「ひとり時間」を楽しむ初級編は、ごく身近なことから。
まずは自分のスペースを好きなもので満たしたり、ルームウェアにちょっとこだわってみることも、立派な「ひとり時間」につながります。
また、バスタイムを楽しむことも「ひとり時間」。
窓際やベランダなどにグリーンを置いて癒しの空間を作ることも、すぐできます。
デジタルカメラやノートを使うなどをすると、「ひとり時間」の幅を広げていくことができます。
他人に依存したりしない、しっかり自立した人を「おひとりさま」と言います。
互いに自立していることは、人として大切なメンタル・マナーです。
そんなりっぱな「おひとりさま」になるためには、日々「ひとり時間」をしっかり楽しむことが実は大切なポイントです。
そうした時間を持つことによって自分の芯が鍛えられ、自分で自分を立ち上げる力をつけていくのです。
実は心を鍛えていくこの「ひとり時間」は、一足飛びにやってもうまくいきません。
「ひとり時間」にはまず、身近なものやカフェなどにひとりで行ってみるという「初級編」があります。
つぎに「ひとりごはんができる」などの「中級編」。
「ひとりでバーへ行ける」などの「上級編」。
「ひとり旅ができる」などの「最上級編」。
筋肉同様、少しずつウエイトをかけて心を鍛えていきましょう。
お気に入りで満たす
まずは、身近な場所に「ひとり時間」を作るところから。
自分の家を好きなものやお気に入りなもので満たすことは、帰宅後の時間を日常的に豊かな「ひとり時間」にしていくことができます。
しかし、ひとり暮らしの人も、共同生活をしている人も、お金やほかの人との兼ね合いで、完全に好きなものだけに囲まれて暮らすことは、なかなか難しいものです。
でも、自分の部屋やスペースに、お気に入りのものを少しずつ増やしていくことはできるかもしれません。
また、自分の机や棚などのまわりを好きなものにしたり、料理を担当しているならばキッチンなどを自分の好きなようにするのも良い方法です。
高価なものを用意する必要はありません。
ただ、あなたのお気に入りの場所に置くものを一つずつ吟味すること。
安価なものに走らず、いいものをすこ~しずつ増やしていくこと。
バスルームも立派な「ひとり時間」です。
ボディソープやシャンプー、入浴剤にこだわるとか。
湯船に入るときはこっそり電気を消してみるとか。
楽しい毎日の「ひとり時間」が実現します。
ベランダや窓際にスペースがある人は、そこに植物を置いてみるだけでも、まったく違った場所になります。
お気に入りの場所を作って、自分で自分の機嫌をとれるようになること。
疲れたあなたを自分自身で癒したり、気持ちを静めるコントロール力を持つことができるようになること。
人に癒してもらわなくても、ちゃんと自分で自分を取り戻せるようになったら、ちょっと素敵な人に近づいています。
ルームウェアにこだわる
ワタシ自身もルームウェアを購入してみました。
今はとても安くて肌触りの良いものがいっぱいありますね。
それだけでも、絶大な癒しの力がありました。
それまでは恥ずかしながら、「外では着られない服の終着点」というのが、ルームウェアでした。
肌触りの良い、好きなデザインのものに変えたら、気分がまったく違いました。
家に帰ってから部屋着に着替えること自体が、楽しくてたまりません。
「誰も見ていない自分」を大切にしてあげることができることは、とても心が安定します。
特に疲れの大きい日には、肌触りの良いもので眠れることが、翌日の体調に響きます。
ひとり暮らしならば、もっと自分の好みを追求しまくったものを着て過ごすことを著者もすすめています。
ほかの人から見て多少「?」がつくものでも、思い切り楽しんでこそ、外ではその立場に合わせた服装をしっかりできるというものです。
デジカメで画像日記をつける
デジタルカメラや携帯電話のカメラ機能を使った画像日記は、すぐできてワクワクする「ひとり時間」を実現させます。
この時期ならば、冬の景色や星空を画像に残してみることも楽しそうです。
著者もデジカメで画像日記を始めました。
画像に収めようとすると、ものに対する観察力がついてきます。
