散らかしやすくても、捨てられなくても、ミスが多くても、それに対応するスキルがあれば大丈夫です。
買いすぎや持ちすぎ、そしてクヨクヨしたり依存しやすい性質があっても、自分を諦める必要はありません。
それは「脳のクセ」でそうなるのであって、あなたの性格や根性の問題ではないからです。
ルールを作る、タイマーを使う、目に見えるようにしておくこと。
記憶を置き換えるなどの自分専用の「トリセツ」を手に入れること。
そうしたスキルで、エネルギッシュでフットワークがよく創造力豊かな本来のあなたを大いに発揮させましょう。
こんばんは、ラブです。
歴史に名を遺すエネルギッシュなADHD
「うっかり」「ドタバタ」「飽き性」などの性質をもったグループはADHD系として、歴史に名を遺すエネルギー溢れる先輩たちを輩出しています。
しかしながら、その瞬発力を持つことは同時に継続が苦手になることも。
そのために最後の最後で、しばしば手柄を人に持っていかれるという憂き目にあうことさえあります。
そこで私たちのパフォーマンスを最大限に引き出すためにも、「自分のトリセツ」をしっかりと作ることが必要なのです。
脳科学的に見ると
このグループは脳科学的には「側坐核」と「前頭前野」が他よりも働きにくいことが指摘されています。
そうすると、きちんとすることを大切にする文化を持つ日本人としては「不注意」「多動性」「衝動性」が人より目立つことになります。
これは国民性によって評価のされようも違うもの。
たとえば専門家の間では、「アメリカ人ってみんなADHDに見えるよね」と言われることもあったりします。
陽気で移り気な国民性のある国ならば、そんなに困らないのかもしれません。
しかしここは日本。
仕事への信頼を強めていく上では、そんな自分をフォローする手立てを持っておくことが、あなたの人生をよりハッピーにしていくのです。
自分を愛することでワーキングメモリーを広げる
「自分はできる!」と思える日は、いつもよりも頭の回転がさらに上がっていませんか?
実はこれはADHDグループの人にはことさらに現れる性質でもあるのです。
「自己肯定感を低くすると、ADHD傾向の人はワーキングメモリーを使い果たしてしまう」という事実があります。
ワタシ自身も仕事で大失敗したときに、頭が真っ白になり、いつもなら考えられないくらいに余計なミスを乱発してしまった経験がありました。
ネガティブ感情でいっぱいになると、脳の中の作業台であるワーキングメモリーが人よりも早くいっぱいになるためです。
そこで必要になるのは「自信」です。
しかし自信を持つことは不得意分野である人が、私たちのグループには多いのも実情です。
子どもの頃からの数多くの失敗経験が原因だったり。
自信をしっかりつけていくことは、ADHDグループには非常に大事なことです。
自信を持つためには、自己肯定感を上げていくことが必要です。
自己肯定感を上げるには、「小さな達成感をつなげていくこと」が有効だと実感しています。
日常の仕事や家事で「自分のトリセツ」をうまく使うことで、毎日紙1枚分の厚さの小さな達成感を重ねて自信を積み上げ、自分を好きになっていきませんか。
片づけが上達するトリセツ
意識のターゲットを絞ると、整頓が上手くなれる
自分でも気づかないうちに机や部屋が散らかっているならば、「衝動性」が多少あるのかもしれません。
玄関のカギを開けたら、「あのドラマが始まっちゃう」とカギの存在を忘れてテレビへ。
「あー、のどが渇いた」とペットボトルを冷蔵庫から出して一口のんだら、「ゲームしようっと」とペットボトルの存在を忘れる。
なぜでしょうね、やってしまうんです。
だから、ある日「何故、冷蔵庫の上にテレビのリモコンが!?」という怪奇現象が起こり、霊の仕業かと本気で悩む日があったり。
そこで大事なのが
0.5秒立ち止まり、「終わる」ことに意識を向ける
ほんの0.5秒だけ「モノを使ったら、もとに戻す」に意識すること。
実は、私たちはモノの大きさや形状を把握する「空間認知」が苦手な可能性があるのです。
だから、私たちがもとに戻すには、王道ではありますがあらかじめ「カギはここ」「スマホはここ」と決めてしまうことが必要です。
なぜなら、他の人は得意としている「直感で見分けて『これは衣類系』『これは書類などの紙系』」などと見分けて収納することにちょっと時間がかかったりしていることも。
だから、片付けが人より苦手なのです。
視覚に訴えて片づけを行うために、「目立つラベルを貼る」というのも有効な手段です。
とにかく0.5秒が決め手!
