仕事やプライベートに煮詰まったとき、どんなことをしていますか?
「これ以上考えても仕方がない。いったん切り替えよう!」
そう思ったときワタシは強い刺激のあるもので完全にトリップしようとしたり、甘いものを口にして思考を遮断するクセがあります。
でも、この方法だとだんだん刺激や甘さに慣れてより強いものが欲しくなるし、お財布にもダイエットにもよろしくない!
意志をもって「気分・感情」をチョイスできるようになれれば、行動が変わり、結果として起こってくる現実が変わりだす、と著者は言います。
そんな「気分・感情」を自分で選択できる方法を勉強したいと思います。
こんばんは、ラブです。
「気分」を「転換」できたら人生のコントロールもできる?
著者は、ザ・レジェンドホテル&トラストのCEO。
実業家の父に経営の帝王学を学び10歳から起業家を志し、アパレル業で腕を磨き、外資系コンサル会社で売れっ子になり、今の楽天リサーチの前身を3人で立ち上げた人です。
何もないところからホテルマネジメント会社を創業しました。
人に元気を与えると評判の講演は、アジアを中心に開催され3年間で380000人以上が参加しているそうです。
気分転換で、本当に人生は変わるのだと著者は言います。
わたし達が思っている以上に「気分」は重要なものだから。
なぜなら、「心=気分・感情」が変わると、行動が変わってしまうからです。
人の心(気分・感情)は、現実をどう解釈するかによって変わります。
だったら、多様な視点から「思考」できるようになることで、目の前で起こっている事柄をどう意味づけ解釈するのかが大切になります。
何事も周りに感謝できるように解釈し、自分にとって都合の良いふうに「気分・感情」を持てるようになればいいのです。
意志をもって「気分・感情」がチョイスできるようになると、行動が変わり、結果として起こってくる現実が変わりだします。
つまり「気分」を「転換」することで、勝手に人生は好転しだすのです。
本著では、たくさんある「気分転換」法の中でも、「人生を変える」ことになるきっかけやヒントを満載しています。
1日1回、気分転換をして、「新しい視座」を体感してみませんか。
「へ~」「ほ~」「は~」とだんだん腑に落ちてきたら、コチラのものだそう。
人生を変えることは、実はそんなに難しいことではないと著者は言います。
「そんなバカな」と思うまじめな人ほど、おすすめの本だそうです。
まじめな人ほど、自分のなかの常識にとらわれているからだそうです。
新しい視点は、あなたの人生に変化を起こします。
今迄と「違う気分」が「違う人生」をつれてくるのです。
今、現状を別の視点から見てみる
嫌なことがあったとき、最悪な気分になりますよね。
でもそれは、本当に「嫌なこと」なのでしょうか。
たとえば、「英語が得意ではないのに海外赴任が決まってしまった」というとき。
この出来事に対して「会社を辞めたい」と思う人もいれば、「これはネイティブスピーカーと実践で話すチャンス」ととらえ、英語の勉強を始める人もいるでしょう。
もっと単純な例でいえば、神社のおみくじで「大凶」がでたとき、「最悪だ」と思う人もいれば、「今が最悪なら、ここから良くなるばかりだ」とラッキーに受け取る人もいます。
起こっている現象は同じでも、解釈の違いで反応が違うのです。
著者は中学生の時、格言をつくりました。
「真ん中も右から見れば左」
という格言です。
テーブルの真ん中にコップが置かれているとイメージしてください。
コップの右側に居る人にはコップは左側に見えますが、コップの左側にいる人にはコップは右側に見えます。
コップは真ん中に置いてあるのに。
著者はこれに気づいてから、自分と反対の意見を持つ人も受け入れられるようになったと言います。
世の中に「正解」はありません。
1つの出来事に対して、どの立ち位置から、何にフォーカスし、どう解釈するのかは、自分で自由に選択できるのです。
立ち位置が違うと、同じ現象も違ってい見えることを実際に感じるには、紙に書いてみることを著者は勧めています。
