猫のメメとモエ

生命線があと10年分しかない!どうせなら、やりたいことに(あまりお金をかけずに)ちょっかいを出すことにした猫好きのブログ。メンタルトレーニング、自己啓発、一人旅、猫めぐり、山歩き、真剣な子育て、ジョギング、写真。その他いろいろ。

『必ず「頭角を現す社員」45のルール』吉越浩一郎

若くて頭角を現す人というのは、年齢が上がっても「上がり続ける」人。

そこにはビジネスパーソンとしての基礎がありますからね。

追い抜かれないよう、常々気を付けるべき中堅どころとしては、こっそりこうした本を読んでおかねばならないと思います。

 

それにしても、「頭角を現すであろう若者」ってのは、目が全然違うし、行動は早いし、目指している場所があったり、整頓が上手かったりしますよね~。

 

著者はトリンプ・インターナショナルで19年間会社を成長させ続けた経営者。

若いビジネスパーソンのみならず、管理職から経営者まで、これからの日本を担うビジネスパーソンに向けての著書です。

 

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「1に体力、2に気力、3に能力」ーこれはビジネスパーソンとして伸びていくための「根本的なルール」として深く自覚し、自分のものにしておかなければならないものだと、私は考えます。

頭角を現していく社員は、目る間を惜しんで体力を削りながら働こうとしたりはしません。

逆なのです。

日々の仕事の中でさまざまなことを自ら気づき、習い、自分の頭で考えて行動し、小さな改善を繰り返すことによって仕事の効率性、生産性を徹底的に求めます。

そして残業などせず、食事や適度な運動にも配慮して、体力を高いレベルに維持します。

さらには気力を充実させるためにも私生活を楽しみ、そうやって仕事全体のパフォーマンスの「伸びしろ」を広げていくのです。

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社内にライバルはいらない

「社内にライバルをつくれ」「同機はライバルと思え」などと、まことしやかに言う人がいますが、これを真に受けるべきではありません。

ライバルは「敵」なのです。

敵は倒さなければいけないし、敵もこちらを倒そうとします。

職場にそんな「敵」がいたらどうでしょうか。

つねに「敵」のことを意識して、ときには足の引っ張り合いをしながら、いい仕事ができるでしょうか。

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職場の人間は「敵」ではなく無条件に「仲間」なのです。

会社が目指す目標に向かってともに歩いていく仲間です。

もちろん仕事の結果として、成績や能力によって出世に差が出てくるということは言うまでもありません。

しかしそれは会社が評価することであり仕方ないこと。

そのことに振り回されることなく、「自分が成すべきことを成す人」は確実に伸びてきます。

徹底的に、自分に「勝ちぐせ」をつける

仕事においての「敵」は、「自分自身」です。

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大きな目標を達成するためには、そこに至るまでにクリアすべき小さな目標や解決すべき問題が山積しています。

これは「マイルストーン」です。

マイルストーンとは、プロジェクトマネジメントにおいて使われる用語で、プロジェクトのスケジュール上の「ある時点」のこと。

そこで進捗状況と品質とぉチェックして、範囲やスペックから外れてしまった部分を検証し直します。

大きな目標達成までにマイルストーンをいくつも置いて、チェックと修正を繰り返すことで、最終的に期限内に結果を出せるようにするのです。

たとえば、顧客を納得させるプレゼンテーションを行うために、データの収集をいつまでに終わらせるか、資料作成をいつまでに行うかなど、すべての準備作業に「デッドライン」を設定してひとつずつクリアしていく。

これもマイルストーンであり、その積み重ねのうえにしか成功は存在しないのです。

 

 「出る杭になれ。出ない杭は土の中で腐る」

新しいことを始めようとすると、必ず「抵抗勢力」が顔を出します。

「前例がない」

「時期尚早だ」

「経験も浅いのに」

そう反対する人が出てきます。

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もちろん、それでいいわけがありません。

打たれても、打たれても、あきらめずに「何度も出ていく杭になる」。

相手のほうが打つのをあきらめて、自分の実力を認めるまで何度でも出ていく。

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ただし間違えてはいけないのは、会社と言うのは、目的とする1つの方向へ向かって社員が一丸となって働き知恵と能力を出し切って所定の実績を出すべく努力する場である、という基本を忘れないということです。

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自分のやり方や考えにこだわるあまり、会社の方針に従わず、担ぐべき御輿をなげうって、べつの御輿を担ごうとするような人ではありません。

なかには、担いでいるふりだけで、実際には方に御輿を乗せていないような社員もいるでしょう。

汗一つかくこともなく、自分の怠慢をごまかせているつもりになっていますが、そううまくはいかないものです。

必ず誰かが気づいています。

こういう自分に甘い人間は、いわゆる「出ない杭」であり打たれるのを嫌ってほんのちょっとも出ようとしませんから、成長できません。

結果も出せず、認められることもなく、土の中で次第に腐っていきます。

 

1度NOといわれただけで、すぐにあきらめる。

ミスをしても自分の非を認めない。

他人に責任を押し付ける。

周りの意見やアドバイスを素直に聞かない。

自分で判断して行動を起こせない。

そういう人は、腐った杭になりかけています。

「実力」というのは、自分にできる最善の方法は何かを判断し、実行に移して、成功に持ち込むまで、あきらめない力のことです。

 

