特に同じ屋根の下で一緒に暮らす関係のなかで「距離間隔」を間違えると、トラブルが多くなってきます。
一緒に住んでいるという甘えは、過剰な干渉や口出し、おせっかいなどの問題を引き起こします。
それをどうしたらいいのでしょうか。
こんばんは、ラブです。
自信をつけるためには、何が起こっているかを知る
その行為が、たとえ思いやりからだとしても・・・
著者のところに来た夫婦の例です。
例えばあるとき妻がキッチンでものを探しています。
そんなことをしていると、必ずと言っていいほど夫が顔を出してきます。
「何をしてるの?」
妻は無言で探し続けています。
放っておいてほしいからです。
それなのに、夫は言います。
「一緒に探してあげるよ」。
それに対して妻は
「自分でやるから、いいんだって!」
と怒りだします。それに対して夫は
「何だよ、一緒に探してやろうって言ってるのに!」
と言ってしまいます。
そんなに妻は怒ることはないのでは?と思うでしょう。
でも、実はこの夫婦はいつもこのパターンなのです。
夫が毎日毎日よく妻に干渉するのです。
「何を食べているんだ?どこに行くんだ?何を買ったんだ?あのときあの人に何と返事したんだ?」
あなたが妻の立場だったら・・・どんな気分でしょうか。
うんざりしますね。
しかし、夫は「親切心」のつもりでやっていますから、ことがメンドウです。
「相手のため」は相手にも自分のためにもなっていない
一緒に住んでいても、関係性は存在する
この夫婦も、どちらかが悪いということではありません。
あくまでも「お互いが相手の言葉に反応しあっている」という「関係性」なのです。
この夫は、妻に親切のつもりで声をかけています。
そして、夫は自分では気づいていませんが、自分が発信したら「妻は必ず応じなければならない」とも思っています。
実は、これも夫の自信のなさのあらわれです。
夫は妻が自分に黙って従っていないと、自信がないゆえに安心できないのです。
関係性に気づけばもめごとが激減する
夫は「妻が自分を不快にさせる」と思っていますし、妻は「夫はいつも監視してくるし、自分のことにすぐ口出しする」と思っています。
夫の一連の行動が、妻を重苦しくさせているのです。
でも、妻は妻で、その気持ちをどういう言い方で伝えていいかわかりません。
それでつい攻撃的な言い方をしてしまうのです。
これは親子でもおおいにある話だと思います。
もし夫がこんな関係性に気づいて
「口出しするのはやめよう。相手に任せよう」
と決めたら、数多くのもめごとが改善されるでしょう。
いっぽう妻も夫に対して
「手伝ってほしい時には私からお願いするから、そのときは手伝って」
などと伝えることができれば、気持がラクになるでしょう。
「相手のため」ほど役に立たないことはない
人と人は「距離間隔」が近いことが争いの種になります。
ですから、長時間一緒にいる間柄では、なおのことお互いの「距離間隔」を自覚して、できるだけ「相手の領域に無断で侵入しない」ことが大事です。
「相手のため」は、決して相手のためにも、自分のためにもならないのです。
もし本当に夫が「妻のため」を思うなら、
「手伝ってほしいことがあったら、遠慮なく言ってくれよ」
一言、そう伝えてみることです。
そうするだけで、心と頭が妻から離れます。
妻にもたれかかっていた自分が、すっと自分の足で立つような感じです。
実行してみると、まず自分を大事にできたという心地よさを感じ、相手が気にならなくなります。
同時に何か温かい気持ちが湧いてきて、相手を認める感覚がつかめるのではないでしょうか。
この「相手から離れた感覚」が「自立」と「自己信頼」の感覚です。
少しはのんびりできたでしょうか?
明日からの1週間が、あなたにとって最高の日々になりますように!
では、また。