猫のメメとモエ

生命線があと10年分しかない!どうせなら、やりたいことに(あまりお金をかけずに)ちょっかいを出すことにした猫好きのブログ。メンタルトレーニング、自己啓発、一人旅、猫めぐり、山歩き、真剣な子育て、ジョギング、写真。その他いろいろ。

『1000人の死を見届けた終末医療の専門家が書いた 死ぬときに後悔すること25』 緩和医療医 大津秀一

緩和ケアという、主にガンの末期の患者さんの心身の苦痛を取り除く仕事をしている著者。

ガン末期の身体的苦痛を取り除くスペシャリストです。

しかし一方で、身体的な苦痛は取り除けても、その人の心の苦痛を取り除くことはなかなか難しいそうです。

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現実問題、著者が見届けてきた患者さんたちは、大なり小なり何らかの「やり残したこと」を抱えていました。

だから皆、程度の差こそあれ、後悔していたそうです。

けれども、その後悔の程度には大きな違いがありました。

単純な話ですが、明日死ぬかもしれないと思って生きてきた人間は、後悔が少ないそうです。

限られた生の時間を精一杯生きようとする人間であり、1日1日に最善を尽くそうとする人間、一期一会を思う人間です。

 

だったら、終末期に皆が必ず後悔すること、それを前もって紹介し、元気なうちからやっておけばよいのではないか、そのような思いから生まれたのがこの本です。

 

死ぬときに後悔すること25

健康・医療編

1 健康を大切にしなかったこと

2 たばこを止めなかったこと

3 生前の意思を示さなかったこと

4 治療の意味を見失ってしまったこと

 

心理編

5 自分のやりたいことをやらなかったこと

6 夢をかなえられなかったこと

7 悪事に手を染めたこと

8 感情に振り回された一生を送ったこと

9 他人に優しくしなかったこと

10 自分が1番と信じて疑わなかったこと

 

社会編

11 遺産をどうするかを決めなかったこと

12 自分の葬儀を考えなかったこと

13 故郷に帰らなかったこと

14 美味しいものを食べておかなかったこと

15  仕事ばかりで趣味に時間を割かなかったこと

16 行きたい場所に旅行しなかったこと

 

人間編

17 会いたい人に会っておかなかったこと

18 記憶に残る恋愛をしなかったこと

19 結婚をしなかったこと

20 子どもを育てなかったこと

21 子どもを結婚させなかったこと

 

宗教編

22 自分の生きた証を残さなかったこと

23 生と死の問題を乗り越えられなかったこと

24 神仏の教えを知らなかったこと

 

最終編

25 愛する人に「ありがとう」と伝えなかったこと

 

 

自分のやりたいことをやらなかったこと

人の一生は、実にあっという間のものである。

とはいっても、私が実際に終局の立場に立ったわけではないので、この慨嘆を完全に理解することはできないが、これは等しく皆が言い残した言葉である。

いわく、「人生はあっという間であった」と。

するとやはり、それまでしたいことができていたか、その実現度に公開の量は反比例するであろう。

・・・・

とにかくいまわの際には、自分に嘘をついて生きてきた人間には、必ず後悔することになろう。

転職したいなら、今すべきである。

新しい恋に行きたいなら、今すべきである。

世の中に名前を残したいなら、今からすべきである。

・・・・

しかし、私もたくさんの人生の最期を見てきたが、

「障害を愛に生きるため、新たな伴侶と生きた女性」

「都会での暮らしを捨てて、光源で第二の人生を自然とともに生きることを実践した男性」

「最期の瞬間まで、自分の作品に心血を注ぎこんでいた男性(彼の死字自体も、彼の作品の新たな1ページとなった)」

そうしたかれらすべてが輝いていた。

そこにはほとんど曇りもなく、死に顔は穏やかで、実際後悔などほぼなかったのではないかと思われる。

 

不思議なことに、忍従に忍従を重ねた人生は、きわめて日本的であることもあり、皆からは尊敬はされる。

けれども、実は皆を惹きつけて止まないないのは、「やりたい放題」の人生である。

真似できないからこそ、魅了されるのかもしれないが。

 もちろんやりたい放題といっても、人の道にそむくことではない。

けれども社会的な善悪で言うと必ずしも完全な善ではないかもしれないが、自分の思いに準じたのであろうそういう人生は、後ろ指をさされるどころか、不思議と潔いものである。

なので、自由に生きた人生は皆から尊敬はされないかもしれないが、愛される。

そして心地よい清涼感を残すものである。

 

一方で、自分の心の声に耳を傾けることなく、社会的な規範の実を重んじ、したいと思ったことの多くを心のうちに納めたままで、

「先生、ひたすら耐えるだけの私の人生は何だったのでしょうか?」

となってしまっては、どうだろう。

 

 

 

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とにかく、好きなことをしましょう!

 

今日も1日お疲れさまでした。

ゆっくり休んで素敵な夢を。

 

 

 

 

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