 

休日こそいつもより早く起きる

「積極的に遊ぶ」ことで、自分をメンテナンスできるのです。

どんな遊びでも構いません。

スポーツを楽しんでもいいですし、散歩に出かけるのもいいでしょう。

公園のベンチで本を読むのもオススメです。

映画館や水族館、美術館に足を運ぶのもいいでしょう。

お寺や神社を巡ったり、山に登ったり、海に潜ったり、久しぶりに友人と会って遠出してみるのもいいでしょう。

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リフレッシュの方法は人それぞれです。

ただ、万人に間違いなく言えることが1つ。

余暇が充実している人は、仕事も充実しています。

 

「あとで」「そのうち」を禁句にする

「何かをさせようと思ったら一番忙しいヤツにやらせろ。

それがことを的確にすませる方法だ」

これはナポレオンの言葉ですが、今も昔も人の根本は何も変わらないことがうかがえます。

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一方、仕事ができない人は、問題点に気づくことができません。

気づいたとしても、「まぁ、いいか」「そのうち手を打とう」「もう少し考えてから」と後回しにしがちです。

うじうじ考えるだけで、判断を重ねていかないのです。

それなのに、本人は綿密な仕事をやり遂げている気になっていて、「忙しい」と信じ込んでいるのです。

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「忙しさ=働いた時間」ではないのです。

残業時間の長さで忙しさを確認しているようでは、「仕事ができる社員」「頭角を現す社員」への道は険しいと言わざるを得ません。

本当の忙しさとは、いかに生産性を上げて効率的に働くかということであり、そのうえで「抱えている仕事の数」と「出した結果の数」がどれだけあるかで決まります。

この世の中は競争で成り立っており、ビジネスパーソンとして評価されるには、「1つでも多くの結果を出す」ことが唯一無二の道です。

 

失敗の中に「成長の種」を見つける

「成功する方法」というのは、実はとてもシンプルです。

成功するまでやれば成功する。

それだけのことです。

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失敗から習う大切さはよくいわれますが、これには2つのパターンがあります。

1つは、2度と同じ失敗を繰り返さないための「再発防止」を考えること。

もう1つは、失敗を克服してうまく軌道修正ができた場合は、その経験から「このようなケースでは、こうすればうまくいく」という「問題解決策」を導き出し、しっかり頭に叩き込んでおくということです。

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小さな失敗を乗り越える経験を積んだ数だけ、さまざまなパターンの「再発防止策」「問題解決策」が自分の中に蓄積していきます。

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営業へ行った先でけんもほろろに断られることもあります。

些細な失敗をあげつらって、あなたを笑いものにする人だっているかもしれません。

ときには、相手の心内言葉に、くじけそうになることもあるはず。

そんなときは、ちょっと見方を変えてみましょう。

いわれない侮蔑も非難も、あなたに対する「励まし」だと思えばいいのです。

克服すべき試練を与えてくれる、と思うのです。

克服した先には、必ず自分の成長が待っています。

 

きれいごとはいわない、聞かない

どこの職場にも、「きれいごと」ばかりいっている人はいるものです。

もっとこうすべきじゃなかったのか。

もっといい結果が出せたはず・・・。

その仕事が進行しているときには、口出しも手出しもしなかったのに、結果だけを見てもっともらしい批判や意見をいいます。

彼らの言葉に耳を貸す必要はありません。

あなた自身も、そういう人間にならないようにしてください。

世間的に名の知られた人の中にも、「きれいごと」をいう人も少なくありません。

仕事の現場でもまれたことのないコンサルタントや、民間企業で働いた経験のない大学教授など、現場を経験していない人ほど、「後だしジャンケン」が得意なものです。

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物事を実行、実践して、そして「結果」を出してこそ仕事なのです。

「一見、正しいこと」をいっているような人間に絶対惑わされないようにすることです。

大切なのは、その人が「何をいうか」ではなく、「何を実行したか」です。

どんな「実績」があるかです。

ここでよく見極めてください。

 

他にも

・大事なのは「プロの誇り」ではなく「プロの自覚」

・問答無用で「朝型人間」になる

・いつか独立するつもりで働く

・まず「やってみる」、「取りかかってみる」

・「自分の立場」をわきまえる

・仕事の武器としての「ユーモア」を持つ

・”オールドタイプ”に成り下がらない

・うまくいっているときこそ、変化する

・いつでも「自分原因説」が正しい

・「自分がやらなくて誰がやるの?」

・組織は「トップダウン」が正解と心得る

・「できる上司ほど無理を言う」

・自分の評価は「いつもの自分」で決まる

・”精悍”なビジネスパーソンになる

・”身銭”を切れない人間にならない

 

などなど。

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「きれいごと」を言う人って、それらしく見えるんですよね。

もう、上手にモノを言うんです。

昨年、けっこうそれに振り回されちゃったんですけど、「実績」で見ればよかったんだなぁ、と。

 

今週もお疲れさまでした。

ゆっくり休んでくださいね。

では、また。

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