週刊「JIDAI」の女性編集者、松方弘子29歳元巨乳。
寝食も忘れ、凄まじい勢いで仕事に没頭する彼女のニックネームは人呼んで『働きマン』。
仕事人間の松方だけでなく、松方の周りで働く様々なタイプの人達の視線を通して、「働くとは何か」を問う!
2006年10月には、フジテレビでアニメ化。2007年10月には、日本テレビで菅野美穂主演でドラマ化。
人間臭くて、でも真剣な主人公に飲み込まれる漫画、『働きマン』。
こんばんは。ラブです。
『働きマン』に学ぶ男社会の渡り方
主人公は、硬派ちょっと男性寄りな雑誌の編集者。
仕事の仕方は男そのもの。
ここぞという特ダネを得ると「男スイッチ」が入って、寝食も忘れて没頭。
すさまじい集中力で仕上げていく。出世もしていきます。
自分の仕事の甘さに気づいて落ち込む日があっても、「そこで自分は何ができるのか!!」と立ち上がって、逆転させていきます。
そんな彼女の周りは、それぞれの生き方で仕事と向き合う『働きマン』がいます。
主人公が芸能関係の特ダネを偶然ゲット。
しかしそれを雑誌に載せるかどうかで、芸能事務所と出版社内の少年誌の関係がこじれ、社内で同僚に憎まれたり。
風邪をひいて倒れそうになりながらも、周りからの嫉妬もあって手助けなし。
取材した成功者の声から、自分を励ましてまた立ち上がったり。
「男らしく」生きる
本質的なところで、働く女性がぶつかる壁の「あるある」が満載。
どう生きるかが自由である分だけ、とても迷うし、後悔もする。
そんな中で、仕事を必死にやっていくことを自然と選んでいく主人公に、現代の女性が共感したからこそ、アニメ化やドラマ化があったんだと思います。
まあ、私は原作派ですけど。
もっとほかの楽な生き方もあるけれど、「全力で働く」という選択肢を選んだ主人公がものすごく好きです。
社会というものは、男が作ってきたものであるという性質上、女性が本気で働いていくならば、時に女性的な考え方を捨てて「男スイッチ」でものを考え、割り切っていくことが必要ですね。
どこまでが自分の責任を持つべき範囲なのか考え、自分の仕事に責任をもって取り組む 、男よりも男らしく発想していく強さが求められていくことがわかります。
自分の仕事の甘さに気づいたら、ここに戻る。
自分の保身のためにぐずぐず考え出したら、ここに戻る。
勝間和代さんの著書と『働きマン』は、女性が社会で自己実現していくためのバイブルでしょう。
一人で生きるということ
ただ、この働き方をするときには、孤独に耐えることを肝に銘じなければなりません。
女性特有の「お友達仲間」に、この上昇志向は受け入れてもらえない。
かと言って働く女同士って忙しすぎて時間が全く合わないんですよね。
それでいて、ここまでの生き方をする妻を支えてくれるパートナーってそうたくさんいるわけじゃありませんからね。実際主人公も長く付き合った彼氏と破局してます。
勝間和代さんみたいに、家事を働いている妻に全部押し付けて平気でいるような夫とはさっさと離婚して、二人目を見つけるくらいのバイタリティーがないと、両立はむずかしいです。
夫だって忙しいし、癒されたい!!
うちに帰ったら、話を聞いてもらいたいのに、企業戦士の妻に「あんたは甘い!!」と突っ込み入れられたくないでしょうし(笑)
体調を崩してすぐに、『働きマン』全4巻をクローゼットの奥にしまい込みました。
「違う働き方をしよう、死んでしまう」と思ったから。
それでも、やっぱり最近引っ張り出してきて、本棚に並べ治してしまいました。
ははは。
じゃあ、自分はどうなのよ
やっぱりやるからには本気で取り組めたら、とおもうわけです。
こんどは、体を壊さないようにバランスを取りながら。
そう思って今日もちょっと『働きマン』の背表紙を眺めています。
さまざまな考え方がある今の日本です。
ゆっくり無理なく働くのも正解。
自分の時間を大事にするのも正解。
プライベートや家庭を大事にするのも正解。
仕事に命を燃やすのも正解。
そして、どの道を選んでも必ず迷いがあるんですよね~。
40女それぞれの孤独
その迷いと向き合いながら、自分の道を一人で決めて進むしかないんですね。
私は子育てしながらパートでない勤務をしてきました。子どもが熱を出せば、出勤が遅れて職場に謝り、預かってもらう姑に謝る。
そんな中で睡眠時間を削って必死に仕事に取り組んでも、男性よりも評価されない毎日でした。
味方は、いるような、いないような。・・・まぁ、正直いない。
独身の友達も介護が必要になった親を抱えて、仕事のやり方や自由を削っています。
職場の友達は、周囲の職員が鬱や介護、子育てで櫛の歯が抜けたようになっていく中で、一人悪戦苦闘しています。
主婦のママ友は、パートタイマー。きつい仕事をこなしながら、子供との時間も大事にしてきたけれど、仕事のきつさの割には収入面での苦労が絶えず、節約倹約。
子育てと親の介護がバッティングしている人たちの生活なんて、考えただけでずーんと落ち込みます。
どの生き方にも「すごいね」という言葉が出てしまう。
立派なおばさんになりたい
今の若い人たちの生活ぶりもしんどいですね。
私たちは、どんな道を彼らに残していけるんでしょうか。
そんな時に思い出す言葉があります。
「そんなんじゃ、立派なおばさんにはなれないわよ!」
30代の時、仕事で突っ走りすぎて上司に叱られ、仕事を頓挫させられ、職場でめそめそ泣いていたとき、40代のベテラン女性に笑ってビシッと言ってもらいました。
立派なおばさんは、そんなことごときで泣いたりしない。
胸張って負けずに生きていきなさい、と教えてもらいました。
昔よく見た「肝っ玉母さん」。
私はそれが目標になるのかもしれません。
夫がどんなダメおやじだろうと、わが子がやんちゃ小僧だろうと、家計が今月も赤字だろうと、笑って抱きしめていた偉大なる母親たち。
私は下町育ちなので、近所のおばちゃんに可愛がられたり、時に叱ってもらって育ちました。
家の鍵を忘れると、親が帰宅するまで自分の家に置いてくれた、懐の深いおばちゃんたち、本当にあったかい。
そこには立派なおばちゃんたちの、誰に評価されなくても、ただ笑ってすべてを受け入れる強さがありました。
目指すべきは、たくましくて暖かい、そんな姿かもしれません。
それでも日々、まだまだブレるし、あれこれ言われて凹んだり、腐ったり。
でも、誰かのためになったと思える生き方ができたら、最高かもしれません。
みなさまは、人生とどう向き合っていますか?
私は本当にまだまだです。
失敗しながら、泣きながら、迷っていくんだろうな~(笑)
ここまでお付き合い、ありがとうございました。
では、また。