引き出しを締める、
脱いだ靴をそろえる、
カギをカギ置きに置く、
使った皿はすぐ流しへ、
ざっと浴槽を流してから風呂を出る、
トイレのついでに便器を拭く、
ベッドから出る時に布団を整える、
ペットボトルを呑み終えた瞬間にラベルをはがす、
床に落ちているゴミは見た瞬間に拾う
必要に応じてこうした「自分ルール」を作るだけで、私たちは整頓はできるようになります!
断捨離
「いつか使えるかも」と思うときりがなく、そして断捨離が進まない・・・。
これも「脳のクセ」のせいであり、あなたの性格に問題があるせいではないのです。
感情が強めに出やすい性質なので、捨てようと思った瞬間に「それにまつわる思い出」がやたらと出てきたりするのです。
ひとつひとつを見ながら「捨てるか・残すか」を判断すると、どうしても迷いが生じたり、人一倍疲れを感じるのはそこなのです。
そこで使えるのは
「ルール」に従って捨てる
です。
自分なりの基準を作ってしまうと、処分がラクになります。
・時間のルール
洋服・・・3年間着なかったら捨てる
雑誌・・・3か月前のものは捨てる
・空間のルール
洋服・・・ハンガーの数を決めて、それにかからないものは捨てる
クローゼットに入らないものは捨てる
食器、本・・食器棚や本棚に入らないものは捨てる
・実用性のルール
すべてのもの・・「好き・嫌い」ではなく、「使えるか・使えないか」で判断する
時間を味方につけるスキル
やり出したら止まらないほどの集中力を出せるのが、ADHD傾向の人です。
しかしその集中力があるゆえに、1か所だけを頑張りすぎて、へとへとになってしまうこともあったり。
それは感情や行動のコントロールをあまり得意としていない性質も持っているからです。
その他の人にはまねできない集中力は、研究や発見、発明、芸術関係などでは大成功できます。
だから、生活の中ではそれを上手にストップさせるスキルを持っていればいいだけなのです。
夢中になると止まらない!という場合のスキル
家の中をざっくり片付けたい、などと思ったときには、こうした集中グセが困ったりします。
そこで、こんなスキルを使ってみませんか。
①タイムスケジュールを作る
「キッチン15分」「リビング15分」などとあらかじめタイムスケジュール作ってしまいます。
興味のあること以外は、ちょっと続かないこともある性質ですから、あまり長く設定しないで短めにすることが大事。
1週間も15分ずつの片づけを繰り返せば、かなりすっきりします。
さらに
②タイマーを使う
断捨離の本でも記憶術の本でもよくタイマーは出てきます。みんな普通に使ってます。
集中しやすい私たちには、気持の切り替えに有効です。
片付けなどの意欲の持続に苦労する作業は特に、「あと1分半だけ頑張ればいいんだな」などと「作業の終り」が見えることで、やり遂げることができたりもします。
記憶力の個人差を超えていこう!
記憶はとにかく脳の外へ
いろいろな家事や仕事を片付けていると、大事な記憶であってもどんどん忘れてしまう人は、このスキルを。
残念ながら、記憶力には個人差があります。
私たちのグループは、さまざまな思いつきで家事や仕事を片付けていると、どうしても細かい記憶を落としやすくなってしまいやすかったりする人も。
その場合は、
①家事も仕事もマニュアル化する
ことがおすすめです。
たとえば朝なら、
炊飯器のスイッチを入れる→コーヒーメーカーをセット→洗濯機を回す→水やり→ゴミ出し
など。
基本のタスクをすべて書き込み、それに従って実行するだけです。
作業が終わったらチェックを入れておくと、達成感もあって楽しい時間になります!
大切なのはワーキングメモリーに負担をかけないこと。だから、
②記憶は何でも目に見える形にすること
・メモ帳やスマホで買い物リストを作る
・ホワイトボードに予定を書き込んでおく
・付箋の活用
また、声に出しておくことも「聴覚刺激」を使ったよい方法です。
③やるべきことを、唱えながら歩く
あんまりカッコいいとは言えないけれど、「総務課に書類、総務課に書類・・・」と唱えながら作業すると、とにかく忘れにくいですよね。
④玄関先に置いておく
忘れやすいごみ出しは、前日にゴミ袋を玄関に置いて出し忘れをセーブする。
ハンカチやティッシュは玄関のケースにストック。
カギをかけるフックは玄関に。
玄関のドアに忘れたくないものを付箋に書いて貼っておく。
ちょっとしたスキルで、人生をもっと楽しくしましょう!
今日もお疲れさまでした。
今夜、ステキな夢が見られますように!
では、また。