ワーキングメモリに願望を常駐させて、「引き寄せの法則」を叶えていくことを勉強しました。
この状態は「潜在意識を味方につけている」状態だと言えます。
寝ても醒めても、歩いていても、テレビを観ていても、いつも自分が意識している「願望をかなえた姿」が意識されていますから、その実現に向けて情報が集められていきます。
この「寝ても醒めても」状態になっていないのならば、もう一度「自問自答」プロセスに戻る必要があります。
また、目先のことで頭がいっぱいになり、あなたの夢や願望をイメージしている暇がない、という状態が続くと、効果がごく薄くなってしまいます。
ワーキングメモリが現実のさまざまな雑事や願望の実現に関係のないことを直視し始めてしまうからです。

潜在意識を味方につけることで、何が起きるか
願望をあなたの短期記憶に駐在させるには、何度も何度も、しつこいほどに、飽きるまであなた自身に問い続けることが大切です。
「自分の目標は何か?」
「叶えたい夢は何か?」
と。
そして、具体的イメージやプランを口に出しましょう。
メモに書きましょう。
このプロセスを惜しまないことです。
飽きずに繰り返すことで、潜在意識は味方につきます。
すると、あなたの行動も大きく変わります。
自然と身体が動くようになるのです。
「不動産の知識はそこそこあるが、海外の事情にはまだ疎いな」
となったとき、あなたの脳に空白が生まれます。
長期記憶にアクセスしても、これまでの知識や経験がないので求める答えが見つからないのです。
この「情報の空白」とでもいうべきものを目の前にしたとき、人はその空白をとにかく埋めたいと思って行動します。
海外の情報に詳しい人に直接話を聞きに行ったり、関連する講演会や勉強会にも積極的に参加するようになったりします。
関連の本をむさぼるように読むようにもなります。
これは、願望イメージがはっきりしているからこそ生まれる行動です。
なぜなら、イメージがアバウトなままだと、今の自分に何が足りていないのか、その空白までもがぼやけて見えないから。
この状態になると、もはや努力を努力と思わなくなります。
頑張ろうと思って頑張らなくても、信じないほどフットワークが軽くなり、今まで無理だと思っていたことすら、難なくできることになります。
この状態こそが「成功を引き寄せられる」ということ。
つまり、夢や願望が自分のほうへ引き寄せられるのではなく、ワーキングメモリに願望が常駐されたことで、自分自身がその願望イメージに引き寄せられるほど行動するようになる。
これこそが「引き寄せの法則」の真相です。
ワーキングメモリに余裕がなくなる現代人
しかし、高度情報化社会に突入した今、あまりに情報が増えすぎて、多くの人がその洪水に押し流されてしまっているのが現実です。
短期記憶にあまりに多くの「ノイズ」が蓄積されます。
よく「精神的な余裕がない人」がいますが、これはまさにそのせいです。
目の前のことにいっぱいいっぱいになってしまうのです。
実は、脳には、あるものに焦点を当て始めると、他のことに焦点が合わなくなる「脳の焦点化」という原則があります。
たとえば今、転職を考えているとします。
「転職したいな、転職したいな」と思っていると、「転職」というキーワードに焦点が当たります。
新聞を読んでいても求人報告に目が付きますし、書店に行くとつい転職の本が気になる。
街を歩いていても「〇〇を急募!」とポスターがいつも以上に目につくようになる。
「あれ、何だか最近転職関連の情報が増えたなぁ」
と感じるかもしれませんが、これは今迄ふつうに存在していたもの。
ワーキングメモリに「転職」という言葉が駐在し、意識されたことで、関連情報がどんどん入り、あたかも情報を「引き寄せている」錯覚を起こしただけです。
「願望を実現させること」に焦点があっていると、それに手を貸してくれるものや人たちを自分自身が引き寄せています。
いえ、引き寄せるように自分が動いているのです。
ここで大事なのは、願望実現に不必要なデータは一掃し、本当に必要な情報だけに整理することです。
常に「いっぱいいっぱい」な人が今すぐやめるべき習慣
では、この不必要な「思考ノイズ」をどうやって削除したらよいのか。
この「思考ノイズ」は、「あれもやらなければ」「これも、できていない」「これって、そもそもどうしてやる必要があったんだっけ」といった、不平、不満、不安といった類のものです。
あなたも、日常でそうしたことを口にしたり、考えたりしていませんか?
そして、そういう場合はたいてい、目の前のやらなければならない仕事を「先送り」しているのです。
やらなければならないことを先送りすると、その一瞬はそのストレスから解放された気分になります。
しかしそれは一瞬だけ。
いずれはしなければならないことですから、「いつかやらなければ」という思考ノイズがずっと頭に常駐します。
「ぐだぐだ」「ぐじぐじ」「あーだこうだ」の思考ノイズが脳の中で乱反射し、ワーキングメモリに悪影響を及ぼします。
逆に「すぐやる」習慣のある人は、思考ノイズが溜まりにくく、ワーキングメモリについても一定の余裕があるため、思考が適切な処理をしようとします。
「どうせいつかやるなら、今やった方が効率的」
「これなら20分で終わる。すぐやれば気分がいい」
と、理論的に考えることができます。
結果、仕事ができる人ほど、スケジュールに余裕がなくても、ワーキングメモリには余裕があるため、ストレスを溜めることなく膨大な仕事量をこなすことができるのです。
先送りしがちな悪しき習慣をやめ、「すぐやる習慣」を身につけること。
そうすれば、常にワーキングメモリはクリーンな状態に保つことができます。

先送りしていると、なんだか頭の回転が悪くなる感じがするのは、ワーキングメモリをいっぱいにさせてしまうからなんですね。
「今でしょ」には、こうした理由があったのかもしれません。
今週もお疲れさまでした。
よい週末になりますように。
では、また。

