プロスポーツや芸能人、芸術家は上位1%に入っても成功には程遠い世界です。
その点ビジネスパーソンは大学の上位1%でなくても会社に入れ、会社でも上位20%に入れれば成功者と呼ばれます!
会社でもそれ以外でも、この世の中でやっていくには法則があります。
いくら努力しても法則に逆らうとうまくいかないそうです。
すべては自分に理由がある
著者は信販会社のトップセールスマンでしたが、失敗により左遷になり、債権回収部門となりました。
週末も終わりに近づくと憂鬱になり、「ちびまる子ちゃん」の時間になると完全にふさぎ込む生活に。
そんな折に妻から「最近、子どもが学校に行っていない。あなた何とか言ってよ」と言われました。
エネルギーをふりしぼり息子の部屋に行き、「どうして学校に行かないんだ。ちゃんと行きなさい」言うと、息子はかぶっていた布団をはねのけ、厳しい目で著者をにらみながら
「朝からため息をついている親父に説教されたくないよ!」
と言い放ちました。
この日を境にして、何とかしてこの状況を打開すべく、わらにもすがる思いで本を読みまくり、試行錯誤ののちでた結論は
「すべての責任は自分にあった」
という気づきでした。
本著はそうした著者が実践して効果のあったことがまとめられています。
上位20%の人は、成功し続ける
成功法則
□常に相手を喜ばせる
□変えられることに全力を尽くす
□やらなくていいことはやらない
□今の仕事を好きになる
上位20%の人が特別に能力が高いとは思いません。
80%の人と大差ない項目がたくさんあります。
しかし、上位20%の人物像はこんな感じです。
1 えこひいきされている
2 選択と集中がでいる
3 「忙しい」と言わない
4 全速力でタバコを買いに行く
1つ目の「えこひいきされている」とは「コミュニケーション能力」です。
上位20%の人は、相手に喜んでもらうコミュニケーションを取っています。
80%の人は自分が楽しむコミュニケーションの取り方をしています。
2つ目の「選択と集中ができる」は「考え方」です。
上位20%の人は変えられることに全力を尽くし、変えられないことに執着しません。
80%の人は変えられない過去を後悔したり、変えられない他人を変えようと無駄な努力をしています。
「上司が自分のことを正しく評価してくれない」
「私は一流大学の出身ではないので、今の会社では出世できない」
上司も過去の学歴も残念ながら、あなたの力では変えることはできません。
3つ目の「忙しいと言わない」は「時間の使い方」です。
上位20%の人は仕事でもプライベートでもうまく時間をコントロールしています。
80%の人は残念ながら自分を管理できていないから、時間をコントロールできないのです。
時間の使い方のポイントは目的に従って、優先順位をつけることです。
4つ目の「全力でタバコを買いに行く」は「モチベーション」です。
「熱意」という言葉に置き換えても構いません。
20%の人と80%の人では、仕事に対する熱意が違います。
「好きな仕事をすれば成功する」ではなく、「今の仕事を好きになれば成功する」が正しいです。
嫌々仕事をしていて成功することはありません。
他にも上位20%の人の生き方として、
・敵を作らない
・「怒り」に執着しない
・「利」で人を動かす
・相手のニーズをわかっている
・聞き上手
・自分の「正しい」を押し付けない
・習慣を心得ている
・変化を楽しむ
・失敗のリスク分析できる
・毎日が本番
・恥をかいて自信をつける
・読書が好き
などがあります。
自分を知る
上位20%に入るためには、自分を知っていることが、大切だそうです。
そのほかの人は、都合のいい自分だけ知っています。
自分とは他者から見た人物像であり
自分の長所を知り
自分の欠点を受け入れる
上位20%に入る人は、自分の立場を踏まえて、自分のとった行動が他者にとっても企業にとってもよいことなのかを常に考えています。
今年度を「恥をかいて成長する」1年にしたいものです。
ゆっくり休んで素敵な夢が見られますように。
では、また。