりました。
以来、経験していない問題に直面したときに、想像力を働かせ「一流の人」「その道のプロ」になりきって、問題を解決しているそうです。
見た目でわかることをくまなくチェックし、そこから彼らの日ごろの仕事ぶりを徹底的に想像します。
カタチから入って自分の気持ちを乗せ、やる気を奮い立たせ、行動を起こすのです。
他にも
「資格試験は1度だけ受験する(損切りの発想)」
「行列ではかならず立ち止まる」
「空回りの努力も大事にする」
「仕事はやり残して帰る(次の日の自分を「がけっぷち」に追い込むため)」
「やらないことリストをつくる」
「重要なことは仕事中に決めない(朝、決めることでうまくいく)」
「悪い話は金曜日の夕方にする」
など。
ちょっとしたことですが、やってみたいと思いました。
今日も1日、お疲れさまでした~。
ゆっくり休んで素敵な夢を。
では、また。