あなたは成功へ向かう大きな可能性を持っています。
でも、それに達成するにはまず、あなた自身があなたの心を知り、あなたの人生を生きなくてはなりません。
心の内部にある真の自己を知れば、あなたが設定した制限時間内に望みのものを手に入れることができます。
ある特殊な技術があれば、自分の最も大切な夢の成果を得ることができます。
こうした技術はどれも皆、自分の持ち前の潜在能力の中に簡単に取り入れることができるし、それをあなた自身のものとして活用することができます。
ナポレオン・ヒルの「成功」の定義
成功とは、他人の権利を尊重し、社会正義に反することなく、自ら価値ありと認めた目標【願望】を、黄金律に従って、一つひとつ実現していく過程である。
そう、ナポレオン・ヒルは定義しています。
ここでいう「黄金律」とは、「自分がそうして欲しいことは、率先して他人にもそうしてあげること」だそうです。
「成功法則」
ナポレオン・ヒルの著書は、さまざまな翻訳がつけられ、その訳により多少の解釈の違いがあります。
昨日まで読んだ『思考は現実化する』は、少々・・・・なんというか・・・長いので、タイトにまとめた翻訳に変更しました。
自分の心を知り、自分の人生を生きよ
話を内容に戻します。
成功した人間は、人生の過程のどこかで必ず自分の望み通りの生き方を発見しているのだそうです。
この強力な力を発見するのが若いほど、幸せになりますが、多少遅れたとしても、大いなる変化はできます。
人間は、自分の心の自治権を天から与えられています。
自分の心を自分で決めるということがいかに素晴らしいことか、知っておかなければなりません。
あなたは、あなた自身に多くの影響を及ぼすさまざまな要因が充満した世界に生きています。
しかし、他人の行動があなたに影響を与えるように、あなたの言動も他人に影響を与えているということを忘れてはいけません。
そのような影響の中であなたは自分の人生を送らなければならないし、自分の脳力を有効に使って、達成したい目標や願望に進んでいかなければならないのです。
自分に脳力がないと信じるのは、地球が四角形であると信じるのと同じである
私たちが明るい電灯の下で過ごせるのは、トーマス・エジソンの発明によるものですよね。
この人は、小学校低学年の頃、先生に
「この子はおつむが弱いから授業についていけない」
と決めつけられたそうです。
もし、エジソンがその先生の指導に従っていたらその後の彼はどうなっていたでしょうか?
世界にとって幸いだったことは、エジソンがその時、自分の人生を生きようと決心したことです。
まずかれは、自分をコントロールする力を持っていることを発見しました。
そして、どんな目標へも自分を向けていく心を持っていることに気づいたのです。
次に彼は、学校ではいかなる科学知識も学ばなくても、他人の受けた専門技術をりようし、うまく進めていくやり方を体得したのです。
「弱い」と言われたその頭を十分に活用することで、彼は白熱電球を作ったばかりでなく、次々と偉大な発明を生み出しました。
ちょっとした言葉が人生を変える
著者自身も少年時代に危うく「無価値な男」というレッテルを貼られそうになったことがあります。
8歳の時母が亡くなったことで、親戚の世話を受けていましたが、父からも親戚からも不良少年として扱われていました。
何一つやり遂げられず、悪事ばかり働いていたからです。
父が再婚することになると、親戚の人は著者が彼女を嫌いになるよう否定的な情報を徹底的に植え付けました。
他人同士のトラブルに興味を惹かれるのは、洋の東西を問わず楽しいものらしいのです。
やがて、父は彼女の手を取りながら、著者や親せきが並ぶ前にやってきました。
父が著者の前に立ったのはいちばん最後でした。
「これが君の義理の息子ナポレオンだよ。
このワイズ郡でいちばんの悪ガキであることは間違いない。
ろくな人間にはならんよ。」
これを聞いたとき、著者の心は右に左に大きく揺らぎました。
でも、継母は素敵な人でした。
著者のあごに手をかけて上を向かせ、じっと目をのぞき込んでこう言いました。
「この子は決して悪ガキなんかじゃないわ。
とても利発で賢い子よ。
あなたの見方は見当はずれなようね」
父は怪訝そうな顔をしましたが、継母はなおも続けました。
「この子に必要なことは、何かはっきりした目標なのよ」
著者が人からこのように言われたのは初めてでした。
身体をしゃきっとさせ、胸を張り、嬉しさのあまり思わず笑みが顔に広がりました。
彼女が著者の中にある最高のモノを引き出してくれる人だということを、子供心に感じ取ったのです。
これを機に著者は、本物の六連発拳銃をガンマン並みに扱って粋がることから卒業します。
成長するにつれてますます自分を見出していきました。
継母は、著者の文才を見出し、タイプライターをマスターする手伝いをしました。
おかげで著者は新聞社に記事を送ります。
それがもとで著者は、成功した人々にインタビューする資格を得ます。
それが縁となり、世界最大の大富豪、鉄鋼王アンドリュー・カーネギーとも知り合いました。
カーネギーとのインタビューは3日3晩続き、ある約束が交わされます。
その約束とは、彼のすでに作成してあった遺書を実行に移すことです。
アンドリュー・カーネギーの「莫大な財産」の秘密
彼の遺書は、こう始まっています。
「私は自分が築き上げてきた莫大な財産の大部分を、多くの人々に分かち与えたい。
それは、巨富を得ることを可能とした成功の秘訣に関する哲学である」
それは、単に机上の成功技術ではなく、実際に富を築いてきた人々の人生の中に潜んでいる技術です。
これをきっかけに発展したのが今日のナポレオン・ヒル財団です。
権威者の言葉にふりまわされるな!
偉大な芸術家もまた、自分の人生を生きてきました。
そうでなければ、彼らは医大ではありえなかったのです。
オペラ史上最大の音楽家の一人であるシューマン・ハインク夫人は、若いころ、声楽教師のところで声のテストを受けました。
そのとき先生は、数分彼女の声を聴いた後、そっけなくこう言いました。
「はい、もうよろしい。
あなたは要塞の仕事へ戻った方がいいですよ。
そうすれば、あなたは一流の洋裁師になれるかもしれません。
しかし、歌手は絶対無理です!」
覚えておいてほしいのです。
これが権威者の話す声なのです。
その少女がもう二度とうたわないと決めたとしても、それは無理からぬ話。
何しろ相手は権威者です。
しかし、彼女は自分自身を見つめる心を持っていました。
彼女こそ、自分自身だったのです!
彼女は、さらに歌の勉強を続ける決心を固めました。
そして、彼女は決心通りに行動しました。
結局それによって、のちに世界の人々は彼女の美声に酔うことができたのです。
このような事例は数多くあります。
いくら権力者に才能がないと言われようと、本人が自分に才能があると信じ、そのとおりに実行すれば、優れた才能は失われずに済むのです。
明日は、「逆境は、つまずきの石ではなく、強壮剤である」というお話です。
誰かの言葉よりも、自分を信じること。
とても勇気が必要な気がしますが、できるようになったら、自分の心の主人公が自分になれる。
そうなれるように、「思考を現実化させる」方法について、読んでみたいと思います。
やっと週末になりましたね。
明日は、少しは休めますか?
ゆっくり休んでくださいね。
では、また。