常にネタを探しているせいか、さまざまなものに目がいくようになるのです。
著者は、ビューポイントを探すようになったり、わざわざ長い階段を景色を見るために上ったり、朝焼けを撮影したくて早起きすることもするほどハマったそうです。
「おひとりさまノート」で心を洗濯
悩み事があると、人に聞いてもらいたくなります。
でも、語る相手を誤るととんでもないことに発展することもありますよね。
さらに、人に言える悩みもあれば、言えない悩みもあります。
そんなときは、一人で入れるカフェなどに行って、心の澱になっていることをノートに書きだしてみるとすっきりします。
ひたすら脈絡なんて気にせずに書いていくのが大切です。
相談相手がいなくても、その「文字にして書く」という行為をしているうちに、自然と心が軽くなって考えが整頓されていきます。
心の内を文字にすることは、心理学的にも有効な手段であるといわれています。
心の奥底でくすぶっていて、誰にも相談できないときは、一番すっきりするのがこの方法だそうです。
「ひとり時間」は誰にも邪魔されたくない時間ですから、そういう時こそあなたの心をすっきりさせてあげましょう。
大好きな本を読み返す
お気に入りの本が、あると思います。
気に入っている本は、幾度となく読み返しても楽しいもの。
読む年齢やシチュエーションによって、受け止め方が変わるから不思議です。
特に外で「ひとり時間」をしているときは、本を読むとそれまで気が付かなかったことがたくさんあることに驚かされたり。
また、さらっと流し読みした本を、お気に入りの場所に連れて行って、もう一度読んでみるのも楽しいもの。
今まで見つからなかった魅力に気づくこともあります。
あまり読まないジャンルを「ひとり時間」にカフェで読んでみたら、面白さがちょっとわかったり。
好きな分野を増やすことができるかもしれません。
ひとりピクニック
「ひとりピクニック」とは、天気の良い日に近所の公園などにぶらっと行ってみること。
思い立ったら、すぐできます。
著者が持参するのは、その日の気分のお惣菜とお酒、買ったばかりの本、の3点セット。
公園を1周して犬とたっぷり遊んだあと、芝生に腰を下ろしてぐびり。
そして読書をのんびり楽しみます。
目が疲れたら、木陰で横になります。
公園での「ひとりピクニック」って、ちょっと勇気が必要な気がします。
でもよく見てみると、今時は人生のベテラン(年配の方々)が上手に使っています。
ダンスの練習や楽器の練習、歌いながら後ろ歩きする健康法(?)の人もいたり(笑)。
ちっとも寂しくないし、恥ずかしくもないとワタシも知りました。
季節の自然の変化を発見していると、時間がたつのも忘れます。
「ひとり時間」のデビューはカフェ
どの街にもあるとはいいませんが、やはりスターバックスは便利ですね。
日本の「ひとり時間」愛好者が一気に増加しました。
さまざまなタイプのカフェができましたが、やはり「ひとり時間」のデビュー戦はスターバックスやマクドナルドなど(カフェじゃないけど)敷居が低いところをチョイスするのが肝心です。
最近は、ブックカフェとか美術館との複合カフェもあるので、「ひとり時間」をより充実させながらお茶が自然と楽しめる場所ができました。
慣れてきたら、ラグジュアリーなホテルのカフェへ、グレードアップしてみるのもすてき。
非日常的な雰囲気が強いので、ストレス解消に威力があってお勧めです。
自分を成長させるために、わざと自分がめざすステージの人が集うホテルのカフェに行くことも、著者はすすめています。
「にわかエグゼクティブ」な気分を味わうのです。
これは一種のイメージトレーニングで、そういう場所に行くことで、「いつか自分も」という前向きな気持ちを湧き起らせるのです。
目標をクリアに高く設定でき、少しでもその理想に近づく力となります。
明日は中級編「ひとりごはん」。
レストランでひとりごはん。店のチョイスが重要です。
ランチタイムでもない限りことと次第によってはハードル高めかも!?
まだワタシはあまり得意ではない範囲なので、勉強したいと思っています。
寒いですから、暖かくしてゆっくり休んでくださいね。
では、また。