1枚の紙の左右に、わけます。
そして
①右に自分の普段考えている意味づけを書きます
②左のもう半分には、あえて「反対」から見た時の意味づけや「その出来事が良いことだったら?」という考えを書きます。
何度かこのシートをやってみて、両方のサイドから考える方法に慣れてくると、どう解釈するかは自分自身が決めているということを理解できるそうです。
善悪は解釈次第です。
そのことを証明する実験があります。
ホワイトボード 上に小さな点を書いて、「何が見えますか?」と質問すると、多くの人は「黒い点が見えます」と答えます。
ホワイトボードはほとんどが白い部分で、黒はほんの小さな点にも関わらず、です。
次に「他に何が見えますか?」と質問すると、しばらくして「白いホワイトボードが見えます」と答える人が現れます。
もう一度質問しないと、黒い点しか見えなくなっているのです。
白いホワイトボードがあるからこそ、黒いマジックの小さな点に気づくことができる。
逆に黒いマジックの小さな点があるからこそ、白い部分がたくさんあることに気づくことができるのです。
自分がフォーカスしたものが自分の中で大きくなっているだけ、ということにも気づいていただけると思います。
自分がどこにフォーカスするか、そこが大事なのです。
失敗したこと、苦労したこと、不幸なことにフォーカスするより、今ある幸せにフォーカスできれば、今の幸せに気づき感謝が湧いてきて、人生はどんどん変わっていきます。
目標と目的の違いを知る
人生で挫折しなくなる方法は、「目標」だけでなく、「目的」を持つことだと著者は思っています。
何となく混在しやすい2つです。
「目標」は数値に置き換えられ、達成できること。
たとえば、金メダルを獲る、野球選手になる、お金持ちになることなど。
「目的」とは、その状態を追求するもので達成できないもの。
たとえば、社会保障が整った安心して暮らせる毎日を届ける、子どもたちにチャレンジする素晴らしさを伝える、戦争や犯罪のないはだしで歩ける世界を実現するなど。
この2つの違いがしっかりわかると、いろいろなことがすっきりします。
著者の講演会で、「夢は叶うというけれど、私は野球選手になる夢が叶わなかった」という男性がいました。
野球選手になりたかった目的を聞くと、「憧れの野球選手がいて、あの選手みたいに子どもたちを勇気づけられる人になりたかった」と答え、本人が気づきました。
「ああ、子どもたちに夢を与える大人になるということは、今の仕事をしていてもできるかもしれません。
地元の少年野球チームの監督を引き受けることで、子どもたちに夢を与えることはできますね。」
そうです。
野球選手になるという夢は、「目標」であって「目的」ではありません。
子どもたちに夢を与える大人になるという「目的」は、別の方法でも追及することができたのです。
実は、「目標」だけを掲げて、「目的」がないと夢に挫折しやすいのです。
違いがしっかりとわかっていたら、「目的」を目指して進むための方法(道)は、100万通りあるはずです。
私たちは、「目標」ばかりに注目してしまい、「目的」を忘れがちです。
なんのためにやっているのか、という「目的」を再確認することが大切なのですね。
ただし、「目的」を追求するためには、一里塚的な「目標」の設定も大切になってきます。
「目標」と「目的」は、気っても切り離せないセットになっています。
目標は細分化し、数値化することが大変重要です。
たとえば「やせたい」という漠然とした目標でなく、「10キロ絞る」など具体的な達成目標が有効なように。
そして「目標」が達成できなかったら、もう一度「目的」に立ち戻って別の方法(やりかた)に変えてみましょう。
例えばダイエットをしようという目的が「健康になるため」であれば、毎日ウォーキングする時間を「目標」と設定してもいいわけです。
今日もおつかれさまでした。
ゆっくり休んですてきな夢が見られますように!
では、また。